『法教育シンポジウム 〜法を学び,明日を笑顔に。〜』を開催しました
(法テラス)

法教育シンポジウム

法テラスでは,法教育の更なる普及・発展のために,法務省,最高裁判所,日本弁護士連合会,各地の弁護士会等との共催で,各県の司法書士会,教育委員会等の後援を得て,法教育シンポジウムを香川(2月11日),山梨(2月19日),福井(3月3日)で開催しました。

法教育シンポジウム


法教育の一層の普及・発展のために法教育シンポジウムを開催

福井会場では,法教育分野の第一線で活躍されている福井大学准教授の橋本康弘氏の基調講演や現場教員による法教育授業の実践報告等を行い,法教育の実践に関する情報の発信・共有を行いました。

また,香川会場では北澤豪氏(サッカー元日本代表・財団法人日本サッカー協会特任理事),山梨会場では増田明美氏(スポーツジャーナリスト・大阪芸術大学教授),福井会場では安藤和津氏(エッセイスト・法教育推進協議会委員)をお招きし,特別講演や「法教育の普及に向けて」をテーマとしたパネルディスカッションを行いました。


パネルディスカッション

法教育の意義や学校現場における法教育のあり方などについて意見交換をし,子供たちが問題を主体的に考え,解決する力を身につける重要性について討論しました。

各地の会場には,教員等の学校関係者や専門家の方以外に,学生の方や一般の方々など,多くの方にご来場いただきました。

2月19日山梨会場 パネルディスカッションの様子
2月11日香川会場

法テラスの取組

法テラスでは,シンポジウム以外にも,生きる力の育成に役立つ法教育の普及に取り組むとともに,社会人が実生活で必要とする実践的法情報の提供に力を入れています。

具体的な取組例
  • ・法教育に関する情報の収集・蓄積
  • ・一般市民を対象にした法に関する講演を実施
  • ・自治体の職員等を対象にした法に関する講義を実施
  • ・ご要望に応じ、スタッフ弁護士等を学校へ派遣し、法教育授業の実践
  • など

法テラス宮崎 出張法テラス チラシ

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第13回法整備支援連絡会が開催されました。

1 法整備支援連絡会って何?

ジョン・ベントレー氏の講演

法務総合研究所国際協力部は,法制度整備支援活動をしている関係者間の情報共有・意見交換の場として,法整備支援連絡会を年1回開催しています。13回目となる今回は,東京・大阪の2会場をテレビ会議システムでつなぎ,法務省,他省庁,国際協力機構,大学,日弁連などから約130名が参加しました(開催日 平成24年1月20日)。

今回のテーマは,「法整備支援の展望〜支援から協力へ」です。海外からアメリカ開発庁のジョン・ベントレー氏やメルボルン大学のピップ・ニコルソン教授を招き(両名とも,ベトナム法制度整備支援の専門家です),今後の法制度整備支援の展望,特に支援から協力への移行をどうすべきかについて活発に討議しました。


法整備支援連絡会の詳しいプログラムは,国際協力部のホームページに掲載しています。是非ご覧ください。



2 「支援と協力」ってどう違うの?

法整備支援連絡会の様子

法整備は,国家が自国の法律や法制度を整備する国家活動で,法は時代に応じて変わるため,その活動に終わりはありません。日本も,明治期に近代的な法律を整備し,その後も社会の変化に合わせて法整備を継続しています。最近では民法(債権法)の改正が話題になっているのを御存知の方も多いでしょう。

法制度整備支援は,例えばかつてのカンボジアのように,法律家が少ないなどの理由で自国のみでは法整備が行えない途上国に対し,途上国の法律の作成や法律家の育成などを支援する活動を言います。

今回は,法制度整備支援における「支援と協力」の在り方について参加者による様々な議論がなされました。従来ですと,「支援」とは援助国からの一方的な(無償)支援を行う関係,「協力」とは対等な二国間の交流や協力関係で,支援が終了すると協力関係になると捉えることが多かったようです。しかし,支援と協力は明確に分けられるものではなく,「支援」の段階から援助国と相手国は「協力」関係に立ち両者は密接な関係にあることが,参加者の間で確認されました。これからの法制度整備支援の在り方について,大きなヒントになったといえます。



3 法制度整備支援に興味のある方へ

この法整備支援連絡会は毎年開催されています。次回は平成25年1月に開催予定です。開催日が近くなると国際協力部のホームページから申し込めますので,興味のある方は,是非アクセスしてみてください(参加費無料)。

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