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法務大臣閣議後記者会見の概要

平成22年9月3日(金)

政治と金の問題及び検察審査会に関する質疑

【記者】
 民主党代表選の昨日の討論会で,小沢前幹事長が代表となり総理となった場合に,自らの政治資金をめぐる問題で,検察審査会の起訴相当の議決があれば,憲法75条の規定はありますが,御本人としては訴追に関しては逃げずに同意するという御発言がありました。政治と金をめぐる説明責任が求められる中でこのような発言があったことについて,大臣はどのように受け止めていらっしゃいますか。また,市民の意見が起訴という強制力を持つ現在の検察審査会の制度の在り方について,改めて御見解を伺いたいと思います。
【大臣】
 一点目ですけれども,これは私がコメントするという筋のものではないと思いますが,一つの考え方,政治と金ということについての考え方,御決意のほどといいましょうか,そういうことを表明なさったということではないかと思っています。それから二点目ですけれども,検察審査会の制度については,様々な御意見や御議論があることは承知をしています。検察審査会法が改正され,ようやく実際に運用されるようになったということでもあり,今の段階でどうかというのは,ちょっとまだ早いのかなというふうに思います。改正のときの議論は何だったのだろうということにもなりますので。ただ,実際に運用することによって様々な課題も見えてくるのだろうと思います。今後,検証し,あるいは深い議論がまたいろいろされて,また更なる方向を出していくということでしょうが,これは少しこれから先のことになるのかなというふうに思っています。
【記者】
 大臣は,私がコメントするべきものではないと言いましたが,なぜコメントするべき立場ではないのでしょうか。御自身の所見というものをお伺いしているのですから,思いというのは多分あると思いますので,その辺をちょっと改めてお話しいただきたいのですが。
【大臣】
 政治と金ということについては,それぞれが自らきちっとできる限り明らかにし,そして何か疑念を持たれないようにするということは一般論として当然のことだと思っています。よく分かりませんけれども,何かそういうことがあれば,同意をするというコメントをされたのではないかというふうには推測をいたしますが,それ以上のものではありません。
【記者】
 今朝のテレビ番組での小沢前幹事長の検察審査会についての発言ですが,強制力を持った捜査当局が捜査をして,不起訴としたことについて,一般の素人が良いとか悪いとかいう検察審査会の仕組みが果たして良いのかどうかという議論は出てくるというような御発言をされたようなのですが,これについては,ある意味当事者と言えなくはない小沢前幹事長が,素人が云々とか仕組みがどうかという議論が出てくるとおっしゃったことについて,大臣として何かお考えがありましたらお聞かせください。
【大臣】
 私も直接細かく御発言をお聞きしておりませんし,どのような趣旨なのかということははかりかねますので,直接,なかなかお答えは出来ませんけれども,一般論として考えれば,裁判員制度あるいは検察審査会等々,この間やはり司法の場にも国民が主権者としての責任を果たしていく,そういう社会であるべしということで,いろいろな制度が改正をされたり,構築をされてきたということがありますので,今はその趣旨が本当にきちっと活かされるのかどうか,こういうところが大きな課題なのだろうと思っています。そのような意味では,逆に言えば普通の国民生活から出た感覚を,司法という大きく言えばこれも社会の問題を解決していく一つの場ですので,そういうところに活かしていこうと,これが今の大きな流れではあるというふうには思います。
【記者】
 一般の素人がという小沢氏の検察審査会についての発言をめぐって,大臣は,普通の市民というか,生活から出てくる感覚を司法の場に持ち込んでいこうというのが時代の流れだというふうに発言されましたけれども,小沢氏は生活から得られた感覚とか普通の市民の感覚というのは持ち合わせていないというふうにお感じでしょうか。
【大臣】
 私はそういうことを申し上げているわけではなく,先ほど申し上げたように,その発言の全体を私も承知をしていませんし,それからどのような考えで述べられたかというのも分かりませんので,あくまでも一般論としてこの間の制度改革はそういう趣旨に基づいて行われてきたものだと,私はそう認識しているということです。

民主党の代表選挙に関する質疑

【記者】
 民主党の代表選の関連なのですが,小沢前幹事長は予算の各省一割削減はおかしいとか,現政権の方針に異を唱えている部分が少なからずありますけれども,仮に小沢前幹事長が民主党の代表選に勝って総理大臣になった場合,予算を含めて法務行政にどのような影響があるとお考えになりますか。
【大臣】
 これは推測をするような状況にはありませんので,何とも申し上げようがありませんが,今回の予算,概算要求についても,基本的には法務行政に支障がないように,それから今の状況を含めて,やはり経済成長,あるいは安心・安全ということにきちっと対処できるようにと,こういう視点でぎりぎりの策定をさせていただいたということですので,この基本は,人件費と固定費が予算のほとんどを占める法務省にあっては,本当にどうあっても,そう大きく変えることができるものではないのではないかと私は感じます。

