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法務大臣閣議後記者会見の概要

平成22年12月3日(金)

法務大臣に関する質疑

【記者】
 法務大臣人事について,法務大臣の今後について伺いたいのですけれども,年内に,検察改革ですとか,法務行政の課題がまだ残っており,予算編成などもありますけれども,どこまでお仕事をお続けになるのか,また交代の目途について検討があれば教えていただきたいのですが。
【大臣】
 今のところそんな目途はありません。ずっとやるつもりです。私のことでしょう。ずっとやるつもりです。
【記者】
 法相人事なんですけど,ずっとやるおつもりということですが,臨時代理という認識であったと思うのですけども,長官の中で御認識は変わってきたということでしょうか。
【大臣】
 いや,別に最初から,拝命した以上全力を尽くしてやるということです。法務行政は皆さん方御承知のように,大変大きい問題から,あるいは細かい問題を含めて,懸案が多々あるということを私も従来から感じておりましたので,一つ一つある種の方向性を持って,つまり国民のための司法改革の方向性を持って,これを実現していくという決意に今は燃えております。
【記者】
 法相に過去お就きになられた方で,死刑廃止議連に入られた方は,大体時を同じくして議連から抜けられるという方が多かったかと思うのですけれども,長官はどのようになさるおつもりでしょうか。
【大臣】
 一応議連の問題は,全ての議連について,昨年内閣に入った時に,実質的には特に役職は外れ,議連の構成メンバーからも脱退というとおおげさですけども抜けようというのが内々の申合せでございまして,私もそうしたつもりです。ただ,会費の問題とかで,大量に抜けると,懇談会なり,議員懇談会なり,議連が困ったことにもなるかもわからないので,一人ひとりにしたら大した金額じゃないのですが,そのままになっているものもあると思います。
【記者】
 言葉尻の確認で申し訳ないのですけども,ずっとやるつもりですというのは,国会閉会に伴って今後また新しい法務大臣を選ぶという観測もあったわけですけれども,そういう形ではなく,まだ暫くは続けられるということでしょうか。
【大臣】
 何も言われてませんからね,任命権者から。
【記者】
 そういう観測というのは,今のところ見えないということでしょうか。
【大臣】
 私はあまり感じていませんけれど。それは総理が,今日か明日にこれが良いんじゃないかとおっしゃるかも分かりませんし,あるいは法務大臣に専念せよという話になるかもわかりませんし,それは何とも言い難い,それはもう任命権者の御意思だけということになるんじゃないのでしょうか。
【記者】
 それは,そもそも,本来,法務大臣を兼務という形は好ましくないという御認識だということでよろしいですか。
【大臣】
 いや,特に官房長官との関係ですと,好ましいか好ましくないかということよりも,繁忙を極みますから,人間の体はやはり一つしかないことは,これはまた客観的に明らかな事実ですよね。
【記者】
 法務行政の仕事というのは,官房長官が兼務できるほど軽い仕事ではないというふうに思うのですけれども,実際に法務大臣が訓示を述べるような場面でも,ここ数日副大臣が代読をするというようなケースもありますし,実際に物理的にも,その中身を考えてもですね,その兼務の状態を長く続けるのは非常に不自然ではないかというふうに思うのですけれども,その点について官房長官はどのように思っていらっしゃいますか。
【大臣】
 特に現時点での法務行政の抱える問題というのは,大きく深いというふうには思います。
【記者】
 兼務を長く続けるのは不自然だというふうに官房長官も思っていらっしゃるということでよろしいでしょうか。
【大臣】
 それはいつも申し上げているように,今の内閣の17人の大臣というのがいかに少ないかということは今申し上げているわけで。はっきり申し上げて,いろいろなものをかなりの大臣が兼務されているわけですよね。そうすると,やはり人間の物理的な時間というのは,睡眠も取らなければいけませんし,まあ,いろいろありますので,24時間働いても,それはなかなか手が回らないという意味では,全ての大臣がそうであるとも言えますね。
【記者】
 それは,今後かなり大幅な内閣改造というものもあるということでしょうか。
【大臣】
 いや,だから政治主導確立法案を通していただいてですね,本来は。今の段階では,副大臣,政務官を増やすという話ですけれども,本格的にはやはり大臣をもっともっと増やしていかないと。そして,皆さん方も御承知のように,日本は憲法上,大臣の国会出席義務というのがありますから,これは先進国の中でも極めて国会滞在時間というか,国会での議論する時間が長い。このことが良いか悪いかは全然別問題で,むしろ,良いのかもわかりません。そうだとすると,各行政,各部が持っている,あるいは内閣全体が持っている行政についての義務にどのように対応していくのかということを,これは国会の問題であると同時に,内閣の問題として,政治の進め方の問題として,やはり皆さん方にもこれは一つ真剣に議論していただきたいと思います。先進各国あるいは中心国でもいいのですが,やはり他国との比較において,あるいは日本の国務行政の進め方において,これは本気で,やはり一つの大問題として議論をしていただきたいと思います。やはり,私の実感では,これは余分なこと言うようですけれども,官僚主導を払拭するためには,この問題も避けて通れないと。つまり,朝の9時から夜の5時まで国会で議論をすると,それはさっき申し上げましたように,熟議という意味では必要不可欠な部分もあるわけですが,その間は一切副大臣,政務官にお任せするか,官僚の皆さん方にお任せするかしかないわけで,その後,そこで議論されたようなことを10分や20分でですね,あるいは30分でもいいのですが,いろいろなテーマを聞いて判断するとなると,どうしても,中身についての理解,認識,あるいは構想,こういうものが薄くなってしまっていると。それは今の内閣だけの話ではなくて,従来がそうだったんでしょう。それで出来たということは,つまり,やはり優秀な官僚の皆さん方のお知恵をそのままオーソライズするというところに流れて行ってしまうと。つまり丁寧な議論で政治家が判断するという時間があまりにも少ない,考える時間が少ないということは,現実問題としてあるわけですから。だから,さっきの御質問のように,重複して大臣を兼ねるのは如何なものかと,極端に言うと,だからいくら兼ねてもいいんだという議論に直接結びつけるのは,これまた飛躍だと思いますけれども。官房長官になる前も,公務員制度改革から何からどんどんどんどん一杯担当していますと,実質,それはもう体がいくらあっても足りない。国家戦略担当大臣をやっているときもそうです。だから,これはやはり,そろそろ大きい視点から考えなければいけない。極論すれば,こなしたように見せることは出来るのだけれども,果たしてそのことが実質的に政治の意思が政策を作ったり,あるいはそれをある種,神が宿っている細部まで目を光らせた上で政策を作れたりしてるかというふうに言われれば,これはなかなか今のシステム上難しい。これは人智を超えたというか,何か人の力を超えた部分があるんじゃないかというふうには思います。だから,これを機会にいろいろお考えいただいた方がいいのではないのでしょうか。その国会との関係とか,今の内閣,各部署が持っている問題と他省庁への関連性と言いましょうか,つまり調整が必要なこととか,そこで政治家がどのように働けばいいのかというか,物事を考える時間を持って考え,議論をし,そして構想をし,政策化し,実現するという,これを,皆さん方にも是非議論の題材にしていただければと思います。これは本当に真面目な意味でそう思います。

