法務大臣閣議後記者会見の概要
平成23年1月28日(金)
国会に関する質疑
【記者】
本会議が始まりまして,代表質問などを閣僚席の重要な位置から眺められて,今の印象をお聞かせいただければと思います。
【大臣】
通常国会の代表質問は何度も出席をしておりますが,ああいう場所での出席というのは,ひな壇は細川内閣のとき以来で,しかも第二番目というのは初めてでありまして緊張しております。気づくことの一番大きなことは,野党の御批判を鋭くいただくのは,それはもちろん結構なことではあるんですが,しかし,なかなか政策の中身について,テーブルについてしっかり話し合おうという感じになってこないのに対し,菅首相がひたすら,とにかくテーブルについて政策の議論をしようと,そして何とか合意を見つける努力をしようと,それが国民の期待ではないのかということを一生懸命に言っているわけで,私はそれは国民の期待に沿うものだと思うのです。その姿勢の違いをどうやって埋めるのか,これがこれからの課題で,是非一つ皆さんにも,あるいは国民の皆さんにも,議論をして結論を出す国会にしてくれと,そういう声を強めていただきたいと,つくづくそう思っています。昨日,ちょっと質問に対しての菅さんの答弁が木で鼻をくくったようなという,これは今日も何かそのようなのですが,質問が直前というのでね,これはやっぱりちゃんと中身の議論をしっかりしようということであれば,これはやっぱり総理大臣の答弁を用意する,それくらいの時間はないと,何か単なるパフォーマンスで終わってしまうというような感じがします。
総理の発言に関する質疑
【記者】
昨日,スタンダード&プアーズが日本の国債の格下げをしてきた問題で,昨日夜の総理のぶら下がり取材で,総理は「疎い」という発言をしました。これが今日から国会の審議に影響を及ぼすのではないかと懸念されますが,大臣はどのようにお考えですか。
【大臣】
これは疎いというのは,何について疎いかで,そういう格付けについて疎いと言ったのではなくて,本会議が終わって,30分後のぶら下がりで,その情報について疎いということを言った。つまり情報をまだ十分に把握していない。一応一報は聞いたけれども,どういう会社でどういう根拠でといったことについて,しっかりした説明を聞いていないことを「疎い」と一言で表現したということですから,そのこと自体が問題になるようなことではない。あと,疎いという言葉をどういう意味で使ったのかということなどについて,いろいろ詮索することが何か意味があるのかなという感じはします。
【記者】
その件については,今,閣僚懇談会等で総理から話はあったのでしょうか。
【大臣】
ございました。
【記者】
今のような御説明があったと。
【大臣】
はい。閣僚懇談会の中身のことですから,あまり解説はしませんが。
薬害イレッサ訴訟に関する質疑
【記者】
薬害イレッサ訴訟の和解勧告の回答期限が28日,今日になっていますが,その対応をどうされるか。また,おっしゃっていた訴訟外での救済の在り方というようなものにも,問題点があると思うのですが,その辺りはどうお考えでしょうか。
【大臣】
和解の勧告を受けるかどうかというのは,今日が裁判所に対する諾否の回答期限だということは分かっております。これについては断続的にずっとこのところ議論をしておりまして,私も夜,眠りが浅いくらい,いろいろ寝てても考えておりますが,今日,結論を出すということになります。和解の中であろうが外であろうが,単なる金銭の支払いということを超えて救済制度というものをどういうふうにしていくのかとか,いろいろな治験の在り方とかそうしたことをやっていかなければならないので,まず厚労省のマターではありますが,癌の場合には副作用の救済制度の枠外だというのではなくて,もし,その他の副作用についての制度の中に,癌の場合なかなか取り込めないとするなら,それはやはり癌の場合の枠組を作るとか,一生懸命検討しようと,そういう雰囲気は出てきております。
死刑確定者の刑の執行停止に関する質疑
【記者】
昨日,日弁連が袴田死刑囚の刑の執行停止を求めて,法務省に申し入れたと思うのですけれども,それについての大臣の受け止めをお願いします。
【大臣】
日弁連から私のところへの申入れというのはまだ聞いておりませんが,おそらく来ています。それだけではなくて袴田議連の皆さんからの申し入れも伺っております。これは千葉元大臣のときの経緯もありますが,個別の死刑確定者のことで,プライバシーということもありますし,そういう心神喪失の状態があるかどうかということについて,もちろん我々も注意を怠らずに見ていることは当然ですが,それ以上のことはコメントを差し控えたいと思います。