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法務大臣臨時記者会見の概要

平成22年11月22日(月)

 急にお集まりをいただきましてありがとうございます。今朝,8時に官邸に参りまして,総理,官房長官,私でお話をさせていただきました。総理から,国民生活を考えると,この補正予算はなんとしても速やかに通さなければならないという話がありました。私の広島での不用意な発言がいろいろなところで影響をしてまいりまして,補正予算にしても皆さん御存知のように障害になりつつあるということを考えて,補正予算を速やかに通すべく,私のほうから身を引かせていただきますということで,辞意を総理にお伝えしてきました。総理にはその辞意を受け取っていただきました。書類についてはその場で書かせてもらいました。そして,「検察の在り方検討会議」につきましては引き続き検討を行っていただくということで,次の新しい大臣にお願いをしたいと考えております。それと,昨日ぶら下がり取材を受けたときにお話したことが少々誤解をされて伝わっているのではないかと私は感じる面がありましたので,再度申し上げますと,私の国会における答弁はそれなりの制約が刑事訴訟法第47条でかかっているという認識を持っています。この47条の解釈と運用を十分検討していただかないことには従来どおりの答弁になってしまう,尖閣の問題等,国会で相当議論しなければならない問題については,出来るだけ踏み込んで国会で議論をしていただきたいということを考えましたので,第47条の解釈と運用を検討していただきたいということを刑事局長にお願いしたところであります。同時にこの件は「検察の在り方検討会議」の千葉座長にもお願いをして,検討会議の中でも議論していただきたいと考えております。昨日も触れましたけれども,踏み込んだ答弁をすることによって,国会の審議が更に充実することになるだろうという思いがありましたので,そういうふうなことを言わせてもらいました。これは検討会議のほうにも依頼をするということでございます。私は,決して,保身のためとか,そういう思いは一切ありません。何とかして国会の審議を充実させたいという一心でいろいろ動いたところでございますので,その辺は御理解をいただきたいと思っております。あと,いろいろと勉強会なりがございますけれども,これについては引き続き新しい大臣にもお願いをしていくと,例えば死刑制度の問題とか可視化の問題とかいろいろありますので,これらの勉強会については引き続きお願いをしていきたいと,そういうふうに考えております。

