法務大臣臨時記者会見の概要

令和2年4月3日(金)

  本日,法務省新型コロナウイルス感染症対策本部を開催いたしました。
  この対策本部は,新型コロナウイルス感染症への必要な対策を推進するため,私を本部長として法務省に設置しているものです。
  我が国での新型コロナウイルスの感染状況は,爆発的な感染拡大までには至らない状況で,ぎりぎり持ちこたえておりますが,予断を許さない状況にあり,いつ職員が感染してもおかしくありません。とりわけ法務省は刑務所を始めとする矯正施設や,出入国在留管理庁など重要な部署を抱えておりますことから,法務省独自の対策本部を設置しております。
  このような状況に鑑み,法務省では,職員が感染した場合の感染拡大の防止等に関する対応,感染した職員が多数に及んだ場合の業務遂行の在り方,体制などを内容とする,法務省における新型コロナウイルス感染症への基本的な対処について,方針の策定を行うこととしました。
  また,この方針については,専門家の方々の会議を設置し,その内容について御助言をいただいて,より効果的な方針となるよう,さらにブラッシュアップしていく予定です。
  また,入国管理の現場におきましては,検疫を司る厚生労働省及び税関を司る財務省とともに,CIQということで三省連携して行っておりますので,三省が,より緊密な連携をとれるように,本日,各担当大臣とも連絡を取ったところです。
  さらに,私は,本日の法務省対策本部の席で,各部局においても,先ほど述べた基本的対処方針の内容となる事項について,あらかじめ検討を進めるように指示しております。
  法務省としては,新型コロナウイルス感染症の感染拡大状況が時々刻々と変化する中でも,感染拡大を防止して職員の健康を守りつつ,必要な業務を継続し,国民の皆様から法務省に課された責務を果たすため,必要な対策を迅速に実施してまいります。

法務省新型コロナウイルス感染症対策本部に関する質疑について

【記者】
 このタイミングでこういった指示をしたかの理由と,職員や家族の感染状況を教えてください。

【大臣】
 新型コロナウイルス感染症対策本部については,従前から設置をしており,また,政務三役の会議においても,幹部と随時対策を練ってまいりました。先般の新型インフルエンザ等対策特別措置法の改正を受けて,政府の中でも特措法に基づく対策本部が設置され,その下で,基本的対処方針が定められたところですが,それにならって,法務省の中でも基本的対策方針を定めることとしたものです。職員の感染については事務方から報告させます。

【事務】
 昨日現在までで,法務省所管の職員全体について,感染の報告はありません。

【記者】
 法務省職員以外に,例えば,刑務所の入所者や入管の被収容者について,感染の報告があるのかどうかという点と,また,専門家会議を設置して対処方針を決めたいということですが,これは,どういった方々でいつ頃を目途にしているのか,現在の想定を教えてください。

【大臣】
 感染状況について,刑務所の入所者や入管の被収容者について,感染の報告はありません。検査を行った実績はあります。陰性との報告が出ています。専門家の皆様については,感染症対策の専門家であったり,公衆衛生に造詣のある方,テロや自然災害等の危機管理の専門家ですね。先ほども申しましたとおり,刑務所等の矯正施設などがあり,一つの閉鎖された空間の中で,どうやって危機を管理していくのかということについて,専門家の方々にお願いして,法務省で作成する方策の内容などについて,より効果的な内容となるように御助言をいただきたいと思います。
 また,私から指示をしているのは,現状に対する対策だけでなく,最悪の状況も想定して,万全の対策をとるように,また,そのために専門家の方々の御意見をよく聞くようにと指示をしております。

【記者】
 法務省としての方針を策定した上で専門家に諮るのか,専門家会議において対処方針を決定するのか,どちらと理解すればよいでしょうか。

【大臣】
 どちらもあり得ると思います。時期については,早急にと考えています。現状,時々刻々と状況が変化しておりますので,私どもの対策本部の会議も,また来週にでも開催したいと考えていますが,そのときには何とか目途が立っていればと考えております。

【副大臣】
 我々はそういう施設も持っているため,常に最悪の状況を想定して,それが起こったときにどうするかを,今のうちにしっかりと準備しておくことに尽きますので,今後それぞれの場所を超えて,オール法務省で議論してまいりたいと思います。

【大臣】
 副大臣が,今,発言したとおり,法務省は,本省だけでなく,地方に支局等が多く,200以上の地方の刑務所,少年院,法務局などがあります。これらについて,しっかりと対処方針を作って,皆で一丸となってこの危機を乗り越えてまいりたいと思います。先ほどの対策本部の会議において,「想定外のことが次々と起こるが,事務のレベルでそれを乗り越えるために,困った事柄があれば,それを解決するのが政務三役であるので何でも言ってください」と副大臣が発言され,大変頼もしく感じました。それから政務官には,CIQの三省連携を担当してもらいます。

【政務官】
 出入国在留管理庁については,水際対策ということで,新型コロナウイルスの感染拡大防止に非常に重要な役割を担っております。今,入管の申請窓口などで,多くの方に来ていただいて,渋滞のような状況も発生しているということも承知しておりますので,大臣の指示の下,政府一体となって,三省連携してしっかり対応してまいりたいと思います。
 また,法務省においても,大臣のリーダーシップの下で会議を頻繁に開いております。法務省全体が一丸となって,法務行政を進められるように,丁寧な仕事をさせていただきたいと思っております。
 
(以上)