法務大臣閣議後記者会見の概要
平成22年7月16日(金)
難民認定審査の処理期間に係る目標の設定について御報告します。難民認定申請案件については,直近の6か月間の平均処理期間が約13か月になっていましたが,今後,難民と認定されるべき人たちがより早期に認定されるよう,目標とすべき標準処理期間を設定することとしました。この標準処理期間を6か月とし,平成23年3月末までに,原則的にはすべての案件が,この期間で処理できる状況となるよう努めていくことにしました。その実現のための具体的な方策として,難民認定行政に係る職員態勢の充実強化,それから能力の向上,国連難民高等弁務官事務所,つまりUNHCR等とも連携した出身国情報の収集,そして資料の充実等の取組を今後ともより強化していきたいと思っています。なお,審査に要する期間の実情を明らかにする趣旨で,今後,平均処理期間を四半期毎に法務省のホームページ上に公表することにさせていただきます。
口蹄疫に関する質疑
【記者】
口蹄疫について,宮崎県知事が考え方を改められたようですので,質問のタイミングとしてはどうかと思うのですが,殺処分の代執行という考え方があります。これについての大臣の考え方お聞かせいただけますでしょうか。
【大臣】
大分状況は変わってきているのかなとは思いますけれど,これは手続的には代執行するというときには是正の指示の後,改善勧告,指示を経て,高等裁判所での裁判が必要となります。現時点でそういう手続ということではありませんけれども,これは大変重要な問題ですので,今後,仮にということになりますけれど,そういうことがないことが最も望ましいことだろうというふうに思いますが,そういうことがある場合には,きちっと政府としての方針にのっとって,法律の規定に従った手続を進めることになるかと思います。ただ,具体的には,そのような状況にはありませんし,宮崎県の皆様にとっては本当に大変お辛い御決断だと思いますけれど,代執行という形はないことを願っています。
金賢姫元死刑囚に関する質疑
【記者】
金賢姫元死刑囚の件についてですが,政府として招へいしているということですけれど,大臣として,大韓航空機爆破事件に関わった元死刑囚が,日本に入国するということの是非について,どのようにお考えですか。
【大臣】
特に,今,そういうことが具体的なものとなっていませんので,お答えは差し控えさせていただきますが,上陸拒否事由にあたるということは事実です。特別上陸許可を出さないと日本に入国はできない,これが法律的な建前です。
【記者】
それでは,日本に入国したいと言ってきた場合,どのような基準で大臣として御判断されるのでしょうか。
【大臣】
まだそういう状況にはありませんので,お答えはできません。
検察審査会の議決に関する質疑
【記者】
昨日,小沢前幹事長の政治資金団体の政治資金規正法違反事件について,検察審査会が不起訴不当という議決を出しましたが,これに対する受け止めと,また政治と金の問題が民主党内で出た印象があるのですけれど,今後の政権運営,代表選を含めた党内への影響をどのように受け止めているかお聞かせください。
【大臣】
検察審査会で不起訴不当という議決が出たということは私も承知しています。これを受けて,検察でまた適正な対応を取ることになるということだと思っています。この間,政治と金という問題について,必ずしも皆様にすべて納得をいただいたかどうかということは,まだまだ残っている問題なのかなとは思いますが,今後それについてどのような対処をしていくか,これはまたそれぞれの立場で御検討されることではないかというふうに思います。
国家戦略室に関する質疑
【記者】
昨日,仙谷官房長官が国家戦略室に関連して,局に格上げするというこれまでのビジョンとはまた別に,総理への助言機関のようなあり方にしたいという表明をされました。衆議院のマニフェストと大分変わった印象を受けるのですが,このことについてはどのようにお考えでしょうか。
【大臣】
