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法務大臣閣議後記者会見の概要

平成22年6月4日(金)

在任中の成果と今後の課題に関する質疑

【記者】
 鳩山政権の法務大臣として,この間のやり遂げた成果を挙げていただきたいのと,今後の法務行政,法務政策で民主党政権としてやらなければいけない課題を挙げていただければと思います。
【大臣】
 法務大臣在任中の8か月間に,マニフェストで掲げさせていただいた課題がすべて100パーセント仕上がったということではありませんけれども,一つ一つ道筋をつけるというところへ何とかきたのかなと思っています。8か月という期間ですので,全部仕上がるというわけにはいきませんけれども,方向付けということはできているのではないかと思っています。それは御承知のとおり,捜査の可視化という問題と国内に人権救済の機関をつくるということ,それから個人通報制度,これにも道筋をつけると,こういうことでした。そういう意味では方向付けが少しできたのかなというふうに思っています。それから,これは私が就任してから,多くの議論をしていただいてきた課題ですけれども,公訴時効の見直しということを仕上げることができたと,これは決してこの8か月という期間だけでできたものではありませんけれども,長年議論をいただいてきたことに一つ区切りを付けることができたということが言えるのではないかと思っています。そのほか,今一番問題になっています,安心安全の社会という意味で,再犯の防止ということが大変大きな課題となっています。これは,何か法律が一つできるとか,制度として何かが取りまとめられるという形ではありませんけれども,やはり就労に対する支援策であるとか,あるいは地域の中で多くの皆さんのお力をお借りして改善更生を図っていくと,こういう基盤整備にもいささかなりとも力を尽くさせていただくことができたのではないかと思っています。更生保護については,保護司の皆さんなどから大変御尽力をいただいておりますが,今回,谷村新司さんが社会を明るくする運動のフラッグアーティストということで,更生保護の活動を応援しようと名乗り出ていただいたということもあり,これからより,そういう地域の力というものを多くの皆さんにお借りをする,あるいは地域力を発揮していただけるような,そういうことにつながっていけば,私もこの間,いささかなりとも基盤整備に尽くしてきたということが,またつながっていくのかなと思っています。以上のような8か月間の成果でございました。
【記者】
 成果は分かりましたが,課題はどうでしょうか。
【大臣】
 成果と課題というのは表裏のような形だと思います。今申し上げましたことは,一つの道筋とかそういうものをつけるところまできましたけれども,逆に言えばそれを仕上げると,これがまた次への課題となるというふうに思っていますので,是非,この道を変えることなく仕上げるというところへつなげていってほしいと思っています。
【記者】
 在任中の8か月の間に死刑執行はありませんでした。それについて,どういうふうに御自身の中で評価されているのかを教えていただけますか。
【大臣】
 決して私も,やるとかやらないとか,そういうことではなくして,大変大きな重みのあることですから,できるだけ慎重にと,そういうことも考えてきましたし,それと,もう一つは,やはり,私としては,なんとか良い意味で前向きないろいろな皆さんの御議論の場を作ったり,それから,もう少し死刑ということに対する情報がきちっと開示をされるような方向へ少し歩みを進められたらと,こういうことはございましたが,私の力がまだ足らぬところを持ちまして,まだその道筋がきちっとできなかったということは,大変残念というか反省をしているところです。
【記者】
 あまり積極的な議論が,この間進まなかったという御認識は,御自身の中でもおありということなんでしょうか。
【大臣】
 個々にはいろいろな皆さんが,それぞれの場で御議論されておられることは承知はしています。そういう意味では,どこにも議論がないということではないというふうに思うのですが,それを全体化していくということは,まだまだでき得なかったという,こういうふうに認識をしています。
【記者】
 民法改正の議論も,国会内で議論をいただきたいということで,大臣は意欲を示されていましたが,これについても結果的にそれが成立できない状況になっていると思いますが,このことについての受け止めをお願いします。
【大臣】
 民法の改正案をこの国会で提出するという予定で準備をさせていただき,そして多くの皆さんからも,なんとかこの国会でという御意見をいただいてきたものですので,そこに至っていないという状況は大変残念に思います。しかし,法案の審議という形ではありませんが,一定の多くの皆さんにいろいろな御意見を巻き起こしていただいている状況ですので,これを引き続いて,いろいろな御議論をより積極的に展開をしながら,次で成立できるような方向への道筋がつくられていけばと,私も決してとどまることなく,取り組みはしてまいりたいというふうに思っています。
【記者】
 この8か月の御自身の政策課題に対する取り組みへの評価として何点をあげられると思いますか。
【大臣】
 これはなかなか自分で評価をするということはあれですので,それは皆さんのいろいろな御評価に委ねさせていただきたいと思っていますが,私も大変微力ではありますが,私なりに最大限の力でやれるだけ尽くさせていただいてきたかなというふうには思っています。

民主党代表選に関する質疑

【記者】
 今日の民主党の代表選についてお伺いするのですが,菅さんと樽床さんの二人が立候補され,どちらかが新しい民主党代表かつ総理大臣になるわけですけれども,大臣としては,どちらがよりふさわしいと思いますか。
【大臣】
 私は菅候補を推薦させていただいています。
【記者】
 これからすぐ参議院議員選挙もありますし,支持率なども,政権交代後,やや民主党に期待していたところがしぼんだような結果も数字として出ているのですけれども,新しいリーダーにはどういったことを期待されますか。
【大臣】
 民主党の原点というのでしょうか,期待をされていたところへ立ち戻るというのはおかしいですけれども,やはり,原点をもう一度きちっと肝に銘じて,取り組んでいくことが大事なんだろうと思います。それはクリーンな政治ということでもあり,それからいい意味で本当にいろいろな皆さんが政策立案を自由かっ達に議論をして,それから大きなまとめをしていくという,こういう風通しのよさというんでしょうか,そういうものがやはり期待をされ,あるいは原点だったのではないかと思いますので,そういうことをもう一度肝に置いて進めていく内閣になればというふうに思います。

横浜市の弁護士殺人に関する質疑

【記者】
 横浜で業務中の弁護士が殺害されるという事件があったのですけれども,これに対する御感想と,この弁護士とは御面識があったのかお聞かせください。
【大臣】
 本当に私もびっくりしました。どういう背景とか,そこが全く分かりませんので,なかなか正確にコメントするということができませんけれども,やはり司法が力で揺るがされるということは,やはりあってはならないことだというふうに思っています。この弁護士と直接には面識は多分ほとんどないと思いますが,この弁護士が所属していた事務所の所長は,以前から知っています。
(以上)
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