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法務大臣閣議後記者会見の概要

平成23年6月14日(火)

 今日は院内で午前8時15分から20分くらい,閣議と閣僚懇談会がございました。法務省の関連は特にございません。

サイバー法案に関する質疑について

【記者】
 サイバー関連の法整備に関して,一部でバグとウイルスを誤解しかねないという危惧の声もあります。国会の方でも御答弁がありましたが,それについての御見解をお聞きしたいのと,通信履歴の保全要請につきまして,通信の秘密を侵害しかねないという指摘もあるようですが,それについてもお考えをお聞きできればと思います。
【大臣】
 サイバー法案については,先週から参議院の方で審議もしていただいて,いよいよ山場に差し掛かっているのかなと思っております。そんな中で今おっしゃったバグというものが議論になりましたが,私はこの関係について特に詳しいわけではありませんけれども,バグというのは何かというと,プログラミングの過程で作成者も知らないうちに発生するプログラムの誤りとか不具合をいうもので,一般には避けることができないものです。そしてこういうものが出てくるというのは,コンピューターを扱う方はよく分かっていて,許容されているものだと,それがバグというものだと理解しております。逆にこういうバグまで規制の対象にしてしまうということになると,フリーソフトウェアの世界のようなところに過度の抑圧をかけるということになってしまって,妥当性を欠くので,それは気をつけなければなりません。そういうことを考えれば,作成罪,提供罪,供用罪,いずれについても,そもそもバグというのは不正指令電磁的記録のウイルスに当たらないということだと思います。したがって,故意や目的を問題にするまでもなく,今の作成罪,提供罪,供用罪,こうした犯罪構成要件にいずれも該当しないということであって,私が衆議院において答弁したのは,バグと呼びながら,実は,既にバグといえないような,不正指令を与える電磁的記録について述べたものでございまして,これは,もはやウイルスとしかいいようがないということを言ったつもりなのですが,もし誤解を与えたのであれば正していきたいと思っております。コンピューターの世界でいろいろ努力している皆さんは,どうぞその点は是非御安心いただきたいし,フリーソフトの世界でいろいろ努力している皆さんに何ら水を差すつもりは毛頭ありませんので,是非その点は,国会審議でも機会があれば明確に説明していきたいと思っております。
 それから,通信履歴の保全要請ですが,これは通信の履歴をちょっとしばらく置いておいてくださいというお願いをするという制度を今入れようとしているというわけで,通信内容は対象になっておりません。通信履歴と通信内容の違いを説明する上で,良い例がメールの件名(タイトル)ですかね。これは送る側が付けるものですから,通信履歴ではなく,通信内容になりますので,そこまで保全してくれと言っているわけではありません。しかも罰則もないし,一般に犯人特定のためには履歴の確保の必要性は高いが,同時に短期間で消去される場合も多いということで,迅速に保全を求めるようにする必要性は,結構大きいと考えられます。また,実際に要請された通信履歴を証拠として取得するためには,今度は一歩進んで令状もいるわけでして,そういう制度設計の成り立ちをみると,通信履歴の保全要請については,通信の秘密を不当に制限するものではないと,そう確信を持っております。

総理の退陣時期に関する質疑について

【記者】
 NHKが週末に行った世論調査で,菅政権の望ましい退陣時期を聞いておりまして,今月中というのが31パーセント,8月以降というものが合わせて59パーセントで,6割くらいの方が,今月中ではなくてもう少し続けるべきだという結果が出ていますけど,この結果について大臣はどのようにお考えでしょうか。
【大臣】
 NHKの世論調査で今月中というのが3割。3割もあると言うのか,3割しかないと言うのか,これは評価はいろいろかと思いますけど,私は,やはり今,菅総理大臣は震災のこういう状況の中で,復興会議の構想も今月中にまとまるとか,あるいは2次補正予算のことも議論されている最中であったり,そのほか社会保障と税のことも今月中とか,そもそも特例公債も仕上げなきゃならんとか,目の前の課題をきっちりやり遂げて,一定の目処が付いた段階で若い世代にバトンタッチするのではと思います。そして,一定の目処というのは,常識的に自分が判断すると言っているわけですから,野党の皆さんとか,ワイドショーなどでいろいろ面白おかしく言われることまでどうってことは言いませんが,辞任の時期とか,あるいは工程とかについて賑やかにああだこうだということになって,政治の,今,目の前にあるものについてしっかりと仕上げていくという,菅総理の姿勢に混乱が生ずることが起きてはいけないと思っています。菅総理大臣自身が,常識的に一定の目処を付けて判断すると言っているわけですから,私としては閣僚の一員として,菅総理大臣の判断をしっかりと信頼して支えていきたいと思っております。
【記者】
 仙谷官房副長官ですとか,内閣ではないのですけど,前原前外務大臣ですとか,党内からも今月内の早期退陣についての発言などが公然と出始めている状況ですけれども,こうした党内の状況については,大臣はどのようにお考えでしょうか。
【大臣】
 みんなそれぞれにいろんなことをお考えになりながら,あるいは立場によっては,いろいろと裏方の仕事をしながら,そうした発言をしておられるのだろうと思いますが,誰がどうという論評をすると,私もその一員となって論戦に参戦することになりますから,それは控えておきたいと思います。しかし,繰り返すようですが,そうやって時期とか工程とかについて,みんながそれぞれの感想を述べ合うということは,菅内閣が当面する緊急の仕事をしっかりやり遂げて,一定の目処が見えるようにしていくという状況において,決して有益なことではない。ここは菅総理大臣の判断を信頼してしっかり支える,これが,閣僚や政府の中や与党の務めだと思っております。国民の皆さんにも是非そこは,ちゃんと一定の目処を付けて常識的な判断をするという総理大臣の姿勢を信頼していただきたいと思います。
(以上)
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