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外国人在留支援センターが開所しました

 本日(令和2年7月6日),東京都新宿区四谷に,外国人在留支援センター(Foreign Residents Support Center,略称 FRESC フレスク)が開所しました。FRESCには,日本で暮らす外国人の在留を支援する政府の窓口が集まり,関係機関が連携して外国人の在留に関する様々な支援施策を実施します。
 法務省の人権擁護機関では,東京法務局人権擁護部がFRESCに移転し,業務を開始しています。東京法務局人権擁護部は,その組織全体がFRESCに移転しており,外国人に関する問題だけを取り扱うわけではありませんが,外国人に関する問題については,関係機関とより緊密に連携することが可能になったと考えています。
 法務省の人権擁護機関は,先月施行から4年を迎えたヘイトスピーチ解消法が成立する前から,ヘイトスピーチがあってはならないことを理解しやすい形で表した「ヘイトスピーチ,許さない。」というポスターをはじめとする啓発資料等を作成して人権啓発活動を行っているほか,東京法務局において,ヘイトスピーチに該当する脅迫的言動について人権侵犯事件として立件し,これを行った者に対して勧告を行うなど,ヘイトスピーチの解消に向けて取組を続けてきました。
 ヘイトスピーチ解消法施行後,ヘイトスピーチに対する国民の関心が高まり,ヘイトスピーチは許されないものであるとの意識が社会の中で共有されつつあります。右派系市民グループが行うデモの回数は減少傾向にあるという分析もあります。しかし,インターネット上で行われるものも含めて,いまだにヘイトスピーチはなくなっていません。
 法務省の人権擁護機関では,ヘイトスピーチに焦点を当てた人権啓発活動を行うとともに,ヘイトスピーチによる被害など,人権に関する問題全般について相談に応じており,その相談窓口の周知広報にも努めています。特に,FRESCに移転した東京法務局人権擁護部では,外国人の人権問題に対して,関係機関との緊密な連携が可能になったことを踏まえ,より積極的に取り組んでまいります。ヘイトスピーチが許されないものであるという意識が広く深く社会に浸透するよう,皆様お一人お一人のご理解,ご協力をお願いします。