私もお聞きしましたが,なかなかこれまでの構造と変わるのかなというふうに思います。ただ,これまで国家戦略室を大きな法的に裏づけのあるものにして,国としてのビジョン,あるいは方向性を検討するというところを中心にという方針を持っていましたので,ちょっとそこは少し,皆様からも困惑というか,これまでの考え方と方向が違ってきたのではないかと御疑問が出てくる可能性はあるのかなというふうには思っています。私はやはり,これまでせっかく,名前のとおり国家戦略という大きなビジョンなりを検討する,そういう部署があるというのは,なかなかいいことだと思っていましたが,なかなか難しいところもあったのかもしれません。これまでとちょっと変わったということについて,少し説明をさせていただく必要はあるのかなとは思います。
法務大臣続投に関する質疑
【記者】
一民間人として大臣を続投されて,この数日間で変わられたことというのはありますか。
【大臣】
まだ一応,参議院議員の任期はありますけれども,特に変わるということはありません。これまでの任務をきちっと,その延長として進めさせていただいているということですので,特段,大きく変わったことはありません。
【記者】
自民党の中に大臣に対する問責決議案を提出すべきだという意見がありますけれども,仮にその問責決議案が可決されたとしても大臣はこのままの職にあるというふうにお考えでしょうか。
【大臣】
まだ現実に問責決議案が出されているわけではありませんし,今は総理の御要請もいただいて任務をきちっと全うすることに尽きますので,そういうふうなことについて特段何か考えていることはありません。
【記者】
そういった大臣が在任することに対する批判が与野党からあるということそのものについては,大臣はどのように受け止めていらっしゃいますか。
【大臣】
そういう御意見があることも承知をしています。
資産公開に関する質疑
大臣の資産の公開の内訳について少し御説明いただければと思います。
【大臣】
基本的には土地,建物といささかの預貯金,そんなところです。
【記者】
自民党政権時代から資産公開について制度的な問題点が指摘されていたと思います。例えば,扶養親族については取り上げられないとか,預貯金についても定期預金のみとか,第三者による報告後のチェックが及ばないとか,これらの問題点について改正していくべきだというようなお考えはありますか。
【大臣】
基本的には,一からきちっと御報告をさせていただくということが原則であろうと思います。それから,なかなか親族等の問題というのはそれぞれ独立をした個人でもあり難しいところはあるかなとは思います。第三者のチェックの件,これは多少あってもよいのかなと思いますが,基本的には,自ら正確な報告をするというのが基本的なあり方ではないかとは思います。
【記者】
定期預金はありますが,普通預金は規則としては報告する必要がないのですけれども,そういったところの矛盾というのはどのように感じていらっしゃいますか。
【大臣】
どこまで明らかにするかというのはいろいろとあると思いますけれども,普通預金というのは動きが相当激しいだろうというふうに思いますので,どこの時点をとって報告をするかというのは,これはなかなか難しいのではないかと思います。ただ,報告しなくてよいという形になっているので,例えば普通預金のところに非常に大きな額を持っているということなども予測はされますけれども,なかなかそこまで,どういう形で明らかにするべきかというのは,その基準の取り方が難しいのではないかなというふうには思います。
【記者】
菅内閣就任時の今回の定期預金が2615万円ですので,鳩山内閣の就任時に比べておよそ1000万円くらい増えていますけれども,これの原資はなんでしょうか。
【大臣】
これは今御指摘がありましたけれども,積み立てて普通預金になっていたものを定期預金にまとめたということです。
【記者】
全体として,御自身の資産についてはどのように受け止められていますか。これまでのお仕事で得たものだと思いますけれども御自身からみてはどんな感想を持ちますか。
【大臣】
特段すごいことも全くありませんし,全く普通かなというくらいです。
【記者】
株なんですけれども,これはいずれもプロパンガス会社ですか。
【大臣】
これは親の代からのものです。
【記者】
車がすごく古いと思うのですが,何か思い入れがあるのでしょうか。
【大臣】
全くそうではなく,古い車を使っていたと,地元用の車で,元々中古でもあります。