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平岡法務大臣年頭挨拶

平成24年1月5日(木)

 皆さん明けましておめでとうございます。平成24年の年頭に当たりまして一言御挨拶をさせていただきます。昨年を少し振り返ってみますと3月11日に東日本大震災,そしてそれに引き続く福島第一原発の事故というものがありました。改めて,被災された皆様方にお悔やみとお見舞いを申し上げたいと存じます。そして,未だになお,避難して暮らしておられる方,あるいは仮設住宅で暮らしておられる方々に,頑張ってほしいというエールを改めて送らせていただきたいと思います。そうした中で,私たちが改めて感じたことは地域社会の中での助け合い,あるいは国内,国外から被災地の皆さん方に対する支援というものをいろいろな場面でみさせていただきました。正に人と人との絆の大切さというものを改めて私たちは感じたというふうに思います。そうした人と人との絆というものをしっかりと踏まえた法務行政を私としても心がけていきたいと思っているところでございます。
 そうした中で,法務行政についても,私はこの大災害をきっかけに,改めて再認識させられたところがあったような気がいたします。法務省の行政の役割については,皆様方も既に御案内のように,法秩序の維持,あるいは,国民の権利擁護を通じて,人々が安心して暮らせる社会のための基盤をしっかりと整えていくということがあろうかと思います。大災害を経験してみて,そういうところがなかなかうまくいかなかったという点もあったと思いますけれども,法務省の皆さん方の取り組みを振り返ってみさせていただきますと,いろいろなところで,私は改めて法務行政の重要性について評価していただいたのではないかというふうに思います。全てを挙げるわけにはいきませんけれども,例えば,流失・毀損した戸籍をいち早く復活させていただいたり,あるいは,保護司さんたちも大勢の方々が被災されたわけでありますけれども,その方々に代わって保護観察官の皆さんがしっかりと頑張っていただいたり,あるいは,福島原発の事故に伴って生じた人権侵害の問題についても,いろいろな皆さん方の対応をしていただいたりいたしました。直接,業務にかかわるわけではありませんけれども,矯正施設の職員が避難先に行ってしっかりとお手伝いをしたり,あるいは,少年院に収容された人たちが,被災地で支援活動を行ったり,というようなことも私としては,法務省の皆さんが大変頑張っておられたという姿を示していただいたというふうに思います。
 今年ということになりますと,復興に全力を挙げていくということになろうかと思います。昨年,東日本大震災の復興の基本方針というものができました。累次の補正予算もできました。そして,平成24年度予算というものも編成して,これから国会の審議にかかるというところでございます。我々としては,是非こうした基本方針,あるいは予算をしっかりと実行していくという立場で,法務省としても頑張っていきたいと思いますし,皆様方にもより一層の奮起をお願い申し上げたいと思います。
 一般的な話になりますけれども,法務省という役所は,正に人の役所だというふうに思います。他の政策官庁と比べてみて,華やかな政策や事業を行っているわけではありませんけれども,一人一人の人たちが自らの職務に心意気と誇りをもって従事しているというところでございます。私も昨年,被災地,あるいは東京近郊,そして,広島県,山口県下の法務省の所管施設に視察に行って,多くの職員の方々がまじめに一生懸命働いている姿を見ました。やはり,基本に忠実に職務に励んでいくこと,このことが大事だなということを改めて感じさせられたわけですけれども,幹部の職員の皆さんにお願いしたいのは,そうした基本に忠実な職務の遂行というのも大変大事なことだと思いますけれども,もう一つ,風通しの良い職場ということにも心掛けていただければと思います。職員の皆さんは権力的な仕事ではありますけれども,地味でそして,ひたむきな仕事をしているわけでございまして,そうした仕事を進めている中においては,いろいろなストレスが溜まっている部分もあろうかと思います。是非職員の皆さんが,ある意味では緊張感の中にも心の中にはやりがいがあるといいますか,しっかりと頑張っていきたいとそういう気持ちになれるような職場づくりに,励んでいただきたい,努めていただきたいというふうに思います。
 そして,法務省の政策課題でございますけれども,大変多くの課題がございます。私が昨年9月2日に法務大臣に就任させていただいて,約4か月が経ちました。この間に本当にたくさんの政策,あるいは課題について皆様方から説明を受けました。皆様方が,そうした数多くの課題に取り組んでおられることに対して敬意を表するとともに,これからそうした課題をしっかりと克服していかなければならないという大きな使命があることを感じさせていただいたところでございます。これもまた,全てを挙げるわけにはいけませんけれども,少し思いつくところを申し上げますと,司法制度改革については,新たな課題が生じてきております。そうした課題に取り組んでいくこと。あるいは,国際的な子の奪取に関するハーグ条約の締結に向けての国内法の整備に向けての取り組み,あるいは会社法,契約法といった基本的な法制を整備していくことへの取り組み,そして,取調べの可視化を含む検察改革への取り組み,また,これは最近国民の中でも少し関心が高まってきているところでありますけれども,死刑問題についても私は取り組んでいかなくてはいけないというふうに思います。さらには,継続審議になってしまっていますけれども刑の一部執行猶予制度の導入とそれへの対応ということも必要であります。あるいは,少年院法,少年鑑別所法といった法整備の問題もございます。犯罪者の社会復帰,更には再犯防止に対する取り組みということも大事でございます。さらに,保護司さんをめぐる環境も大変厳しいです。なかなか新たな成り手が見つからないという話を各地で聞かされました。そうした保護司さんの環境整備を含めた更生保護への取り組みというものも大事だと思います。また,新たな人権救済機関を設置するということ,我々がこれまで目指したことでございますけれども,これについてもしっかり取り組んでいかなくてはならない。さらには,入国管理の問題として,昨年末に高度人材に関するポイント制についておおまかなところが決まりました。これも着実に進めていかなくてはいけない。あるいは,今年7月から新たな在留管理制度というものが導入される,これに対してもしっかりと対応をしていかなければいけない。さらには,流動化する朝鮮半島の情勢に対応した適時適切な入国管理の体制整備ということも必要だろうと思います。そして,昨年末にオウム真理教については,観察処分の期間更新の申請を行っておりますけれども,これについてもしっかりとした対応をとっていかなくてはいけないと思います。さらに,今後の動向が懸念される北朝鮮の動向についても,しっかりと調査を充実していかなくてはいけないとこのように思います。全てを挙げるわけにはまいりませんけれども,ここにおられる皆さんが国民的な目線に立って,こうした業務にしっかりと取り組んでいただくことを,心からお願い申し上げたいと思います。大変厳しい国政状況と申しましょうか,野田政権をめぐる環境というのは,国会においても大変厳しいものでございます。私自身も最大限の努力をしてまいる所存でございますけれども,どうか皆さん方におかれても,お支えをいただくことをお願い申し上げたいと思います。
 最後になりますけれども,今年一年職員の皆さん,そして,職員の御家族の皆さんが,健康で充実した生活が送れるように私からも御祈念申し上げて,御挨拶とさせていただきたいと思います。どうかよろしくお願いします。

 (以上)
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