法務大臣閣議後記者会見の概要
平成22年10月12日(火)
昨日,検察当局において,大阪地方検察庁検事であった前田恒彦を,証拠隠滅の事実により公判請求したとの報告を受けました。この前田元検事については,昨日,前同様の事実により,公判請求に先立って懲戒免職処分に付したところです。検察官は,公益の代表者として,刑事事件について訴追をするなどの権限が与えられ,その職務の厳正・清廉が強く求められる職です。その検察官が公判係属中の事件の証拠物を改変するなどということは,およそ考えがたい,あるまじき行為であるというほかありません。前田元検事の行為は,国民の皆様の検察に対する信頼を大きく裏切るものであって,誠に遺憾です。私も,法務大臣として,国民の皆様の検察への失望感や怒りをしっかりと受け止めなければならないと考えています。現在,最高検察庁においては,関連事件について,検察幹部2名を逮捕・勾留し,事案の全容解明のため,徹底的な捜査を進めているところであり,昨日両名につき,勾留期間の延長請求をし,同日10日間の勾留期間の延長決定がなされたものと承知しています。なお,前田元検事以外の関係者の人事上の処分については,最高検察庁による捜査の結果をも踏まえつつ,厳正に対処していきたいと考えています。
大阪地方検察庁元検事による証拠隠滅事件に関する質疑
【記者】
戦後6人目となる異例の懲戒免職処分となりましたけれども,この背景,なぜこうした異例の事態が起きたのか,大臣はどのように御覧になっていますか。
【大臣】
これは,今,最高検察庁の方で検証も行われていますし,またそう遠くないうちに私の下に検討会議を作りますので,そこでいろいろなことが分かってくるのではないかと思っています。
【記者】
この事件に関して,例えば報告を受けた上層部等の監督責任や人事上の処分なのですが,今勾留中の2人の刑事処分の判断と同時にというか,それに限りなく近い時期に出されるという理解でよろしいのでしょうか。
【大臣】
人事処分はしかるべきときにしっかりと,厳正に対応したいと思います。監督責任とはだれの監督責任でしょうか。
【記者】
例えば地検の検事正とか,特捜部の検事に対する監督責任という意味です。
【大臣】
それは最高検察庁の検証もありますし,それも見ながらということになろうかと思います。