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法務大臣臨時記者会見の概要

平成22年10月6日(水)

 今日の件は,私の下に,「検察の在り方検討会議」を設置するという趣旨です。フロッピーディスクの改ざんで,大阪地検特捜部の検察官が証拠隠滅罪で逮捕されました。それを受けて,私は,最高検察庁の検証チームが最終報告をまとめる前に,第三者の意見を聞いて最終報告をまとめるようにという指示をしました。しかし,その後,逮捕された検察官の当時の上司に当たる,部長そして副部長が犯人隠避罪で逮捕されるという事態になりました。前代未聞の事態です。この事態を受けまして,検察に対する国民の信頼は地に墜ちたというふうに私自身も感じました。それ以降,国会の方やいろいろな方面からも第三者委員会を立ち上げて,検察の在り方について検証すべきではないかというお話をいただきました。そのお話を受けまして,昨夜寝ずに一生懸命に考え,今日「検察の在り方検討会議」を設置することを決め,今日皆様の前に公表した次第です。今朝決めたばかりですので,この検討会議の内容について,今,私がいろいろなことを考えているという状況にはありません。先ほども申し上げましたように,検察の信頼が地に墜ちたという状況を考えたときに,私としてもこういう会議を設置しなければならないという決断に至ったということで,皆様に御報告したいということで臨時に記者会見をお願いしたところです。具体的なことを聞かれるかも分かりませんが,具体的な内容については,今後,今日から衆議院及び参議院の本会議,来週から衆議院及び参議院の予算委員会も開かれます。各委員の皆様からいろいろな御提言や御示唆もあろうかと思いますし,いろいろな方面からもいろいろな声も聞かせてもらえることになろうかと思っていますので,そういった意見も参考にしながら詰めていきたいと思っています。

検察の在り方検討会議に関する質疑

【記者】
 今想定されているこの会議の発足時期及び結論を得る時期をお伺いします。
【大臣】
 いつ正式に発足するかですけれども,今申し上げましたように,国会の御意見も承りたいし,いろいろな方面からの御意見も承りたい。その結果を受けて,最終的に政務三役とも相談をしながら決めていきたいと思っています。ただ,捜査だけはしっかりとやって欲しいと,この考えは変わりありません。そして取りまとめの最終的な時期ですが,どういうことを検討するかということにもよりますけれども,全般的な議論をすることになるのか,どういう議論になるのか,まだその辺も私の頭の中で整理がついていないわけですし,さらに年内には最高検察庁の検証結果も出るというふうに伺っていますので,そのことも参考にしていかなければならないだろうと,そんな思いなので,出口について今言及することはできません。
【記者】
 人選について,具体的なお名前が上がっているかどうか,どういう分野からとお考えかというのを教えて下さい。
【大臣】
 先ほども言いましたように一晩寝ずに考えて,設置するということを決めましたので,これからいろいろなところから,御意見が出るだろうと,それを真しに承っていきたいと思っています。
【記者】
 最高検察庁の検証チームとのすみわけ,違いなのですが,こちらの大臣のお考えの方はより広い検察組織とか,そういう全般について考えて,最高検察庁の検証チームの方は個別の事件をという,そういう理解でよいですか。
【大臣】
 最高検察庁の検証チームは皆様,最高検察庁の方でお聞きになったかと思いますが,今回のフロッピーディスク改ざんの捜査,それと同時に検証をするということです。これは最高検察庁がおやりになることです。私が今申し上げました検討会議というのは,私の下に作るということで,最高検察庁の検証チームとは別個です。
【記者】
 検討会議の検証の内容というのは,どういうことを検証するというふうに現時点で大臣お考えなのでしょうか。
【大臣】
 何回も触れていますけれども,これから国会の審議もあります。国会議員の皆様もいろいろなことを御指導してくれると思いますので,そのことも十分承りたいし,各方面からいろいろな意見も寄せられるだろうと思いますので,それを含めて考えていきたいと思います。最終的にこの検討会議のメンバーが決まった段階で,メンバーの方からもいろいろな意見が出るだろうと,その辺も含めてトータルして考えていくべきではないかというのが現時点の私の考えです。