辞任に関する質疑

【記者】
 昨日法務大臣続投を表明されましたが,それから丸一日も経たないうちの急転直下の辞任ということですけれども,この経緯について改めてお願いします。
【大臣】
 昨日皆さんに申し上げたときは私もそういうふうに考えておりましたし,やらなければならないことがあると考えておりましたのであのような発言をしました。今朝官邸に行きまして,総理から今の状況の説明をいただきまして,この補正予算をなんとしても速やかに通さなければならないというお話もありました。私としては検討会議を含めて,更にやりたいこともあったわけですが,今の事情を考えたときに,国民生活を考えると,私が引くことによって,1日でも早く補正予算を通すことが必要だと,そういう結論に至りましたので,今日は総理の話をお聞きして,自ら辞意を表明したところでございます。
【記者】
 昨日の夜,総理と民主党の幹部が大臣のことで協議をいたしましたが,その後,この結果を踏まえて今日の決断に至ったということでしょうか。
【大臣】
 昨日,官邸に集まったというのは報道を通じて知っていました。中身については私は存じません。
【記者】
 今朝の総理とのやりとりについて,大臣からどのようなことを言って,総理からどのようなことを言われたのかお願いします。
【大臣】
 先ほども触れましたように,国会情勢これありであり,国民生活を考えると1日も早く補正予算を通さなければならない。そのときに私の不用意な発言が障害になっていると,そのことは私も承知をいたしておりましたので,総理の話を素直に聞き入れて辞意を表明したところであります。
【記者】
 書面もその場で書かれたということですが,総理にお会いになるまでは辞意を固めていらっしゃらなかったと,総理と話した結果,辞任に至ったということでしょうか。
【大臣】
 そうです。
【記者】
 後任についてはどなたとお聞きになっていらっしゃいますか。
【大臣】
 後任については,分かりません。
【記者】
 後任の方に望まれることはいかがでしょう。
【大臣】
 後任は官房長官が兼務するのではないかと思いますが,官房長官の後の話は分かりません。
【記者】
 大臣が立ち上げられた「検察の在り方検討会議」については,政務三役で選ばれたメンバーの方々が引き継いでいくと思いますけれども,そういった方々にメッセージというか,大臣としてこれだけはやっていただきたいということはありますでしょうか。
【大臣】
 検討会議を作ったときの目的というのは,メンバーの皆様も十分御理解をされていると私は思っています。今の検察は国民からの信頼が地に墜ちたと,それを1日でも早く信頼を取り戻すべく,改革案を提示していただきたいというふうにお願いしておりますので,その目的に従っていろいろな議論をしながら良い結果が出てくるものと,私はそう考えております。
【記者】
 拉致問題について,志半ばでといいますか,いろいろな取り組みをお考えだったと思うのですが,思い残すことが多々あるのではないかと思うのですけれども,そのあたり今後どうしていくのかということと,拉致被害者の御家族には何か御説明をされるのでしょうか。
【大臣】
 法務大臣のことしか言っていなかったかもしれませんが,拉致担当大臣についても同様に兼務をしていましたので,この役職についても同様に辞任をいたしました。今,お尋ねでございますけれども,2か月という短い間でしたが,精力的に家族会の皆さんやいろいろな団体の皆さんとお会いをして意見交換をしてまいりました。だいたい家族会の皆さんとの気持ちも通じ合えるようになったのかなという段階でこういうことになったのは,家族会の皆さんにも申し訳ないという思いで一杯です。新しい担当大臣も決まると思いますので,私の思いはお伝えをして一生懸命努力をしていただきたいと,そう思うだけでございます。家族会の皆様には私のほうから電話すべきなんでしょうが,時間が取れないので,先ほど内閣府に参りまして連絡を取って欲しいというふうにお願いをしてまいりました。
【記者】
 事実関係の確認なのですが,大臣は今朝,総理に呼ばれて官邸の方に行かれたということでよろしいでしょうか。
【大臣】
 はい,そうです。
【記者】
 広島での発言が問題になってから,大臣御自身がこれまでに辞意を表明された,それを官邸からもう少し続投するようにというふうに説得されたということがあったのか,問題になってからの大臣のお気持ちの変化がありましたら,それを教えてください。
【大臣】
 今朝ですか。
【記者】
 いいえ,この一週間というか,発言が問題にされてから,大臣が辞めようと思ったことがあったか,それとも一貫して続投するつもりだったのかお願いします。
【大臣】
 昨日も申し上げましたけれども,一貫して任務を遂げたいと,そういう思いでやっておりました。今朝,総理とお会いして,総理のお話を聞いて,その場で決めさせていただきました。
【記者】
 総理のほうから具体的に退いて欲しいというお言葉はあったのでしょうか。
【大臣】
 先ほどから申し上げていますとおり,国会の情勢これあり,予算を1日も早く通さないといけない,私の発言が障害になっている,これは私がよく分かっていますから,総理の話を聞いて私が決断をさせてもらいました。
【記者】
 去年の政権交代で国民が民主党に非常に大きな期待をしたと思うのです。ところがその後,政治と金の問題があったり,それから外交問題を含めて国民が非常に危機感を持っています。そういう中でなぜあのような発言が広島で出てしまったのでしょうか。
