法務大臣閣議後記者会見の概要
平成22年11月9日(火)
尖閣諸島における漁船衝突事件に関する質疑
【記者】
尖閣諸島沖の漁船衝突事件をめぐり,インターネット上に流出したビデオについて,検察内部からの流出の可能性について,法務検察当局で内部調査を進められてきたと思います。その結果と昨日から検察当局の捜査が始まったと思いますが,その見通しについてお尋ねいたします。
【大臣】
結果から先に言いますと,検察当局から映像記録が流出した形跡は見当たらないという報告を受けました。具体的には,先週金曜日に法務省の職員6名,そして地検の職員3名を那覇地検に派遣し,いろいろと調査をいたしました。同時に関係者に対する聴き取りも行いまして,いろいろ調査した結果,検察当局から流出した形跡がないということでした。なお,流出した映像についてですが,既に国会の方でも答弁がなされていますが,海上保安庁が作成したビデオが地検に送られてきたわけですけれども,その地検の映像とほぼ同一であるということも確認をさせていただきました。それ以降,先ほど言いましたように関係者の聴き取りも行いましたし,映像を複製したかどうかということも含めていろいろとパソコンの調査をしたという報告も受けております。そういうことで,いろいろと調査をした結果,厳正に管理されているということもはっきりしましたので,冒頭申し上げましたような結論に至ったというふうに聞いております。それから,海上保安庁の方からも告発が出まして,東京地検と警視庁が捜査を行うと聞いております。警視庁とも捜査を合同でやることのほうが早く進むのではないかということもありますので,昨日の午前中,福岡高検でという発表も最高検からありましたけれども,実質的に警視庁と共同してやるということを考えると,東京地検が担当した方が良いということになりまして,東京地検と警視庁が一緒になって捜査を進めると承知いたしております。
【記者】
先ほどのビデオ流出の内部調査について,検察当局としての内部調査はほぼ終了したという考えでよろしいのでしょうか。
【大臣】
ほぼ終了したと私も報告を受けています。
検察の在り方検討会議に関する質疑
【記者】
明日,検察の在り方検討会議の初会合が開催されます。この会議に大臣として改めて望むこと,それから,第1回会議で取り扱うテーマについてお考えがありましたらお願いします。
【大臣】
基本的には今日の夕方,千葉座長と会うことになりましたので,いろいろと相談をさせてもらいたいと思っております。どういう進め方をするか,それと国会で申し上げましたようにどういう公開をしていくかをいろいろと相談をした上で,明日の第1回会議に臨みたいと思っております。基本的には検討会議の自主性というのを私は重んじたいと思っております。どういう項目を議論するかというのは,国会でもいろいろと御意見があったことは,検討会議の委員の皆様は御存知だと思いますので,それも踏まえていろいろな議論をされるだろうと思います。また,出口についてもよく聞かれるのですけれども,この辺りについても千葉座長と相談をしていろいろと考えてみたいと思っております。
人権救済機関に関する質疑
人権救済機関の設置について,大臣は先の法務委員会で前向きな発言をされましたけれども,改めてその理由といつ頃までに成立させたいというお考えがあればお聞かせください。
【大臣】
この法案は,いろいろと国会のほうで議論があったというふうに承知をいたしております。我々は進めるという立場ですけれども,最終的には国会の議決がいるわけですから,国会の議論を見守るということも必要になってきているのではないかと思っております。
【記者】
具体的な目途,いつ頃までにというのは特にありますか。
【大臣】
国会の議論次第だと思います。