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人名用漢字の範囲の見直し(拡大)についての意見募集結果について

第1  意見募集期間

平成16年6月11日(金)~同年7月9日(金)

第2  意見数

1308件

第3  意見の取りまとめ方法

 人名用漢字の範囲の見直し(拡大)についての賛成・反対の意見数を取りまとめ,漢字の削除要望,追加要望について個別に集計した。1件の意見で複数の意見を述べているものについては,その中でも最も中心的な意見によって,賛成・反対を振り分けた。ただし,個別の漢字の集計については,1件に削除要望及び追加要望があるものについても,すべて計上した。

第4  意見の内訳

賛成 1058件
反対 20件
その他 230件

第5  意見の概要

1  賛成意見について
(1) 漢字の選定についても賛成とするもの(18件)
○  漢字の組み合わせによって,意味は反対になることもあり,意味の上では選定しなかったというのは,適切な判断である。
(2) 大筋賛成であるが一部排除すべき漢字があるとするもの(729件)
《漢字の例》
糞,屍,呪,癌,姦,淫,怨,痔,妾
○  選定基準につき,人名にふさわしいかが考慮されていないのはおかしい。
○  子供の社会的不利益や無意味な社会的混乱をもたらす。
○  縁起が悪い・不潔・卑猥・否定的・非常識な漢字及び公序良俗に反する漢字は排除すべきである。
○  常識,良識のない親にゆだねるのは問題である。
(3) 追加を要望するもの(236件)
《漢字の例》

(4) パブリックコメントの漢字を支持するもの(75件)
《漢字の例》
苺,檎,梗,琥,桔
2  反対意見について
見直しの必要はないとするもの(20件)
○  これまでの人名用漢字で本人や親の気持ちを込めることは可能である。
○  現在の名でも当て字等で読めないことが増えているので,使える漢字が増えると読めない名前がますます増えることになってしまう。
3  その他の意見について
(1) 制限を廃止すべきとするもの(51件)
○  親が使いたい漢字を使えるようにすべきである。
(2) 常用漢字に追加すべきとするもの(21件)
○  人名用漢字として示すから違和感があるが,常用漢字とすれば,子の名にふさわしくない漢字が入っていても理解できる。
(3) JIS第2水準まで追加すべきとするもの(9件)
○  パソコンで表示できる範囲まで広げるべきである。
(4) その他(149件)
○  名の変更についての問い合わせ
○  改正前に使用する方法の問い合わせ
○  振り仮名を付けるべきとするもの
○  字体についての意見
○  現在使用できる漢字についての意見

第6  今後における意見の取扱い

提出された意見は,法制審議会人名用漢字部会における審議の資料として使用する。