法務大臣閣議後記者会見の概要
平成23年11月4日(金)
本日の閣議で法務省が所管する国会提出法案についての閣議決定が行われました。国会提出法案は三つほどありまして,一つ目が裁判所法の一部を改正する法律案でございます。内容については,司法修習生に関する修習資金について,本年11月以降に採用される司法修習生については貸与制が適用されるということが法律で定められていますけれども,昨年の衆議院法務委員会での決議等もありまして,司法修習資金を返還することが経済的に困難である場合における返還猶予措置を検討してきたところであります。個々の司法修習修了者の経済的な状況等を勘案した措置の在り方について,これまで法曹の養成に関するフォーラム等で検討が加えられ,その結果に基づいて法務省として法案を作成してきたというものでございまして,そのために必要な措置が講じられているものであります。
さらに二つ目,三つ目の法案でありますが,これは内容的には,刑の一部の執行猶予制度を導入する,さらには,保護観察特別遵守事項の類型に社会貢献活動をすることを加えるという内容のものでありまして,法律の形式という意味で二つに分けざるを得なかったということでございます。考え方としては同じなのですが,一つが刑法等の一部を改正する法律案であり,もう一つが薬物使用等の罪を犯した者に対する刑の一部の執行猶予に関する法律案ということであります。刑の一部の執行猶予制度については,刑のうち一定期間を執行して施設内処遇を行った上で,残りの期間の執行を猶予して社会内処遇を行うという刑の言渡しの選択肢を設けて,犯罪をした者の再犯防止,改善更生を図るという内容でございます。また,先ほどの社会貢献活動をすることを加えるという点についてでありますけれども,保護観察の充実強化の観点から,保護観察対象者に社会貢献活動を義務付けることを可能とし,善良な社会の一員としての意識のかん養及び規範意識の向上を図るほか,規制薬物に依存がある者に対する保護観察の特則を定めるものであります。犯罪者の再犯防止が重要な課題となっている現状を踏まえると,今回の法整備は早期に実現していく必要があると考えておりまして,法務省としても国会において十分に御審議いただき,速やかに成立させていただきたいと考えているところでございます。
さらに二つ目,三つ目の法案でありますが,これは内容的には,刑の一部の執行猶予制度を導入する,さらには,保護観察特別遵守事項の類型に社会貢献活動をすることを加えるという内容のものでありまして,法律の形式という意味で二つに分けざるを得なかったということでございます。考え方としては同じなのですが,一つが刑法等の一部を改正する法律案であり,もう一つが薬物使用等の罪を犯した者に対する刑の一部の執行猶予に関する法律案ということであります。刑の一部の執行猶予制度については,刑のうち一定期間を執行して施設内処遇を行った上で,残りの期間の執行を猶予して社会内処遇を行うという刑の言渡しの選択肢を設けて,犯罪をした者の再犯防止,改善更生を図るという内容でございます。また,先ほどの社会貢献活動をすることを加えるという点についてでありますけれども,保護観察の充実強化の観点から,保護観察対象者に社会貢献活動を義務付けることを可能とし,善良な社会の一員としての意識のかん養及び規範意識の向上を図るほか,規制薬物に依存がある者に対する保護観察の特則を定めるものであります。犯罪者の再犯防止が重要な課題となっている現状を踏まえると,今回の法整備は早期に実現していく必要があると考えておりまして,法務省としても国会において十分に御審議いただき,速やかに成立させていただきたいと考えているところでございます。
タイの洪水で被災した日系企業のタイ人従業員の受入れに関する質疑について
【記者】
タイの洪水被害を受けて,日系企業で働くタイ人労働者の受入れについて政府は決定していますけれども,その受入れで,先週,法務省として特別上陸許可を行い,受け入れる方針を明らかにされました。今回の決定に至った理由と経緯について教えてください。
【大臣】
