法務大臣閣議後記者会見の概要

令和2年4月24日(金)

 閣議において,法務省案件はありませんでした。続いて,私から4件御報告がございます。
 まず,「法務省危機管理専門家会議」についてです。
 4月22日,第3回となる法務省危機管理専門家会議を開催し,矯正局,出入国在留管理庁に関する感染対策,あるいは,感染防止のために必要とされる機材の整備などについて,専門家の御意見をいただきました。
 続いて,「矯正施設感染防止タスクフォース」についてです。
 これは今ほど申し上げた「法務省危機管理専門家会議」の下に設置しているものですが,矯正施設の特性を踏まえた新型コロナウイルス感染症対策のガイドラインを作成するため,「矯正施設感染防止タスクフォース」を設置し,現在,スピード感をもって検討を進めています。
 本月22日に,第2回会議を開催し,矯正局が作成したガイドライン案に対し,専門家の方々から様々な御意見をいただきながら,活発な議論がなされたと聞いております。
 この議論を踏まえ,早急にガイドラインを策定し,矯正施設における新型コロナウイルス感染症対策に万全を期してまいります。
 3件目は,「入管施設感染防止タスクフォース」についてです。
 前回報告したように,先週金曜日に,宮﨑法務大臣政務官を座長とする「入管施設感染防止タスクフォース」を設置し,本日,その第1回会合を開催する予定です。
 これに先立ち,宮﨑法務大臣政務官と専門家の方には,先週金曜日と昨日,入管収容施設,空港といった現場の視察を行っていただいており,また,専門家の方々には既に事前にマニュアルの案について御検討をいただいているなど,効果的な感染防止を図るためのマニュアルを早急に作成するための検討を開始しています。
 最後に,刑事施設におけるアイソレーションガウンの製作についてです。
 これまで刑事施設ではマスクや防護服を作ってきました。さらに,厚生労働省からの縫製依頼を受け,医療機関等で用いるアイソレーションガウンを刑事施設において製作できないか,検討を行っていることについて,先日の会見で御報告しました。
 この度,そのアイソレーションガウンについて,5月中旬から10月末までに41か所の刑事施設で約120万着を目標に製作することとしましたので,改めて御報告します。製作開始の日付ですが,原材料が入手でき次第,製作にかかりたいと思っています。
 今後も,法務省として,関係省庁等が行う新型コロナウイルス感染症対策にも,積極的に助力してまいります。

矯正施設と入管施設における感染状況及びタスクフォースに関する質疑について

【記者】
 矯正施設と入管施設のタスクフォースについて伺います。現時点での両施設の感染の状況と,ガイドラインやマニュアルの策定状況について,内容やめどなど,決まったことがあれば教えてください。

【大臣】
 先ほども申し上げたとおり,法務省危機管理専門家会議の下に2つのタスクフォースが設置されております。
 矯正施設の感染状況については,これまで御報告しているとおり,大阪拘置所の職員8名,月形刑務所の職員1名の感染が判明し,また東京拘置所において被収容者1名の感染が判明しています。入管施設においては,職員及び被収容者の感染は判明しておりません。
 矯正施設のガイドラインについては,現在,「矯正施設感染防止タスクフォース」において専門家の皆様の知見を得ながら,矯正施設の特性を踏まえた新型コロナウイルス感染症対策のガイドライン策定を進めております。
 策定時期については,職員や被収容者に感染者が出ているという現状に鑑み,私から,座長の義家法務副大臣に大至急策定するよう指示をしているところです。
 入管施設のマニュアルについてですが,4月17日に宮﨑法務大臣政務官を座長とするタスクフォースを設置し,その第1回会合を本日開催する予定です。入管施設においては,収容施設における被収容者の処遇業務,空港における出入国審査業務,窓口における在留審査業務という,それぞれ別の特性を有する業務が行われておりますので,この3つの特性それぞれに,効果的な感染防止を図るためのマニュアル策定を目指して,専門家の方々とともに議論・検討することを予定しています。もとより,入管施設のマニュアルについても,大至急策定するよう指示しています。
 また,ガイドラインやマニュアルの策定の前段として,既に全国の施設に対しては随時指示や通知を出していることを申し添えておきます。
 