【記者】
 検察組織の在り方についてということも含まれるという理解でよろしいでしょうか。
【大臣】
 もろもろの意見も聞いて最終的に決めていきたいと思います。何度も言いますけれども,今朝,いろいろな意見を聞いて,法務大臣の下にこういう検討会議を作るということを決めさせていただきました。今までの記者会見では,捜査をしっかりやっていただきたいと同時に最高検察庁の検証もしっかりやっていただきたい,そのことを見守っていきたいと申し上げましたけれども,当時の上司に当たる二人も逮捕されたという事態を受けて,これは何とかしなければならないという思いが強くなりましたので,検討会議を設置するということを今朝決めましたが,内容についてはこれからいろいろな人の意見を聞いて,決めさせていただきたい,そういうことです。
【記者】
 人選については,副大臣,政務官と協議なさった上で,大臣が決定されるということでよろしいですか。
【大臣】
 そうです。
【記者】
 今回の郵便不正事件と,その後続きました証拠改ざん事件,この事件に限定しての検討なのでしょうか。それとも検察の在り方,あるいは特捜検察の在り方,その他の案件も含めて検証する,考え直す,こういう広い範囲を指すのでしょうか。
【大臣】
 何回も繰り返しますけれども,こういうこともすべきではないかと言っていただければ,そのことも十分配慮していきます。
【記者】
 検察審査会の在り方とか,一連の小沢氏の捜査の在り方とかを含みますか。
【大臣】
 それも皆様の声で,これもすべきだ,こういうふうに考えたらどうだという御示唆があれば,今後聞かせてもらいます。
【記者】
 今朝突然思い立ったのはどういう理由からでしょうか。
【大臣】
 今朝突然思いついたのではなくて,以前から皆様の話もありまして,最高検察庁の中の検証チームだけでは不十分ではないかと,各方面からも意見がありましたし,与党の議員からも大分その声が上がってまいりました。そういう声を受けて,最終的に今朝検討会議を設置するということを決めさせていただきました。ですから,具体的な内容については,これからいろいろな意見を聞かせてもらって進めていきたいというのが現在のスタンスです。
【記者】
 いろんな意見を聞きながら大臣が設置をお決めになる時期としては少なくとも臨時国会中にとか,あるいは年内にとか,そういうのはありますか。
【大臣】
 そんな遅くありません。そんなのんびりする頭はありません。
【記者】
 月内とかそういうイメージを持っているのですか。
【大臣】
 先ほど申し上げましたように,捜査だけはしっかりやっていただきたいと思っています。
【記者】
 大臣としてはいろいろ聞かなければいけないけれども,できればいつくらいにやりたいということがイメージとしてありますか。
【大臣】
 捜査はしっかりやっていただく。これは大前提です。と同時にのんびりするつもりはありません。スピード感を持ってやらせてもらいます。
【記者】
 捜査のひと区切りというところを,例えば関係者が起訴されると,そういうところをイメージしていらっしゃるのでしょうか。
【大臣】
 今朝決めたばかりですので,追及されても困るのですが,いずれにしてものんびりやるつもりは一切ありません。スピード感を持ってやらせていただきます。
【記者】
 人選なのですが,イメージで,民間人を主体にということでよろしいですか。最高検察庁とは別にということですから。
【大臣】
 私自身としては,外部の有識者等と思っていまして,できればいろいろな方かなと,今のところぼんやりとしか考えていません。ですからいろいろな意見を聞かせてもらいたいと思っています。
【記者】
 法務省の法務官僚,最高検察庁の検察官も入ることもあるということですか。
【大臣】
 最高検察庁が自ら検証しているわけですからね。場合によっては入れろという御意見も多ければ考慮しなければなりませんよね。これは国民の信頼を1日も早く回復しなければならない案件ですので,いろいろな意見を聞かせてもらいたいと,その上で決めますと。私がこういう人を入れますといって,皆様に報告するよりは,意見を聞いて,スピード感を持って発足させた方が,私は良いのではないかという考えです。
【記者】
 最高検察庁の検証だけでは不十分だというのは,いろいろ御意見があったなかで,大臣御自身もそのようにお考えになったのでしょうか。
