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そんなとき法テラスがお役に立ちます! Vol.25 ~法テラス東京・新宿 移転~

VOL.26 ~被災者支援シンポジウムを開催しました~

被災者支援シンポジウムの様子

平成26年6月7日(土)東京・霞が関にある弁護士会館にて「被災者支援シンポジウム」を開催しました。

シンポジウムの前半には,2つの基調講演と法テラスが行った被災者支援活動の実績報告,後半には被災地で精力的に活動されている弁護士・司法書士や被災地で働く法テラスのスタッフ弁護士・職員等によるパネルディスカッションを行いました。

参加者の方からは「被災地の現状,法的ニーズ,特例法の役割,被災地出張所の重要性など,非常に参考になる内容であった」「物の支援ももちろんのことながら,法的支援も大事なことだと改めて考えることができた」等の声をいただきました。

これからも法テラスは引き続き被災者への法的支援を行っていきます。

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法テラスとは

私たち法テラス(日本司法支援センター)は,国によって設立された法的トラブル解決のための「総合案内所」です。

法テラスでは,法的トラブルを抱えた方に,解決に役立つ法制度や相談窓口を紹介する情報提供や,経済的に余裕のない方を対象とした無料の法律相談などを行っています。全国に地方事務所がありますので,お困りごとがあるときは,まずはサポートダイヤル(0570-078374)まで,お気軽にお電話ください。

相談の手順①電話をする②弁護士・司法書士に相談する③弁護士・司法書士に依頼する④解決に向かう

法テラスサポートダイヤル 0570-078374 ※PHS・IP電話からは、03-6745-5600にお電話下さい。受付時間 平日9:00~21:00 土曜日9:00~17:00 法テラスサイトへ

法制度整備支援の現場から
~実務の改善ってどうやるの???~

法制度整備支援といっても,いつも法律のドラフトを眺め,しかめ面をしながら法律の議論ばかりをしているわけではありません。私たちのプロジェクトでは,司法関係者(裁判官や検察官,執行官など)の現場における実務改善も目的としており,そのための活動もたくさん行っています。

「現場における実務改善」と聞くと,日本人の専門家がベトナム人の担当者を手とり足とり指導しているというイメージを持つ方が多いかもしれません。たしかに,開発途上国に対する日本の技術支援を報じるテレビ番組などでは,農業機械などの使い方を日本人が教えている場面の映像が流れることが多いですよね。しかし,司法関係者の業務には,機械の操作方法などとは異なり,万国共通の「正解」はありません。日本流のやり方を教えたとしても,それが必ずしもその国のやり方として正しい保証はないのです。実務の改善は,その国の事情を踏まえた上で,自分たち自身で改善策を考える必要がある性質のものといえるでしょう。そのため,具体的な活動は,その分野の知識・経験が豊富なベトナム人が指導者となり,現場の担当者を集めて,業務のやり方を教えるという形を取ることとなります。トレーニングコースを組んだり,その地方の実情を把握するためのヒアリングをしたりとやり方は様々ですが,主役は常にベトナム側であり,私たち日本人は,様子を見守りつつ,必要に応じて情報提供やアドバイスをするという役割に徹しています。

「日本ならこうだ」「自分だったらこうするのに」という思いをこらえて見守るのはときに歯がゆいものですが,ベトナムの人々の仕事のやり方を変えられるのはベトナムの人々だけです。また,自らの力で自らの業務を改善する力を育むことも重要なプロジェクトの目的ですので,私たちが出しゃばってはいけません。良く「魚を与えるのではなく,魚の採り方を教える」ことなどと言われることがありますが,法制度整備支援をより正確に述べると「ベトナムに適した魚の採り方を考える彼らを支える」ことなのです。

ベトナムクアンニン省のお寺の画像

ベトナムクアンニン省のお寺

第4回JCCの様子(ベトナムハノイにて)の画像

第4回JCCの様子(ベトナムハノイにて)

(ベトナム長期専門家 松本 剛)