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法務大臣閣議後記者会見の概要

平成22年9月17日(金)

 法務大臣に就任してちょうど1年になろうかと思いますけれども,皆様にも大変お世話になりました。先ほど辞表を提出してまいりました。これが最後の御報告かというふうに思っています。皆様の御質問にお答えできないこと,あるいは分からないことも多々あったかと思いますけれども,お世話になりましたことに心から御礼を申し上げたいと思います。本当にありがとうございました。非力な私ですけれども,1年間何とかここまで来たかなと,重しが取れたような気持ちがしていますので,今後とも,またいろいろな機会に皆様からの御指導御鞭撻をよろしくお願いしたいと思います。

退任を迎えての所感に関する質疑

【記者】
 今1年間の在任期間とありましたが,振り返りましてどのように評価をされていらっしゃいますでしょうか。やり残した課題とか,後任の大臣になられる方にはどういうことを期待したいかということをお聞かせください。
【大臣】
 1年間,長いようではあるけれども,あっという間のような気がします。何か達成するには,いささか,なかなか,まだまだ時間的には短い期間なのかなというふうには思います。ただ,何事もこの政治の場ですし,マニフェスト等も4年間の一つの約束でもあり,そういう意味では全てやり尽くしたということは絶対にあり得ないことでしょうし,満足するとか,あるいは,駄目だったということでもないというふうに思っています。私なりに全力を尽くすことができたかなというふうには思っています。ほとんどのことが当然のことながら道半ばということでもありますので,後任の大臣にはまた新たに自由な,またそれぞれの立場で頑張っていただければ,私が何か申し上げるということではないというふうに思っています。ただ,これからも政権としては繋がっていくわけですので,少し歩みが進んだ部分は,そこからまた前へと繋げていただければ大変うれしいなとは思いますが,これはそれぞれまた新たな視点で,気持ちで頑張っていただけると思いますので,私はそれをまた違う立場で応援していきたいと思っています。
【記者】
 大臣が在任中にこれだけはしっかりやったなと実感がある仕事はどんな仕事でしょうか。
【大臣】
 これだけということはなかなかございません。就任にあたって最初に掲げさせていただいた政策,それぞれについて,私はできる限り一生懸命やらせていただいたというふうに思っています。なかなかだったなというふうに思いますのは,多くの皆様が期待をされていましたが,民法のようなものは進まなかったという,そういうのは実感としてはありますけれども,それでもいろいろな議論とかは私なりにやらせていただいたと思っています。
【記者】
 死刑制度についての勉強会なのですが,大臣交代後も続けてもらいたいという御意向があるのかということと,大臣は退任後どういう過ごし方をされますか。
【大臣】
 勉強会については,私の下ではありますけれども,継続をするという,きちっとした省内の考え方に基づいて,今行っておりますので,これはこれからも継続をして,良い議論を続けていただきたいと思っています。今後の過ごし方は,御想像にお任せをしたいと思っています。
【記者】
 刑場公開については,死刑制度の情報公開が進められたということで評価する意見がかなりあると思うのですけれども,死刑制度に関する情報公開の動きを今後どのように推し進めて,さらに次の方にどのように進めていただきたいかお考えをいただきたいのですが。
【大臣】
 私もどういうところまで,あるいはどういう形でという確固たる形で何か持っているとまではなかなか申し上げられません。ただ,裁判員制度等々が実施されているということなどをかんがみれば,大変重い国の根幹に関わる制度について,あまりにも情報が,あるいは,多くの皆様が知らないことが多いということはいささかどうだろうかなと思います。そういう意味で,先ほど御指摘のありました勉強会,あるいはいろいろな御意見を受け止めながら,もう一歩二歩と何をどういうふうにと,そういうことをこれからも考えていきたいと思いますが,次の担当される方にも真剣に考えていただければとは思っています。
【記者】
 民法の件に関連して,大臣が入閣された際に,選択的夫婦別姓について非常に御期待される方が多くいらっしゃったかと思うのですけれども,これについての流れはお作りになったのですが,なかなか皆様が望むような形には最終的にはならなかったのかなとも思えるのですけれども,それについて何か今お考えというのはありますでしょうか。
【大臣】
 これはいつも申し上げているように,私だけではなくて,法制審議会で答申が出されて以来ずっと,法務省内でも大きな取組の課題であったでしょうし,それを法律として何とか現実にという声もずっと続いていると思っています。そういう意味では私もその一つの経過の一部だったのかとは思いますけれども,なかなか困難な課題だと改めて思っているところです。社会の大きな流れとすれば決して否定されるべきものではないのだろうと思っていますが,そこに至るまでにはなかなか困難もあるなという気持ちです。
【記者】
 今日をもって御自身の政治活動にも一つの区切りがつくと思うのですけれども,これまでを振り返ってみて,今の日本の政治,あるいは政党の在り方に対して苦言というか何かあれば是非お願いしたいのですけれども。
【大臣】
 まだ,今ここで申し上げる時期かなとは思いますけれども,ずっと私も一人一人の人間を大事にする,人権であるとか,あるいはお互い共存し合える共生型社会ということを私なりに願ってまいりましたので,いささかそういうものがちょっと崩れるというか危うくなっているところがあるのかなと,そんなことは考えたりします。最近,戸籍の問題がありました。生死が分からない御高齢の方があれだけの数がいらっしゃったと,私も改めて感じながら,人と人とが非常に孤立をしていると感じましたし,支え合ったり,お互い存在を認め合ったりと,そういうことが非常に希薄になっているのかなと,そんなことを感じて,是非そういう社会をもう少し温かい社会に出来るように政治が努力しなければいけないのかなというふうに感じたりします。
【記者】
 新しい執行部の体制等,あるいは名前がちらほらあがっている閣僚等の人事を見ると,大分偏った感も出ているという感じもするのですけれども,今の大臣から見て新しい党三役に対して,あるいは新内閣に名前が出ている体制を見てどのようにお感じでしょうか。
【大臣】
 それはまだ分かりません。そして何がどう偏っているのか,それも分かりません。新しい体制で国民の生活を基本にしながら,そして元気な希望を持てるそういう方向を目指してということは大きな柱だと思いますので,それをしっかり前に進めていただけるものではないかと思いますし,総理もリーダーシップを発揮して頑張っていただきたいと思います。
【記者】
 法務大臣として法務行政に1年間関わってきた中で,いろいろあるとは思いますが,一番どういったところに職責の重さをひしひしと感じられましたか。
【大臣】
 なかなか個別具体的にということにはなりませんけれども,やはり法務行政というのは非常に国民の根幹というか,本当に中枢の機能を持っている,そういう職務というか,そういうものであるということは改めて感じました。その職責の重さというか,これは大変なものがあるのではないかというふうに思います。そういう意味では胸に置いておくことも全くないわけではないのかもしれません。
【記者】
 大臣就任以来,国際人権規約の個人通報制度のことですとか,あるいは国内人権救済機関のことも述べていらっしゃいました。それぞれの進捗状況とか,今後に対する期待というのがあればお聞かせ願いたいのですが。
【大臣】
 個人通報制度についてはずっと議論が続いてきたというふうに私も認識してまいりました。議論もほぼ結論というか,出尽くしたというか,そういうところまできていますので,あと各部署間で,これは政治も当然リーダーシップをとって,どこかで最終的な判断をするということではないかと思います。これはそんなに遠くなく判断をする材料とか条件は作られてきたのではないかというふうに思います。国内人権救済機関の問題もようやく内閣府と法務省の間で議論というか,どういう立て付けでやっていくことが出来るのかと,こういうところまでやってまいりましたので,今後も立て付けをどうするかというような議論をして一定の方向を付けることが出来るのではないかと思っています。そういう意味では,そう遠いところではなくてその方向を結論付けていただくことが出来れば,それをまた次の方に託していきたいと思っています。

