精神科医師 40歳代インタビュー①

精神科医師 (40歳代①)

pixta_12383419_l 私は矯正施設に勤務する以前は,民間病院での内科初期研修の後,自治体立病院で精神科救急や精神・身体合併症医療に従事していました。精神障害の症状により,不幸にも触法行為に至った患者さんや,覚せい剤などの違法薬物使用に関連する精神障害の患者さんを多数診療する中で,矯正医療に興味を持ち,縁あって矯正医官となりました。もともと人があまり従事したがらない仕事をするのが好きであることも影響したと思います。
 矯正施設の被収容者には,一般人口に比して精神疾患にり患している人の占める割合が高く,それは年々増加傾向にあり,犯罪白書に掲載されているとおり,新受刑者に占める精神障害者の割合は1割を超えています。被収容者でもあり精神障害者でもある人たちに,施設内で矯正処遇を円滑に行うためには適切な治療が必要であることは言うまでもなく,更には,出所後の社会復帰を目指し,適切な医療継続のため,所内の出所時調整の部署と連携し,一般精神医療への橋渡しを行うことで,仮にその患者さんが精神症状や薬物依存に関係した犯罪を行った人であれば,その人の再犯防止にもつながることとなります。
 このように,精神科医師としての立場からも,矯正医官の存在意義は極めて高いと考えます。人員,予算,設備は一般医療に比べて乏しいものの,社会的にも医学的にも困難性の高い患者さんを日常的に多く診療することで,全人的医療を日常的に経験することができ,医師としての職業的達成感を強く感じながら,日々の業務に当っています。
 また,矯正医官は何科の専門であっても,全ての病状に対して一義的に対応することから,総合診療医としての力量が格段に向上するのも,矯正医官の重要なアドバンテージです。また,施設内で完結できない医療内容については,医療重点施設,医療専門施設,外部の医療機関に依頼することになりますので,それらの機関との連携も大切です。一般の医療機関と違って,矯正施設では,医療関係職員以外の職員が大多数であることから,患者の対応についての情報共有や検討は極めて重要であり,各部署と医療に関する様々な調整を通じ,幅広い柔軟な視点や,コミュニケーション能力も磨かれます。外部の医療機関,地方自治体,保健所,救急隊等との連携や折衝も必要であり,診療の合間に施設外に出て関係機関との連携を深める機会も多く,対外的な交渉能力も格段に向上します。
 このように,矯正医官は,医師としてのモチベーションを強く持てるのみならず,一社会人としての幅広い能力も取得することができる職業です。一緒に勤務していただける医師を待っています。大学や研究所で研究をメインとされている期間の先生,ある程度規則正しい時間で生活をしたいという先生,将来開業志向の先生などにとっても,最適の勤務環境ではないかと思いますし,何十年といった長期間の勤務ではなく,もっと短い期間で勤務していただくことも可能です。ぜひお気軽にお問い合わせください。

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