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再犯防止シンポジウム2019を開催しました。

 7月の「再犯防止啓発月間」のメインイベントとして,13日(土),「再犯防止シンポジウム2019」を開催し,およそ360名の方に御参加いただきました。

会場の様子
 犯罪や非行をした人の中には,犯罪等の問題行動に至る背景として,薬物依存症やアルコール依存症など,依存の問題を抱えている人も少なくないことから,今年のシンポジウムは「依存症からの回復」をテーマとして,依存症支援の最前線で活躍されている先生方をお招きし,講演とパネルディスカッションを行いました。
 
 医師であり,刑務所でも診療に当たられている,おおたわ史絵様からは,「依存症家族の現実 ~再犯防止のために何ができるか~」と題して御講演をいただき,御家族の中に依存症を抱えていた方がいた御経験を踏まえ,依存症からの回復には,当事者本人を支える家族への支援も不可欠であるとのお話がありました。
 また,埼玉県立精神医療センター副病院長の成瀬暢也様からは,「依存症からの“回復”とは?」と題して御講演をいただき,依存症は,適切な治療・支援によって回復する病気であること,依存症からの回復と再犯防止のために共通して必要なことは,「安心できる居場所」と「信頼できる人間関係」であるとのお話がありました。

おおたわ様による御講演

成瀬様による御講演
 シンポジウムの後半では,コーディネーターとして国立精神・神経医療研究センター診断治療開発研究室長の近藤あゆみ様に,コメンテーターとして御講演に引き続いて成瀬暢也様に,パネリストとして八王子ダルク代表の加藤隆様,NPO法人リカバリー代表の大嶋栄子様,日本薬物政策アドボカシーネットワーク事務局長の古藤吾郎様,法務省の大橋哲大臣官房審議官に登壇していただき,「依存症からの“回復”を支えるために」というテーマのもと,パネルディスカッションを行いました。
 パネルディスカッションでは,パネリストの皆様から,依存症からの回復を支えるために大切なことや,課題となっていることなどについてお話をいただき,活発な意見交換が行われました。

コーディネーター:近藤あゆみ様(国立精神・神経医療研究センター)

パネリストの皆様: 加藤隆様(八王子ダルク)・大嶋栄子様(NPO法人リカバリー)
古藤吾郎様(日本薬物政策アドボカシーネットワーク)・大橋哲(法務省大臣官房審議官)(左から)
 貴重なお話をいただいた講師・パネリストの皆様,御来場いただいた参加者の皆様をはじめ,本シンポジウムの開催に御協力をいただいた全ての皆様に,改めて感謝申し上げます。
 引き続き,国民の皆様に,再犯防止対策に対する御関心・御理解を深めていただけるよう,広報・啓発活動の推進に努めてまいります。
再犯防止対策についてはこちら →再犯防止バナー