刑場の公開に関する質疑

【記者】
 先日,刑場公開という画期的なことがありました。刑場の公開に関してフリーランスの記者ですとか,ネットメディアもしくは雑誌メディアの記者は一切呼ばれておりません。そういったメディアが参加できなかった理由を大臣から説明いただければと思います。
【大臣】
 この間も御質問あるいは御指摘をいただきました。私の考え方としてはメディアの皆様,それから様々なフリーランスの皆様も私はそれぞれの立場で取材をいただいたり,対等な形でということが基本だと思っています。ただ,今回は場所の物理的な条件,これが主たる理由ですけれども,それから様々な保安上の問題等をかんがみ,フリーランスの皆様に取材をいただくというところまで至りませんでした。あくまでもこういう物理的,あるいは保安上等の問題によるものでして,基本的な考え方は先ほど申し上げたように,いろいろな取材についてフリーランスの皆様を個別何か差別するとか区別をするというものではないと私は考えています。
【記者】
 今後,もう一回,前回参加したかったけれども参加できなかったというフリーランスとかネットメディア,雑誌の記者に対して刑場を公開するというお考えはありますか。
【大臣】
 今,死刑問題等に対する勉強会を立ち上げています。御承知のとおり,フリーランスの皆様,あるいはそれ以外の方にも,この問題について真剣に取り組んでいただいていますが,自らにも公開をして欲しいという声は本当に広くありますので,そういう意味では,こういう勉強会におきましても,今後の情報の提供の在り方,あるいは公開ということも含めてですけれども,できる限り情報をどのように,どの範囲で皆様にお伝えをするのがいいのかということも議論をさせていただきたいと思っています。そういう意味では今後の更なる公開ということは,今,私は考えているものではありません。
【記者】
 1967年当時に,田中伊三次法務大臣が新聞記者に東京拘置所の刑場の公開をされたのではないかという質問が今週火曜日の会見でもあったと思うのですけれども,その点について書かれた書籍があるのですが,その件についての調査結果をお聞かせください。
【大臣】
 御質問いただきまして私も調査をさせました。書籍があるということは私も承知をしていますし,どういうものかということも分かりました。ただ,当時の記録というのでしょうか,そういうものが残されていませんので,どういう事情であったのか,あるいは実際にそういう取材をしていただいたものなのか,全く検証できるものが残っていませんので分かりません。今の段階,実情では,実際どういうことだったのかということを私も分からないというのがお答えです。
【記者】
 それ以上の調査を今からまだ続けていかれるとか,そういうことはないのですか。書類などは残っていないということですか。
【大臣】
 はい。何しろ四十数年前ですので,当然,当時の職員というのでしょうか,そういう方もほとんどおられませんし,実際になかなかこれ以上調査をするということは私は難しいのではないかと思っています。
【記者】
 仮にここで刑場の公開が行われていたとしたら,今回の公開は初ではなかったということになりますか。
【大臣】
 何しろどういう状況だったのか,それから公開がされたのか,どうだったのかということが分かりませんので,今と比較しようがありません。
【記者】
 1947年の朝日グラフという雑誌がありまして,その中で4ページにわたって広島刑務所の刑場の写真が16枚掲載されておりますけれども,そういった事実があっても刑場の公開というのは今回が初めてという御認識でいらっしゃいますか。
【大臣】
 そのお話も今,初めてお聞きしたので,なんとも申し上げようがありませんけれども,この間私が認識をしている,あるいは省内で承知をされている範囲ではこういう形で取材をしていただいた,公開をしたというのは初めてだというふうに認識はしています。ただ,前回も先ほどの書籍に記載されているようなことがあったのではないかというお話があったり,今もまた新しい御指摘をいただきました。そういうことがまだあるのかどうか分かりませんけれども,1947年ということであれば,なかなか実際の検証が困難なのかなというふうには思います。もしそういう事例を他にも何か御承知であればお伝えいただいて,政府全体として本当にどうだったのかと改めて調べてはみたいと思いますが,今から30年,40年前ということになりますと,その記録の保存期間としてもほとんど過ぎているということなどもあり,実際には検証が難しいのではないかなというふうに私は思っています。そういう意味では,私の下でこういう取材をいただいたということが,ある意味では何か一つのスタートということではありますので,初めてのことをやったとかそういうことを何か強調したいと,私自身は思っているわけではありません。そういうことが現実に行われていたのであるとすれば,それもきちっと私も改めて承知をしたいとは思いますが,ただちょっと実際にはどういう事実だったのかというのはなかなか検証できないという状況です。
【記者】
 再度の刑場の公開ということは現時点でどのようにお考えですか。
【大臣】
 先ほども申し上げましたように,この死刑に係わる様々な情報について,これから少し整理をしたり議論をさせていただいて,そして刑場等の情報の提供の仕方,公開の在り方も少しきちっと整理をしてから皆様に御提起をするものだというふうに思っています。
【記者】
 先ほどの1967年の話なのですけれども,当時の記録を調べてみましたら,1967年の9月1日の産経新聞に,田中伊三次法相が刑場を視察という記述が出てきます。それと,書籍の情報を掛け合わせますと,おそらく1967年の8月後半あたりに刑場が視察されたことは間違いないかと思うので,出来ればそこを重点的にもう一度調べていただけないでしょうか。
【大臣】
 そこは先ほど申し上げましたとおりで,大臣が視察をされたかどうかということも,なかなか何か記録されているかどうかというのも分かりませんし,そのときに何か取材があったかどうかというのも全く分かりませんので,調べてくださいという話ではありますけれども,難しいことではないかというふうに,私は今感じております。

(以上)
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