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トップページ > 広報・報道・大臣会見 > 大臣会見等 > 記者会見要旨 > 平成23年 > 法務大臣閣議後記者会見の概要

法務大臣閣議後記者会見の概要

平成23年2月18日(金)

国会に関する質疑

【記者】
 民主党内の動きなのですけれども,昨日民主党の比例選出の衆議院議員16人が会派離脱届を提出して,新会派の結成を届け出ました。このことについての大臣の所感を伺いたいのと,これを受けて予算関連法案の成立を危ぶむ声が出てきているのですけれども,政権として,菅総理として今後どのように対応していくのが良いとお考えかお聞かせください。
【大臣】
 政権交代から1年半ですが,なかなか政権交代というものが安定軌道に乗っていかない。これはあるいは私どもの努力不足があるかもしれませんが,やはり,日本で大きな歴史の転換期の政権交代ですから,いろんなことがあるだろうと思います。16人の行動については,これは党のほうで適切に取り扱うことであって,内閣にいる私があれこれ言うべきではないかもしれませんが,しかし,同じ党にいて,同じ政権交代で今日までやってきて,こういう行動に出られるというのは,大変残念に思いますが,しかし,おっしゃってることがちょっとよく分からないというか,そんなことよく言われますねという感じはありますね。会派の離脱とか離党はしないとか,この辺のことについては党のほうで,岡田幹事長が責任者ですから,対応されると思いますが,別会派を作るというのは自分たちだけでできることではないので,そこのところはこれから推移を見守れば良いと思っております。予算関連法案の行方ですが,いろいろ困難はあると思いますが,ここはルールはあるわけですから,そのルールに従って,内閣としては覚悟を持って堂々と進んでいくしかない。あとは党のほうで,野党の皆さんのいろんな御意見もいただきながら,予算関連法案も併せて成立が得られるように努力をしていく,それに尽きると思います。
【記者】
 予算関連法案がこういった造反の可能性が出てきたのと,あと野党のほうで社民党,公明党とも今のところ,賛成協力していただけるという目処が立たない。こういった状況に民主党内からも総理の進退というものと引き換えに野党に協力を求めるべきではないかという声が出ております。こういった考えについて大臣はどのようにお考えですか。
【大臣】
 その種のことについて,今内閣にいるものとして,あまり口幅ったいことを言うべきではないと思っています。それと予算の審議を今やっている最中で,とにかく予算を成立させるということが一番重要で,そうしますと仮定の話ですが,予算がちゃんと成立をすれば,予算関連法案というのは,その予算を実行するためのものですから,この他の予算と関連のない法案と同じ扱いで良いのかなというのはちょっとあるのですね。ルールはちゃんとルールとしてあるのですけれど。したがって,そこのところは更に粘り強く野党の皆さんの御理解もいただくために内閣としては努力をすべきだと思います。人のすげ替えとか,そういうことを今あれこれ言うべきときではないと思います。

