CONTENTS
《特集記事》
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- 出入国在留管理庁における取組について
- 「島ぜんぶでおーきな祭(第11回沖縄国際映画祭)」における広報啓発活動について
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- 成年年齢引下げ動画コンテストを開催しました
- 国際テロリズム要覧(Web版)の紹介
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来年4月に開催する京都コングレスについて今回から数次にわたり,その内容を紹介します。今号は,京都コングレス開催に当たっての法務大臣からのメッセージを紹介します。
2020年4月20日から27日までの間,京都国際会館において,第14回国連犯罪防止刑事司法会議(京都コングレス)が開催されます。
コングレスは,犯罪防止・刑事司法分野における国連最大規模の会議で5年に1度開催されており,我が国は,50年前の1970年,京都でコングレスを開催しました。これは,当時としてはヨーロッパ以外の地域で初めて開催されたものであり,「犯罪と開発」をテーマとして議論が行われました。
それから半世紀が経ち,私たちを取り巻く社会は,グローバリゼーションが進む中,より複雑かつ多様な犯罪の脅威に直面するようになりました。また,2015年には,国連において「持続可能な開発目標(SDGs)」が策定され,法の支配が浸透した安全・安心な社会の実現が,国際社会全体の発展に不可欠な土台であるとの考えが広く浸透してきました。
このような背景の下,今次の京都コングレスのテーマは,「2030アジェンダ(SDGs)の達成に向けた犯罪防止,刑事司法及び法の支配の推進」とされています。また,この京都コングレスに先立ち,未来の社会を担う世界の若者たちが同様のテーマについて議論を行うユースフォーラムも開催します。
我が国は,長年にわたって,安全・安心な社会の実現に向けてたゆまぬ努力を続けており,近年は,犯罪被害者の保護・支援,官民連携による再犯防止の取組などに特に力を注いでまいりました。
2020年は,東京オリンピック・パラリンピックが開催され,我が国への国際的な注目が高まる年です。そのような年に開催される京都コングレスは,このような我が国の取組やこれを支える法遵守の文化の大切さを世界に発信するとともに,国民の皆様によって支えられてきた我が国の安全・安心な社会を世界の方々に体感していただく絶好の機会であると考えています。
京都コングレスを成功に導くため,法務大臣として,今後も全力で取り組んでまいります。この機会に,誰一人取り残さない安全で安心な社会を支える犯罪防止や刑事司法について,関心を高めていただければ幸いです。
法務大臣 山下 貴司
法務大臣メッセージにもありますが,法務省では,京都コングレスの開催1週間前である4月13日(月)から15日(水)に「京都コングレス・ユースフォーラム」を開催します。また,「京都コングレス」,「京都コングレス・ユースフォーラム」の開催に向けて,本年9月8日(日),12月7日(土)及び明年3月1日(日)に国立京都国際会館において公開シンポジウムを開催します。これらについては次号以降で紹介していきたいと思います。
また,京都コングレスの情報や詳細などについては,京都コングレス専用ホームページや公式ツイッターをご覧ください。
http://www.moj.go.jp/KYOTOCONGRESS2020/
会場である国立京都国際会館
国際会館内(Room A)
京都コングレスロゴマーク
京都コングレス・ユースフォーラムロゴマーク