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トップページ > 広報・報道・大臣会見 > 大臣会見等 > 記者会見要旨 > 平成23年 > 法務大臣閣議後記者会見の概要

法務大臣閣議後記者会見の概要

平成23年5月6日(金)

 今日は午前10時から閣議がございました。閣議の案件は人事案件くらいで,後は閣僚懇談会がございましたが,その後,10時15分から11時半過ぎまで緊急災害対策本部と原子力災害対策本部の合同の会議がございました。各省それぞれの今の状況についてというのではなくて,二つの本部関係の報告の後,自由討議で様々な議論がございました。いろんなことがずっと前に進んできているので,地震,津波災害からの復旧,それと原子力災害への対応ですが,原子力の方も東電の工程表が出されました。これについて,工程表が順調に進むのか,そして,進んだ挙げ句どうなるのか,これについて関係の皆さんが大変心配をしておるということで,菅総理大臣も昨日は双葉町の住民の方が避難している避難所に行って,避難所の方々からいろんな質問を受けたところです。この工程表が順調に進んで,年明けくらいにこの原子力のそれぞれのプラントの冷温停止に向けての作業が順調に進み始めたという状態になって,モニタリングをして,その結果,帰ることができるか,あるいはまだまだ除染などに時間がかかるか,あるいは相当長期にわたって無理か,そういうことがはっきり言えるようになってくるだろうと,そういう趣旨のことを申し上げたわけで,本当にそれ以上は,今の段階で言えるような状況ではありません。しかし,確かに避難されている皆さんからすると,駄目なら駄目と言ってくれと,しかし駄目と言えと言われても,駄目と言えるような状況ではないので,ここは大変困難な悩ましいものがあります。政府としては精一杯説明をし尽くしておりますが,説明しきれないというのがどうしてもあるのは是非御理解いただきたいと思います。それでもそうしたことも含めて,これから今まで以上に全力投球で事態を乗り越えるために,国民の皆さんと一緒に頑張っていきたいと,そういう話をいたしました。

原子力災害の情報公開に関する質疑について

【記者】
 冒頭の大臣のお話に関連するものなのですけれども,実際,東電とか原子力安全保安院とか含めて,情報を隠しているのではないかという懸念がかなりあると思うのですけれども,今日の閣僚懇談会の中で,その辺どういう話が出ましたでしょうか。
【大臣】
 情報の秘匿とか,情報公開とかといったことについての話は特にございません。政府としてはかなり早い段階から,IAEAの天野事務局長がお見えになったころから,情報公開に努めて,国際社会の理解も得ていきたいと言っているわけで,政府として可能な情報の公開はしていると思うのですが,ただ一部,放射性物質が拡散したらこういうふうに拡散していくだろうというシミュレーションの情報などが十分公開されていなかったということはあるようですが,これもこれだけ出たとすればこうなっていくだろうという,その時々の風向きなど,いろんなことを入力してシミュレーションしているのであって,かなり仮定を前提にした情報で,データというよりも,むしろシミュレーションですから,実際のデータと勘違いされても困るといった心配があったのだろうと思いますが,いずれにせよ,そういう説明も付けて,情報は極力公開していくという方針には変わりはないし,その点について閣僚間で特に議論になるということはありません。
【記者】
 一方で,東電が,むしろ今の内閣と対立しているように見えるのですが,つまり組織の方が出さないので,内閣の方も情報がないという印象を持つのですが,その辺は閣僚の方では皆さんどのような意見を共有されているのですか。
【大臣】
 内閣として,今の補償の関係,あるいは損害賠償の関係については,原子力損害賠償法のスキーム,これについては共通理解があって,これは枝野官房長官が先日の参議院の予算委員会で明言をしているところです。原子力損害については,事業者が一元的にと言いますか,事業者に責任を集中させる,そして無過失責任,そして相当因果関係の範囲での無限定の責任,無限定というのはどっかで切るということのない責任,これははっきりしているわけで,そこの補償という,あるいは賠償を東電が全てできるかどうかに関わりなくこれは全てやる。東電に資力がない場合には,別途のスキームで東電の賠償についてはちゃんと国なり,あるいは電力なりが支えて,国も国策として原子力発電というものを行ってきた以上,そうしたことに責任は当然あるので,国も東電がそうした賠償ができるということについては,国が責任を持つので,国民の皆さんはそういう点についての心配は御無用に願いたいと,このことははっきりしているわけです。これについて,東電側が紛争審査会へのペーパーであるとか,あるいは,何を出したのかよく知りませんが,裁判所に仮処分の段階で説明書か何かを出しているのでしょうかね,そこで原子力損害賠償法第3条第1項のただし書きの適用について,やや留保したような言い方をしているというのは聞いておりますが,政府としてはそんなことはありません。