今回の特別な措置については,御案内のようにタイで大変な洪水が起こっているということでございまして,そのことによる影響というのが,日系企業のみならず,世界のサプライチェーンに大きな影響も与えている状況にあるということでございます。そういう意味で日系企業については,タイ人従業員を日本に緊急的かつ一時的な措置として受け入れて,日系企業の生産を確保するといいますか,少しでも影響を少なくしていきたい。そのことによって世界のサプライチェーンの役割を果たしてきたタイにおける日系企業の役割というのを少しでも回復していきたいということで話が進んできたと理解しております。関係省庁間で一定の要件が整う場合は,それを特例的に日本に受け入れるということで合意がされたということでございます。今回の措置はあくまでも一時的かつ特例的な取扱いでありますから,これまでの政府の外国人労働者の受け入れに関する方針を変えるということではなくて,それはそれとしてありながらも,一時的,緊急的な措置として認めたことであると思っています。
タイの洪水被害を受けて,日系企業で働くタイ人労働者の受入れについて政府は決定していますけれども,その受入れで,先週,法務省として特別上陸許可を行い,受け入れる方針を明らかにされました。今回の決定に至った理由と経緯について教えてください。
【大臣】
今回の特別な措置については,御案内のようにタイで大変な洪水が起こっているということでございまして,そのことによる影響というのが,日系企業のみならず,世界のサプライチェーンに大きな影響も与えている状況にあるということでございます。そういう意味で日系企業については,タイ人従業員を日本に緊急的かつ一時的な措置として受け入れて,日系企業の生産を確保するといいますか,少しでも影響を少なくしていきたい。そのことによって世界のサプライチェーンの役割を果たしてきたタイにおける日系企業の役割というのを少しでも回復していきたいということで話が進んできたと理解しております。関係省庁間で一定の要件が整う場合は,それを特例的に日本に受け入れるということで合意がされたということでございます。今回の措置はあくまでも一時的かつ特例的な取扱いでありますから,これまでの政府の外国人労働者の受け入れに関する方針を変えるということではなくて,それはそれとしてありながらも,一時的,緊急的な措置として認めたことであると思っています。
質問主意書に対する答弁書に関する質疑について
【記者】
今日,閣議決定された浅野議員の質問主意書に対する答弁書について,閣議決定された内容では村木さんの事件について,えん罪であるかどうか特定の見解を有していないという答えになりますけども,大臣御自身としてはどのようにお考えかをお聞かせください。
【大臣】
これは法令上の用語ではなく,政府としてえん罪の定義について特定の見解を有しておらず,というところで,それについては書いてあるとおりだと思いますが,法務省内部おいてもえん罪という言葉が使われている文書があるわけでありまして,そこで使われているものも法令上の用語というわけではなく,一般的に観念されているものとしては,無罪である者が有罪の判決を受けるという状況をえん罪と一般的には呼んでいるのではないかと理解しております。
【記者】
村木さんの事件もそういう意味ではえん罪に当たるということでしょうか。
【大臣】
えん罪という言葉について私なりの考えを示したので,村木さんの事件に当てはめればどうなのかという意味であれば,今の私の説明でいえば,村木さんは有罪判決を受けていないということであるので,私が先ほど私の考えとして述べた部分でいえば,えん罪には該当しないということになると思います。
今日,閣議決定された浅野議員の質問主意書に対する答弁書について,閣議決定された内容では村木さんの事件について,えん罪であるかどうか特定の見解を有していないという答えになりますけども,大臣御自身としてはどのようにお考えかをお聞かせください。
【大臣】
これは法令上の用語ではなく,政府としてえん罪の定義について特定の見解を有しておらず,というところで,それについては書いてあるとおりだと思いますが,法務省内部おいてもえん罪という言葉が使われている文書があるわけでありまして,そこで使われているものも法令上の用語というわけではなく,一般的に観念されているものとしては,無罪である者が有罪の判決を受けるという状況をえん罪と一般的には呼んでいるのではないかと理解しております。
【記者】
村木さんの事件もそういう意味ではえん罪に当たるということでしょうか。
【大臣】
えん罪という言葉について私なりの考えを示したので,村木さんの事件に当てはめればどうなのかという意味であれば,今の私の説明でいえば,村木さんは有罪判決を受けていないということであるので,私が先ほど私の考えとして述べた部分でいえば,えん罪には該当しないということになると思います。
(以上)