【大臣】
 大臣自身もというのが分かりませんが,今朝,その決断をしたと。今日皆様に急にお集まりをいただいて,こういう御報告を申し上げました。
【記者】
 先日川崎市内で,こういったものをやろうという話をされましたけれども,かなり早く検討会議の設置を決めていらっしゃるかと思うのですが,大臣として危機感というか,早く設置しなければならないと,今日にでも打ち出さなければならないと,そういうふうに考えた理由をもう少しお聞かせいただければと思います。
【大臣】
 さっきも触れましたように,最高検察庁の検証の話はしました。あれは,一人だけの逮捕の時点でそういうことを決めましたけれども,その後上司の二人が逮捕され,さらなる検察への批判が強くなりましたし,国民の信頼も地に墜ちたという状況もいろいろな方から聞かせてもらいました。当初私は捜査をしっかりとやって欲しいし,それを見守っていきたいと言っていましたけれども,いろいろ考えた結果,そうもしていられないと,立ち上げということを早く皆様に報告して,その上でいろいろな意見を聞かせてもらって,速やかに立ち上げていきたいということで決めたことです。
【記者】
 大臣の下に設置されるチームは独自の調査能力を持ち,実際に調査を行うのでしょうか。またその対象に高等検察庁とか地方検察庁だけはなく,最高検察庁の在り方も検証の対象になるのでしょうか。
【大臣】
 そういうことを聞かれるよりは,行った方が良いのではないでしょうかという御意見を今は聞きたいと思います。
【記者】
 実際今日,検討会議の設置を決められて,記者会見を開くまでに時間があったと思うのですが,その間に政務三役,あるいは法務省のしかるべきセクションの方に何らかの指示はされたのでしょうか。例えば人選のための体制を整えろとか,何らかの指示はされていますか。
【大臣】
 週末に政務三役だけが集まって議論し,副大臣,政務官の意見も伺いました。そしていろいろなこともあったのですが,最終的には私が決めると,今日一晩くれということで,考えた結果であります。
【記者】
 具体的に今日発表の前に何らかの指示をだれかに出すということはされたのでしょうか。
【大臣】
 していません。来てからやったことは,いろんな業務の一般的処理と今日の本会議のことの打ち合わせをやらせてもらいました。ですから今からがスタートです。
【記者】
 最高検察庁の検証とのすみわけを整理させていただきたいのですが,最高検察庁の検証チームよりもより視点を幅広く持ってといいますか,もうちょっと見直しというのも大きめな形で,大くくりに見ていきたいというお考えでしょうか。
【大臣】
 ですから,そういうふうにすべきだという意見をたくさん聞きたいと思います。
【記者】
 大臣の今のお考えはいかがでしょうか。
【大臣】
 最高検察庁の検証チームとは別です。法務大臣の下において,いろいろと議論をしてもらいたいし,いろいろな案も出てくると思います。ただ,どういうことをすれば良いか,いろいろ聞かせて欲しいと思います。
【記者】
 要するにそこら辺は,最高検察庁検証チームで行う,ある程度特化した検証よりも幅が広いということですか。
【大臣】
 ですから,そういう広げてやるべきだという意見を聞かせてもらいたいと思います。
【記者】
 発言されていることはよく分かるのですが,ただ,最高検察庁と同じ検証ではあまり意味がないと思うのですが。
【大臣】
 同じになるわけがありません。皆様が最高検察庁と同じことをやれと言えばそうなるかもしれないけれども,そうではないと思います。
【記者】
 ということは,やはり視点は広げて考えるということですよね。
【大臣】
 当然です。国会の審議で国会議員からの意見が,最高検察庁の検証と同じということになると思っていませんので。
【記者】
 国会議員のこれまでの意見でそういった組織の在り方への言及もありますが,いかがでしょうか。
【大臣】
 いろいろな意見があることは聞いています。今度は予算委員会の中でも発言があろうかと思いますので,今は,しっかりと聞かせてもらいたいというスタンスです。
【記者】
 その辺は法務大臣の視野に入っているということですか。
【大臣】
 視野にではなくて,聞かせてもらいたいということです。
【記者】
 広く御意見を寄せられるという中には広く国民からパブリックコメントを求めるという手もある,耳を傾けるということもあるのでしょうか。