死刑制度及び死刑確定者に関する質疑

【記者】
 千葉景子さんが大臣をされているとき,昨年,全死刑囚に対する精神状況を調べるようにと指示をしたという話があるのですけれども,それに関して大臣はそのことについて把握されているかとですね,把握されているのであれば結果についてどうだったのか,またそういったことについて公表されるおつもりがあるかどうかお聞かせください。
【大臣】
 当時の状況について,職員から報告は受けております。個別の死刑囚の状況について,いろいろ懸念があるというお話しがございまして,これは個別のことですから,そのこと自体についてそれ以上申し上げませんが,そういうのを受けて千葉さんのほうで死刑囚の精神状況について,日頃から関心を持って見ておかなければならないので,この際調査をしてみようというお話しがあり,調査をしたと。その結果については,これはまたトータルではありますが,それぞれ個別の案件についてのことですので,どうだったかということは申し上げませんが,ただ,そういうものを受けて,法の規定に従って,法務大臣が死刑の執行停止をすべきだという案件があったというようには聞いておりません。ちなみに,それぞれ死刑囚が今拘置されている場所は医療機関にもなって,医師もちゃんといて,医療的なといいますか,対応というのはできていると判断しております。
【記者】
 死刑廃止議連のほうで,重無期刑の導入を含め,また衆・参両院調査会も終わって,その結果が出て,1年間までは執行停止すべきといった法案作りが進んでいますが,この動きも含め,改めまして死刑執行についての在り方についてお聞かせください。
【大臣】
 執行の関係については,これまで何度も申し上げているとおり,死刑というのは悩ましい刑罰であって,私の執行命令によって検察官が執行指揮をするという法の構造,これだけ特化しているわけですよね。そういうことになっていますので,国民の意向や世界の流れなどを十分考えながら,悩み考え抜いていきたいということでございます。死刑廃止議連の皆さんとは,この間,亀井会長などとお会いをしまして,そういう議員立法の動きをしているということはお聞きをいたしました。私も法務大臣になる前には,そうしたことで若干の努力もしたこともありますから,死刑廃止議連の皆さんの努力というものは分かるつもりでおりますが,今の立場として,それについて議員立法ですから,どうこうというのは控えておきたいと思います。
【記者】
 千葉大臣時代に指示された死刑囚の調査の中で,いわゆる拘禁反応が見られるといったケースがあるということのようなのですけれども,そういった拘禁反応が見られる死刑囚に対して,執行については控えるべきだとか,そういった処遇上の対応も含めてどのようなお考えでしょうか。
【大臣】
 これは個別のことですから,今の執行を控えるべきだというお話しですが,法の規定ですと,心神喪失の場合には執行停止をしなければならないと,しかし,そこまで至っていない場合に,執行を控えるべきだということになるかどうかということについては,法の規定はそこはないわけで,裁量ということになるのでしょうが,裁量で死刑の執行停止をするという制度はちょっとないのですね,執行停止をしても拘置状態を解かれるわけではありませんから,処遇は同じように続くわけですから,これは執行を控えるべきだとかべからずとかいう話にはならないと思います。ただ,拘禁反応というので苦しんでいるような人がいる場合に,医療的な措置が必要であれば,それは適切にとられるべきだけど,私は拘禁反応と医療措置というもののことはよく分かりません。それは全く医療行為として判断し,措置されるべきだと思っています。
【記者】
 今回の千葉大臣時代に行われた調査について,どういった意義を感じられるかということと,こういった調査結果を踏まえて,法務省として今後死刑囚に対してどういったケアをされていくのかという部分についてもしお考えがあればお願いします。
【大臣】
 これまでも死刑囚だけではなく,身柄を拘束している者について,適切な医療的なケアは行ってきていると思いますが,しかし,この際,千葉さんがそういうアクションを取られているので,死刑囚も含め,身柄を拘束している全員について,健康状態に障害の出ないように適切にやっていくということで,死刑囚の場合に,時々,千葉さんがとられたようなアクションをとるというのは,あるいは良いことかもしれませんね。

入管行政に関する質疑

【記者】
 入管施設ではかねてから,向精神剤を多用するということがありまして,入管に長期収容される方のうち,外部診療にもかかれず収容中に健康状態を壊される方が非常に多いんですけれども,入管の医療問題について何か検討するというお考えはないでしょうか。
【大臣】
 個別には,法務大臣になる以前からもいろいろ聞いてはいますが,いろんな主張が複雑になっていまして,いずれのケースも一刀両断というのがなかなか難しいんですよね。入管における長期の収容が起きないようにいろいろ努力をすべきことだと思います。個別には訴えるほうと,それからそれに対応してきた職員のほうとのある種のぶつかり合いというのがいろいろ起きて,そこからいろんな訴え等,いろんな対応がでてきたりして,ちょっとギスギスするようなことが,事柄の性格上いろいろあるのでしょうが,いずれにしても入管に拘束するということによって,健康状態が悪化するというようなことが極力起きないように適切にやっていくというしかいいようがありません。
【記者】
 最近長期収容はかなり減ってきたようなんですけれども,その代わりに難民申請者などで複数回にわたって,難民一次申請が駄目で異議申請が駄目で,裁判に負けてということで繰り返し繰り返し収容される人が増えてきています。特に日本に10年とか15年,20年とか長期間滞在する方で,その方の処遇について,特に在留特別許可をどういうふうに緩和するか,基準化するかということで,ガイドラインも一応できはしたんですが,なかなかそれはある基準を持って運用されないということで民主党内の難民問題作業チームでもその辺のことをいろいろ話し合ったりしていると思うのですけれども,そういった収容者の仮放免の基準とか,在留特別許可の基準の見直しとか,そういったことは今,考えておられるでしょうか。
【大臣】
 難民行政は,随分,僕は野党の時代からいろいろかかわって,よくしてきたと思っています。それでもなお,まだ悩みもあるだろうと思うので,難民認定の手続を早くしようということで,この3月の終わりまでには極力6か月でできるようにしようということで努力をすると,これできなかったじゃないかと言われては困りますが,その努力をするということで,だんだん短くはなってきているとは思うんですね。だけどそりゃ手続をしたら,全部認めるということにはならない。拒否するという場合もそれはある。そうすると二次審査とか,二次審査のやり方についても外部の目を入れるとか,入管難民法の改正もしましたし,そうした外部の目を入れるときの,例えば人選をどうするかとか,そういうことについては一歩一歩着実に改革をしていこうと思っています。
【記者】
 といいますか,長期にわたって2回目の申請,3回目の申請が増えていまして,裁判の結果,2回目の申請で難民認定が認められる人もいるんです。ですから収容の問題ですとか,そういった長期間日本にいる人に関しては在留期間に応じて,ある一定基準を設けて在留特別許可を出すとか,そういった運用に在り方を見直すというのを考えていらっしゃらないかということを伺いたかったんです。
【大臣】
 今,特別の考えを持っておりません。何度も繰り返してやられる時に,2回,3回,4回と裁判もずっと繰り返して長くなったときには,在留特別許可を認めるような制度を作ったらどうかという意味でしょ。
【記者】
 そうです。在留期間とかですね,個別の事情に応じるかもしれませんが。
【大臣】
 個別の事情だと思いますね。
【記者】
 基準作りを民主党は難民問題の作業チームでしたいということを1回目の会合ではおっしゃっていましたが。
【大臣】
 それは聞いておりません。