情報公開請求に関する質疑

【記者】
 本日東京新聞の朝刊で報じたのですが,大臣が7月28日にマスメディアに向けての刑場公開の方針を示されたのを受けて,練馬区の行政書士の方が情報公開請求され,その結果,8月24日に不開示の決定がなされたのですけれども,実は請求した写真は8月3日から撮り始めていて,不開示決定の段階では既に存在したということです。これについて,行政書士の方は,不誠実な対応ではないか,そういうことは全く言われもしなかったし,何も知らされないまま不開示としたのはおかしいと言っておられるのですが,大臣としてはどのようなお考えですか。
【大臣】
 この事実関係というのでしょうか,それは私も今お聞きしましたが,基本的に開示請求がされているときには存在していないという事実だというふうに認識をしています。今は存在しているわけですので,これから必要があれば,あるいは開示の請求があれば,当然公開されるものだというふうに思っています。
【記者】
 請求時点では確かに存在していなかったということは事実なのですが,請求時点でその写真を撮るという方針がほぼ示されていて,直後にも撮り始めていたわけです。少なくともそのことについて説明をするとか,開示の期限がまだ先まであったわけですから,マスメディアへの公開を待って開示決定を出すということもできたと思うのですけれども,その辺りはどうでしょうか。
【大臣】
 そこは,また御意見として,あるいは御指摘として受け止めていかなければいけないと思いますけれども,基本的には開示請求に対するこの決定が違法性を持ったということはないと思います。ただもう少し配慮があったほうがよかったのではないかという,そういう御指摘については,今私が言うのは何なのですけれども,それぞれ当局として受け止めていくものだと思います。
(以上)
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