【大臣】
 一番重要なのはスピード感だろうと思っていますので,そこまで出来るかどうか,時間があるかどうか考えたいと思います。
【記者】
 大臣がおっしゃっているのはつまり,国会などでの議論も踏まえて,どういうことも検証したほうがよいのではないかというのを間口を広げて待っていると,それでどういうことをやっていくかというのを考えていくという理解でよいのでしょうか。
【大臣】
 そうです。ですから人選についてもいろいろな御意見も出るでしょうし,どういうことをやれといういろいろな意見も出るでしょうし,その辺はお聞きしたいというのが,今の段階でのスタンスです。
【記者】
 それをどの時期までに大体まとめたいと思っていらっしゃるのでしょうか。
【大臣】
 何回も繰り返しますが捜査はしっかりやっていただきたい。スピード感を持ってやりますということです。
【記者】
 2000年に警察のほうで神奈川県警とか新潟県警とか埼玉県警とか一連の不祥事があったときに警察の刷新会議というような,有識者の会議ができたのですが,大臣のイメージとしてはそういうようなものということですか。そのあたりは参考にされるのでしょうか。
【大臣】
 しっかりと内容は読んでみたいと思います。
【記者】
 前田さんとか大坪さんとか一連の方々からも話を聞くような機会は基本的に難しいと思うのですが,今後,刑事裁判になるにあたって,過去の供述も証拠になって,それを閲覧なりすることが困難な状況において,議論の素材としてはどういうようなものをお考えですか。
【大臣】
 今聞かれても困ることですね。後々聞いてください。
【記者】
 最高検察庁の調査チームの結論と大臣の指揮する独自のチームの調査・検証の結論が大幅に食い違うことがあった場合,これはどういうふうにお考えでしょうか。
【大臣】
 最終的にいろいろな議論があるのでしょうけれども,私としては最高検察庁の検証チームの最終的な取りまとめも参考にするべきではないのかなと,今はそんな感じは持っています。
【記者】
 最高検察庁は結論を年内を目途としていますけれど,大臣の下の検討会はそれよりも後に結論を出すということでしょうか。
【大臣】
 最高検察庁がやっている事を無視するつもりもありません。しっかりとやってくれるでしょうから,それの御意見も参考にしたほうが良いのではないかなと思っています。
【記者】
 最高検察庁の結論が出てからということになるのでしょうか。
【大臣】
 大体そうなるでしょうね。無視することは出来ません。無視するつもりもありません。
【記者】
 来年の早い時期にということですね。
【大臣】
 スピード感を持ってやります。
【記者】
 より上位にあるのは大臣のチームですね。
【大臣】
 それが普通じゃないですか。
【記者】
 確認ですけれども,捜査はしっかりとやっていただきたいということは,捜査にある程度目途がついた時点,例えば起訴とかの目途が付いた時点でスタートさせる,そういう感覚でよいのでしょうか。
【大臣】
 何回も繰り返します。捜査はしっかりやっていただきたい。スピード感を持って設置をして議論のスタートをさせてもらいます。
【記者】
 会議の中での大臣のお立場なのですけれども,会議の中で例えば座長という形で中に大臣もおられるということでよいのでしょうか。
【大臣】
 私の下に作りますので,そういう感じになるのかとは思います。ただ,国会対応とか業務とかいろいろとありますので,常時出られるのかどうか心配もないわけではありません。ですから,100パーセント会議に出席したいという思いはあっても,国会が急に入りますので,その場合にはそちらを優先せざるを得ませんので,その辺もいろいろと検討したいとは思っています。
【記者】
 大臣の下でということは諮問機関のようなもので,意見の取りまとめは大臣がするというような形を取ることになるのでしょうか。
【大臣】
 はい。
【記者】
 任期はざっくりいって半年とか1年とかということは,これからだと思うのですけれども,現時点ではどういうイメージなのでしょうか。
【大臣】
 のんびりして済むような話ではないのは分かっていますので,スピード感を持ってやらせていただきます。

(以上)
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