資産公開に関する質疑

【記者】
 御自身の資産についてどういう御所見をお持ちかということと,この閣僚の資産を公開する制度の是非であるとか,在り方について何かお考えがあれば教えてください。
【大臣】
 私の資産は,以前から公開をしてまいりました。今回,閣僚の資産公開ということで公開をいたしましたが,以前から公開をしているものと基本的に変わっておりません。ただ,今回閣僚ということで,妻の資産も公開されて,妻がどう思っているか聞いておりません。資産内容ですが,私も社会人として四十何年ですかね,66年に司法修習生になってからを社会人とすれば45年くらいですか。45年やってこのくらい,特別蓄財の趣味もありませんし,まあこんなものかなと思います。不動産はローンで岡山に土地を買って家を建てて,ローンを払い終わったというのがこの宅地と建物です。山林というのが一つあって,これが結構興味をそそられるんですが,大したものじゃありません。昔,学生時代から修習生,判事補になりたてのころに,東京で子ども会活動をやっておりまして,東京の子ども,都会の子どもはひ弱に育つ,これじゃいかんと,田舎に連れて行こうと,野尻湖周辺に毎年連れて行って,キャンプをやったりしていたんですが,何とか山小屋を作りたいというので,その土地の皆さんが土地を提供してくださって,これをグループの中で皆で買って,山小屋を作ったんです。もう今はぼろぼろになって,維持が大変ですが。そのときに私も弟と二人で50万円ずつだったかな,出して土地を買った,というんですが,ちょっと当時道路をちゃんと,一応道路を付けたのですが,道路が狭すぎてその後転売できないというようなことになっていて,未だに土地だけあって,雑木林になっております。自分で小さな別荘を建てるなら建てられるのですけれども,建てる力はありません。ちなみに弟と二人だったのですが,弟のほうがいろいろな事情があって,弟の持分を私が買って今は私一人で全部持っているということでございます。まあ,価格が1万円というのでちょっと恥ずかしいですね。制度の在り方について,閣僚が閣僚である間に蓄財をするということは,これは,やればできるのかもしれませんが,やっぱりやっちゃいけないことで,そこで閣僚になるときと,そして辞めた後と,ちゃんと資産を公開するという制度は大切なことだと思っております。きっちり守っていきたいと思います。
【記者】
 家族の資産まで公開するのはどうかとか,または定期預金だけで普通預金を公開しないのは本質的な資産公開になっていないという意見が,毎回毎回出ていますけれども,今の公開は十分とお考えでしょうか。またはもっと縮めてもいいんじゃないかとお考えでしょうか。
【大臣】
 家族まで出すのはどうかということですが,同居の親族は出しても良いのではないのでしょうか。独立した息子,娘たちは,それはそこまでいくのはちょっと無理だと思いますけれども。それからこれで足りないという普通預金など,これは当然,出たり入ったりするものですから,ときによってどんと大きくなっていたり,すってんてんになっていたりいろいろするので,それを出すことにそれほどの意味はないのだろうと思います。私はこの限度で必要十分だと思いますが,もしいろいろ御意見ありましたら,これは十分耳を傾けていきたいと思います。まもなく70歳になりますので,この程度持つのは許してください。

(以上)
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