【大臣】
 これも少し触れたことがありますけれども,就任をして2か月間地元に帰っておりませんので,そういう中で地元の皆さんが1回顔を出しに来いと,話を聞かせろということがありまして,帰らせてもらいました。その際,私が20年前からこの世界に入りましたので,その当時からの皆さん,そして今日まで応援してくださった皆さん,みんな顔をよく知っている仲間ですから,気を許しすぎたというのが率直なところだと思いますけれども,結果的にああいう不用意というか多少ジョーク混じりというか,ああいう発言をしたということは,これは私の非であります。心からお詫びをしなければならないと思っています。
【記者】
 おそらく国民の皆さんは一刻も早く政治家の方々に仕事をして欲しいと思っていると思うのです。それがこういう発言によって国会が止まってしまうという結果を招いたことについては今どういうような思いですか。
【大臣】
 先程来から申し上げていますとおり,その状況を考えて自分から辞意を表明をしたと,一刻も早く補正予算を通して国民生活のためになるようにしてほしいという思いから辞意を表明をしました。
【記者】
 もし辞めるのであれば,もっと早く辞めるという手があったのではないでしょうか。
【大臣】
 私自身が国会の中で間違った答弁をしたとか,虚偽の答弁をしたとか,誠意のない答弁をしたとか,そういうことは一切ありません。マスコミに2点取り上げられていますが,この言葉にしても答弁できない内容については刑事訴訟法第47条の制約があるので,ああいう答弁をさせていただきました。さらに私に政治と金の問題があったわけではない。そういうことを考えて,発言は申し訳なかったと謝りますが,今までしっかりと国会では対応してきたと,役所の中でもそれなりのちゃんとした指示をしてきたと。例えば検討会議を立ち上げたりとか,最高検の検証に第三者の意見を入れるとか,それなりにそういう指示を私はしてきたという思いはありますので,これからもそういう思いで,なんとしても検察の抜本改革を成し遂げたいと,今やらなければいけないという思いで頑張ってきたし,これからも頑張っていきたいという思いがありました。
【記者】
 辞めるにあたってそこに迷いがあったということでしょうか。
【大臣】
 あります。ただ,先程から触れていますように,今の国民生活を考えると,一刻も早く補正予算を通さなければならない。その障害が私の発言だということがよく分かったので,辞意を表明したということでございます。
【記者】
 今日,総理のお話を伺われて,御自身で辞任を決断されたということなのですけれども,それを受けて総理から大臣に何らかの発言があったかということと,あと仙谷官房長官から何らかのお言葉はあったのでしょうか。
【大臣】
 この短い2か月ですけれども,尖閣の問題,それから大阪地検の問題,大きな難題があったと。大変短かったのですけれど,それなりの大きな仕事を任せられたと,御苦労さんでした,ありがとうということでした。
【記者】
 大臣に就任されてから尖閣も含めて,大阪地検の問題など立て続けにありましたけれども,今改めて振り返ってみて,どのように感じていらっしゃいますでしょうか。
【大臣】
 この2件とも戦後初めての案件だろうと,公務執行妨害で外国漁船の船長を逮捕したということは過去に聞いたことがないと,私も報告を受けたことがないと思いますが,それと,これほど検事を大量に処分したことがない。それ以上に検事が証拠を改ざんしたということなど,過去になかった重大案件をいっぺんに2つ抱えて,大変苦労したわけでございますけれども,私なりに道筋は作れたかなと。あと残すところは,検察の抜本改革だと思いますが,これは次の大臣,検討会議の皆さんにお願いをしたいと思っています。
【記者】
 御就任から非常に大きな問題があって密度が濃かったと思いますが,職員の方に何かお伝えしたことはありますでしょうか。
【大臣】
 2か月間,私以上に大変だったのは皆さんだったと思うので,御苦労さんでした,ありがとうございましたとお伝えしました。これからも大変なことがあるかもしれませんけれども,よろしくお願いしますというふうにお伝えしました。
【記者】
 今の大臣のお気持ちを,ある意味道半ばということですので,一言でお願いします。
【大臣】
 今の検察,地に墜ちたということを考えると,抜本的改革を何としてもやりたかったと思います。
【記者】
 地元での講演の中で,この20年間で法務関係が初めてだとおっしゃっていました。実際2か月されてどのように感じたかと,またどの点が難しいと感じたかをお願いします。
【大臣】
 先ほど触れた大きな2つの案件というのは,経験したことがない案件です。私だけではなくて,多分今日ここに御出席の皆さんも初めて触れられた案件なのだろうと私は思いますが,この件についても国会の答弁が十分だったかというと,もう少し踏み込みたかったかなという面もありましたけれども,いろいろと皆さんの御協力を得ながら今日まできたという,そんな感じです。
 短かったですけれども,いろいろとこれからというところに,こういうことがありましたけれども,本当にどうもありがとうございました。

(以上)
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