法務大臣賞等の製品紹介

 この度の全国矯正展で法務大臣賞などを受賞した刑務所作業製品を紹介します。
 審査は民間の専門家の方々によって行われ,それぞれの製品に対する講評もいただきましたので,併せて紹介します。



法務大臣賞


■ 花車(富山)
(富山刑務所)

 ホテルのロビー等,パブリックなスペースでの華やかさを演出する小道具として完成度が高い。
 様々な部材を加工し組み合わせてあり,努力のあとが伺える。
花車(富山)(富山刑務所)



春慶塗衝立(岐阜)(岐阜刑務所) ■ 春慶塗衝立(岐阜)
(岐阜刑務所)

 シンプルな衝立ではあるが,板を湾曲させたり白木を組み合わせたり,センスの良いアイデアが随所に見られる。
 春慶塗とのマッチングも絶妙である。



飾り棚(大阪)D 型(大阪刑務所) ■ 飾り棚(大阪)D 型
(大阪刑務所)

 紫檀を竹風に見せたり,挽(ひき)材を高度に組むなど技法の高さが伺える。
 また,畳や布,ガラス等種々の材料を使い込んだり,天板の裏の格子等,見えない所への気の使い方なども好感が持てる。



■ ガラステーブル(岐阜)I 型
(岐阜刑務所)

 脚の部分の有機的なフォルムが魅力的である。今までに見受けられなかった造形的遊びのある製品となっている。
ガラステーブル(岐阜)I 型(岐阜刑務所)



堺式手織鍛通(大阪)(大阪刑務所) ■ 堺式手織緞通(大阪)
(大阪刑務所)

 織物としては,非常に立体感と深みを持った作品で,きめの細かい神経の行き届いた高い完成度を評価したい。
 色の表現方法でも,この作品のレベルの高さは見る者に強く訴えるものと満足感を与えてくれると言ってもいい。



■ ふくろうミニ(高松)
(高松刑務所)

 置物として非常に格調高いデザインである。無駄な表現要素を一切除いた大変簡潔な作品である。インテリア・アクセサリーとして,小さくとも重厚な存在感をもっている。非常にレベルの高い作品として評価したい。
ふくろうミニ(高松)(高松刑務所)




法務事務次官賞


■ 整理タンス(黒羽)
(黒羽刑務所)

前面の彫刻は,加工と絵柄が見事である。特に,取っ手の部分をうまく彫刻でカモフラージュし,違和感の無いように仕上げた所はかなりポイントが高い。
整理タンス(黒羽)(黒羽刑務所)



■ 東大寺大仏殿
(奈良少年刑務所)

建物だけでも大作であるが,中をのぞくと大仏,調度等,手の込んだ加工が多く見られる。力作として評価したい。
東大寺大仏殿(奈良少年刑務所)



■ きんま丸盆尺4(高松)B 型
(高松刑務所)

伝統技法をうまく再現している完成度の高い作品である。鳳凰の柄も綺麗に描かれている。
きんま丸盆尺4(高松)B 型(高松刑務所)



恐竜(府中)(府中刑務所) ■ 恐竜(府中)(府中刑務所)
遊び心のある作品である。このような形体が出てきたことは良い傾向と思われる。



■ パンツスーツ(上下)
(栃木刑務所)

藍染素材とデザインがマッチングしている。さらに,パッチワークと刺繍のコントラストが評価できる作品である。縫製技術も良い。
パンツスーツ(上下)(栃木刑務所)



■ ひざかけ(山形)
(山形刑務所)

日常生活に密着した作品としては,その技術と温かみが強く感じ取れる点を評価したい。色,柄についても清潔感を持ち非常に簡素な表現で,親しみと使う側への愛情がよく伝わってくる優れた生活日用品である。
ひざかけ(山形)(山形刑務所)




矯正局長賞


■ チェスト(横浜)F 型
(横浜刑務所)

伝統的なタンスと比べ,カジュアルな感覚ではあるが,デザイン的に工夫が凝らされており完成度は高い。引出前板に施された縦,横の象眼とハンドルや飾りの円形の材質がうまくマッチしている。
チェスト(横浜)F 型(横浜刑務所)



棗(新潟)(新潟刑務所) ■ 棗(新潟)
(新潟刑務所)

棗(なつめ)という形の表面に,地紋を正確に配した技巧は見事。また,漆で仕上げた技術も小さな作品ながら確かなものがある。



■ 犬小屋(静岡)小型犬用
(静岡刑務所)

技法,技巧に優れた商品が多い中,MDF・ポリカーボネート等現代風の素材を上手に使い,ペットブームを意識したアイデア商品として非常に面白い。
犬小屋(静岡)小型犬用(静岡刑務所)



■ 置物2輪車(盛岡)
(盛岡刑務所)

既成の部品を用いて作られた作品である。小品ではあるが完成度のある作品になっている。
置物2輪車(盛岡)(盛岡刑務所)



■ 剣道具(徳島)I型
(徳島刑務所)

一針一針に心が伝わってくる作品である。技術を駆使した作品で評価は高い。
剣道具(徳島)I型(徳島刑務所)



紳士靴(千葉)601型(千葉刑務所) ■ 紳士靴(千葉)601型
(千葉刑務所)

切り目なし,縫い目なしの一枚取り加工法ともいうべき靴の技術としては,最も難易度の高い作品であり,高く評価したい。



 
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