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法務省で働くひと・しごと紹介 Vol.6
~法務省に協力している民間ボランティア(人権擁護委員)~

氏 名:岩崎 保(人権擁護委員)
採用年:平成25年
所 属:東京都人権擁護委員連合会

Q1
人権擁護委員ってどんな人?
A1:

人権が大切なものであることを国民に知ってもらうため,市区町村長から推薦され,法務大臣から委嘱されて活動する民間人です。現在約14,000名の委員が全国に配置され,活動を行っています。

人権相談の風景

人権相談の風景

Q2
人権擁護委員ってどんなことをしているの?
A2:

人権擁護委員の活動は主に3つあります。

① 国民一人一人の人権意識を高めるための人権啓発活動を行う。

主な啓発活動は,人権週間における「街頭啓発活動」やスポーツ団体と連携した体験型啓発活動,小・中学生などを対象にした「人権教室」「人権の花運動」「全国中学生人権作文コンテスト」があります。最近では,高校・大学・企業等で人権研修を実施しています。

② 人権相談に応じる。

法務局・地方法務局・支局に設置されている常設相談所や市区町村の特設相談所で電話や面接により人権に関わる悩みや不安を抱える人々の相談を受けています。また,全国の小・中学生に子どもの人権SOSミニレターを配布し,手紙による相談に応じています。最近では,SNSによる人権相談への対応も試行しています。

③ 人権侵害による被害者を救済するための活動をする。

「人権を侵害された」という被害者からの申告を受けて,救済手続を開始します。人権擁護委員は,法務局の職員と協力して,人権侵犯事件の調査・救済活動に当たります。被害者との面接では,人権擁護委員の同席が安心感を与えることもあります。

Q3
人権擁護委員のやりがいって何?
A3:

私は,小学校校長を退職して人権擁護委員に委嘱されました。学校教育に長く関わってきたので,「人権教室」や「人権講話」を依頼されることが数多くあります。そんな要望に応えて,小・中学生と本音で話し合い,人権の大切さを一緒に考えます。後に送られて来る子どもたちの感想文で感謝の言葉を読むと,うれしさが増します。

人権相談の風景

人権相談の風景

令和2年度人権擁護委員制度周知ポスター