小沢元代表の発言に関する質疑について

【記者】
 今日民主党の小沢元代表が久々にぶら下がり取材に応じまして,原発の対応を巡っての政府の対応を批判するとともに,週末から声を上げていきたいという意向を表明しましたが,そうした小沢元代表の行動についてどのようにお感じですか。
【大臣】
 申し訳ございません。私まだその小沢さんのぶら下がり取材については聞いていないので,何ともコメントしかねますが,政府の今回の東日本大震災対応,これはいろいろ御意見はあると思います。特に原発についてということでおっしゃったということなのですが,どういうことをおっしゃったのかよく聞いてみなければ分かりませんし,また私が政府の原発対応についてコメントする立場にも居ませんが,どーんと一発全部コンクリート詰めにしてしまえというようなことを何かちょっと聞いたような気がします。そう言っていなかったら誤解の上で反応してもいけませんが,なかなかそういうやり方,革命的な解決方法というのがあれば,それは苦労しないのですが,そんなものないのですよね。やはり一歩一歩よく注意をしながら,時には大胆にということはありますが,石橋を叩いて渡るように扱っていかなければならない,そういう問題なので,そこのところは今の政府がやっていることを国民の皆さんにも御理解をいただきたいと思います。昨日,今日辺りで,ダクトを入れて,空気を浄化して,建屋内の放射能濃度を下げて,そして人が作業できるようにして,今の冷却系は使えないということで,別の冷却系を設置してということですので,そこへ進む間も原子炉自体は生きているわけですから,これをよく冷却というか,暴発を防ぎながら,そういった工程を進めていくという,この東電の工程表は私は評価をしております。
【記者】
 今日,そのぶら下がり取材で小沢さんは,与党内や野党で取りざたされている菅内閣の不信任案への同調というのは,今日の時点では否定したのですけれども,そういう与党の一部と野党が一緒になって不信任案を出そうという声が出ていることについてはどのようにお考えですか。
【大臣】
 いろんなことが取りざたされる状況ではあると思います。全体に本当に未曾有の,未曾有と言ってはいかんという話もありますが,しかし未曾有であることは確かで,大災害で,その中でも取り分け原子力事故というものが,本当に誰も経験したことがないような事故が起きていまして,政府は一生懸命対応していますが,しかし日本社会全体が大変不安な状況にあるというのは確かだと思うのですね。そういう不安な状況の中で工程表にしても,絶対確かだということがなかなか言えない状況があって,その中でいろんなことを前へ進めていっているので,そうした世の中全体が不安な状況の中で,政治の方がうわさがうわさを呼ぶような格好で,あまり右往左往しない方が良いと私は思います。

ハーグ条約に関する質疑について

【記者】
 ハーグ条約の関連なのですが,子どもの実際の受け渡しとかを行う機関を法務省に物理的に設けることは可能なのかということと,そういうふうに調整は進めていらっしゃるのかどうか,そこを教えていただけますでしょうか。
【大臣】
 ハーグ条約関連では,政府部内での調整も進んでおり,民主党との調整も進んできていると聞いております。その上で,今の子どもの実際の引渡しについてどういうふうな制度ができるかということですが,これは御承知のとおり,子どもの現実の引渡しというのはなかなか難しいテーマで,子どもは生きている人ですから,これをどうやって強制的に支配関係を移すかというのは,先般の民法の改正のときにも議論になりましたが,なかなか大変です。ハーグ条約ということでなくても,なかなか大変だということです。
 

(以上)
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