法務大臣閣議後記者会見の概要
平成23年5月17日(火)
福島地検検事正の異動に関する質疑について
【記者】
福島地検の検事正の異動が昨日発表されまして,一部には,これは震災後に被疑者を釈放した件が住民の方々に不安を与えたということで更迭だというような見方も出ていますが,大臣の御見解はいかがでしょうか。
【大臣】
発表しましたとおり,昨日,検事正の異動を若干行いまして,その中に福島地検の検事正も含まれているのは事実でございます。検事正の異動というのは定期的にというようなものではなく,適時,適切にということに尽きるわけです。今回は先日の震災後の福島地検管内での被疑者の釈放ということがございました。これはそれぞれの個別の事案について,状況を判断して釈放したものでございますが,結果的に見て,釈放後にまた住居侵入の事件があったとか,釈放した事件が必ずしも軽微と言える事件だったかとか,いろんな混乱があって,あるいは関係機関との調整が十分ではなかったのではないかとか,いろいろあったことは事実でございまして,私もこれは申し訳ないと,地域住民の皆さん,あるいは国民の皆さんに申し上げたところです。そうしたことも踏まえて,また,当該検事正の在任期間が結構長くなっているということもあって,さらには福島地検の状況も,混乱を乗り越えて事件の大部分が終局処分に至っているとかいうことも踏まえて,ここで一度人心一新をしておこうということで行ったものでございまして,そうした御懸念のあった事情も踏まえながら,ああいう異動ということにしたところでございます。
【記者】
大臣が国会答弁で謝罪されたり,その後詳細な調査を指示されたり,検事長による注意もあったと思うのですが,今回の人事はその一連の流れの中のけじめということで捉えてよろしいのでしょうか。
【大臣】
違法行為があったから,その責任を問うて処分をするといった種類のものではございませんが,いろいろなことがあって,私も気にはなっておりましたので,この際,人心を一新しようということで行ったものでございます。事実上の更迭という報道もされたわけですが,捉え方はそれぞれだと思いますが,そうした見方もあるかと思います。