【記者】
 感染防止タスクフォースについて,入管について本日第1回が開催されるということで,入管施設にしても,矯正施設にしても大至急作成するということですが,この議論というのは,議事録や概要を公表したり,最終的にマニュアルやガイドラインが決まると思うのですが,それは公表されるのですか。非常に短期間で,大至急ということで,どういう形になるのかということを教えてください。

【大臣】
 本日,宮﨑法務大臣政務官を座長として,「入管施設感染防止タスクフォース」の第1回が開催されるのですが,この議事録の作成・公開及び成果物であるマニュアルの公開については,今後タスクフォースの構成員である専門家の御意見を伺いながら,適切に判断されるものと承知をしております。
 先ほども申し上げましたように,マニュアルの中には,出入国審査の窓口の部分,収容施設のほか,在留審査の窓口の部分,それぞれ様々な特性がありますので,専門家の先生のお話を聞いてまとめたものを適切に情報公開していきたいと思っています。

【記者】
 情報公開の部分,どこを公開するのかということを含めてタスクフォース,会議で判断されるということでしょうか。完成した段階で考えるということなのか,今現在進行している状況についてはどのような形で法務省として報告されるのかについて教えてください。

【大臣】
 これから第1回が始まりますので,確たることは申し上げられませんが,私としては,情報は迅速に,適法適切に公開されるべきものと思っております。この新型コロナウイルス感染症に関しては,特に国民の皆様の不安,そして命・健康に直結する問題でございますので,その情報は,公開できるものはできるだけ迅速に公開すべきと思っております。ただ,矯正施設などは,保安警備上の問題もあったりしますので,そういったことを勘案しながら,できる限り公開していくというスタンスです。

刑事施設におけるアイソレーションガウンの製作に関する質疑について

【記者】
 アイソレーションガウンの製作についてです。マスク等の製作も進められていると思いますが,改めてその意義について,一言お願いいたします。
 
【大臣】
 新型コロナウイルス感染症の治療等に当たっている医療関係者の皆様の御苦労は並々ならぬものでして,この場で改めて御尽力に敬意を表したいと思います。また,この緊急事態宣言下における国民の皆様の御協力・御苦労に対しても感謝を申し上げます。そういった,新型コロナウイルス感染拡大防止対策に法務省としても全力で応えていきたいと思っており,本来業務をしっかり進めていくほかに,防護服・マスク・医療用ガウンといった不足している物について刑事施設で製作するなど,お役に立てるものであれば,全面的に協力するようにと私の方で指示をしております。
 これまでも空港における検疫業務が非常にひっ迫しているということであれば,入管職員を応援に行かせたりしております。様々な場面で関係機関に協力し,また関係者と連携し,一刻も早く新型コロナウイルス感染症が収束に向かうよう,全力で取り組みたいと思います。

特別定額給付金事業における無戸籍者の取扱いに関する質疑について

【記者】
 来月にも一律10万円の現金給付が始まると思いますが,無戸籍状態の方への給付について,法務省として取り組まれていることはありますか。また,もし無戸籍者の方に給付が実現する場合,対象となる人数はどのくらいになりますか。
 
【大臣】
 無戸籍者の皆様への10万円の現金給付に関しては,自民党,公明党の与党の皆様からの御要請を関係省庁で受けているところです。特別定額給付金事業における,住民基本台帳に登録されていない無戸籍者の取扱いについては,給付対象とすることを求める様々な御意見があることを踏まえて,所管する総務省において対応を検討しているところです。
 法務省としては,無戸籍者の実情に寄り添い,既に把握している無戸籍者の状況に関する情報を総務省に提供するなど,積極的に協力しているところです。
 なお,法務省において把握している無戸籍者の数は,令和2年3月10日現在で768名であり,このうち約4割は,住民基本台帳にも記録されていないものと承知しております。
(以上)