法務大臣臨時記者会見の概要

令和2年4月6日(月)

  大阪拘置所の40歳代の職員が,発熱等の症状により,外部医療機関を受診し,PCR検査を受けたところ,本月5日,新型コロナウイルスの陽性反応が確認されました。
  大阪拘置所における対応について御説明しますと,まず,直ちに施設内の消毒を行い,当該職員と接触したと思われる職員119名を直ちに勤務から外し,自宅待機を命じました。なお,本人は入院しております。
  本日,保健所に相談し,濃厚接触者に該当すると認められた職員については,さらに2週間の自宅待機とする予定です。
  これに伴い,大阪拘置所における勤務職員の確保のため,近隣施設から応援職員を派遣する予定です。
  今後勤務に当たる職員に対しては,昨日私から河野太郎防衛大臣に依頼をし,御快諾いただきまして,自衛隊の感染症に関する特殊部隊に指導を仰ぐことになりました。
  被収容者については,当該職員の受け持ち担当であった4名のほかに,当該職員と接触があったと考えられる被収容者36名,合計40名を直ちに単独室に隔離するとともに,当該被収容者の食器を使い捨ての紙皿に変更するなどして感染拡大防止対策を徹底しています。
  なお,今回感染が確認された職員のほか,別の職員1名が発熱の症状により4月3日に外部医療機関を受診の上,PCR検査を受けており,現在,その結果を待っている状況です。今回の職員との関連は不明ですが,いずれにしても,職員及び被収容者の健康状態の把握に努め,感染症の拡大防止対策に全力で取り組んでまいります。
  これまでに,各矯正施設においては,職員及び被収容者の双方に対する手洗いやうがいの徹底等の感染予防対策を徹底し実施してきたところですが,今回の職員の感染の事実を受けて,今後更に,職員及び被収容者の健康管理に努めるとともに,感染対策を徹底し万全を期するように矯正局に指示しました。
  なお,既に私を本部長とする法務省新型コロナウイルス感染症対策本部があり,その下に先日専門家会議を設置しましたが,本日夕方この専門家会議を緊急招集して,今後の措置に対してアドバイスをいただく予定です。
  法務省としては,組織全体として,新型コロナウイルス感染症対策を徹底し,職員の生命・健康を守りつつ,必要な業務を継続して遂行することで,その責務を果たしてまいります。

大阪拘置所職員の新型コロナウイルス感染に関する質疑について

【記者】
 発熱し,PCR検査を受けている職員は,自宅待機している119名に含まれているのかという点と,職員や被収容者に症状等があるか確認させてください。

【矯正局】
 1点目については,119名の中に含まれております。2点目については,他に職員で症状のある者については,発熱がありまして,PCR検査待ちの職員が1名いるという状況です。被収容者については,本日時点で,感染が疑われる症状があるという報告は受けておりません。

【記者】
 今回,発熱・感染が確認された職員の方の感染経路はまだ調査中ということでしょうか。

【矯正局】
 ただ今,保健所も交えて調査中です。

【記者】
 防衛省に協力を要請したとのことですが,協力をお願いしたのは,先日クルーズ船において医療支援に当たった部隊ということでよろしいですか。また,どのような応援要請をして,どのような応援をいただく予定ですか。

【大臣】
 クルーズ船において対応した部隊の応援を依頼しました。その応援の仕方,詳しい内容については,本日午後,事務方同士で打ち合わせをする予定です。

法務省新型コロナウイルス感染症対策本部に関する質疑について

【記者】
 専門家会議の設置について,会議のメンバーはどういった方々かということと,今回アドバイスを受けた対策というのは,いつ頃取りまとめるのかということについて,お願いします。

【大臣】
 例えば,感染症及び公衆衛生専門の教授,危機管理専門の弁護士,危機対応の専門である救急救命医師など,4,5名を予定しております。そのうち本日は,いらっしゃることができる方にお越しいただき,アドバイスをいただく予定です。取りまとめというより,本日は,大阪拘置所の関係の緊急的な対応についてアドバイスもいただきますし,今後,様々な対処方針等について定めていく際に,御意見を伺っていくという位置付けです。

緊急事態宣言に関する質疑について

【記者】
 東京での感染者の増加,大阪も含めてですが,それに伴って,政府が緊急事態宣言を出すという一部報道がありますが,宣言が出された場合,法務省の職員や今回のような矯正施設,入管について,感染防止策に関して,現状から強化する必要がある点など,大臣としてどのようなことが必要かというお考えがあれば教えてください。

【大臣】
 仮にという御質問についてはなかなかお答えが難しいのですが,新型コロナウイルスの感染拡大の状況は,時々刻々と変化しておりますので,その状態に即した適切な対応をしていきたいと思っています。
(以上)