死刑に関する質疑

【記者】
 法務大臣として改めて,ある種の方向性を持って決意に燃えていらっしゃるということですけれども,死刑執行については現時点ではどのようにお考えなのか,改めてお願いいたします。
【大臣】
 ノーコメントにしておきます。
【記者】
 お答えにならないというのは,どうしてでしょう。
【大臣】
 最近,裁判員裁判でも死刑が問題になって,死刑の持つ意味が両面から大変重大だと,改めて千葉元法務大臣も,どちらかというと思想的考え方としては,死刑廃止論に立つ方だったけれども,職責を全うするために,ああいう格好でなさったと。私はある種の感銘を受けております。で,判決を下す時でも,普通の国民にその責務が来た時に,どちらの論に立とうとも,そう簡単に決断できるような話ではないということが,いよいよ国民の皆さん方の前にも突き付けられてきたというのが最近の報道だと思いますし,私もそう思います。極めて中身的にも,職責の問題としても,重い問題だと思います。あまりここでイエスかノーか言えみたいな話ではないと私は思っております。現に,もし日本がEUに加盟しようとすれば,これは止めなければ,EUには加盟できません。で,EU各国から,何故そういう政策をとっているかということについての当然批判もありましょうし,これは人間についての見方の原理的な問題の部分があるのだけれども,EUは少なくとも廃止ですね。

(以上)
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