滝法務大臣官邸記者会見の概要
平成24年6月4日(月)
この度,法務大臣に就任いたしました滝実でございます。皆さんよろしくお願い申し上げます。
私は昨年9月5日をもって法務副大臣として,7年ぶりに法務副大臣に復帰をいたしました。この9か月間,野田内閣において法務行政に携わってまいりました。今般の野田改造内閣において改めて法務大臣に任命されたものでございますから,大変身の引き締まる思いをいたして今日ここに臨んでおります。よろしくお願い申し上げたいと思います。
御案内のとおり,法務省は法秩序の維持と国民の権利擁護を任務とするというような役所でございますから,いわば法治国家の基本的な枠組みに関与する省庁ということになるわけでございます。したがって,一面では法務行政の遂行に当たっては,厳しさ,正確さというものを持たなければならないと同時に国民の意識や社会のニーズにその中でどうやって応えていくかということが課題であろうと思います。それが司法制度改革という中で国民参加の司法行政を推進する背景であると考えております。
そのような中で,今般,野田総理から7点にわたって御指示を受けてまいりました。一つずつ列挙すると切りがないわけでございますが,従来と違った点を申しますと,例えば,再犯防止と適切な出入国管理,このようなことが新たにこれまでの内閣にない法務大臣への指示事項として加わってまいりました。
再犯防止とは何かといえば,やはり社会保障ということの出発点は何と言っても雇用にあるわけですから,刑務所等の刑事施設にいた人たちが社会に復帰する,その復帰する条件は,まず復帰した社会において雇用の場を確保できる,これが基本でなければいけません。それを野田内閣は改めて成長戦略ということの恐らく一環だろうと思いますし,再犯防止という刑事面での問題もあるわけでございますけれども,改めて再犯防止というものを掲げていします。
それと適切な出入国管理。出入国管理とは何かというと,成長戦略の一つとして少し技術レベルの高い人たちを優先的に国外から日本に迎え入れる。そのためには,永住許可というか,滞在期間も優遇するとか,こういうようなポイント制,それぞれいろいろな項目の点数を合わせて,一定のレベルの点数を持った人たちはできるだけ国内に優先的に迎え入れる方策を入国管理の面でやっていこうと。こういうことも打ち出しているわけで,まさに今までの法務行政ではなかなか気が付かなかった点を今やろうとしているわけでございます。そのようなことも考慮に入れながら,今,法務省としては,やはり時代の転換期というか発想の転換期ということを踏まえて,取り組んで行きたいと思っております。どうぞよろしくお願い申し上げたいと思います。
私は昨年9月5日をもって法務副大臣として,7年ぶりに法務副大臣に復帰をいたしました。この9か月間,野田内閣において法務行政に携わってまいりました。今般の野田改造内閣において改めて法務大臣に任命されたものでございますから,大変身の引き締まる思いをいたして今日ここに臨んでおります。よろしくお願い申し上げたいと思います。
御案内のとおり,法務省は法秩序の維持と国民の権利擁護を任務とするというような役所でございますから,いわば法治国家の基本的な枠組みに関与する省庁ということになるわけでございます。したがって,一面では法務行政の遂行に当たっては,厳しさ,正確さというものを持たなければならないと同時に国民の意識や社会のニーズにその中でどうやって応えていくかということが課題であろうと思います。それが司法制度改革という中で国民参加の司法行政を推進する背景であると考えております。
そのような中で,今般,野田総理から7点にわたって御指示を受けてまいりました。一つずつ列挙すると切りがないわけでございますが,従来と違った点を申しますと,例えば,再犯防止と適切な出入国管理,このようなことが新たにこれまでの内閣にない法務大臣への指示事項として加わってまいりました。
再犯防止とは何かといえば,やはり社会保障ということの出発点は何と言っても雇用にあるわけですから,刑務所等の刑事施設にいた人たちが社会に復帰する,その復帰する条件は,まず復帰した社会において雇用の場を確保できる,これが基本でなければいけません。それを野田内閣は改めて成長戦略ということの恐らく一環だろうと思いますし,再犯防止という刑事面での問題もあるわけでございますけれども,改めて再犯防止というものを掲げていします。
それと適切な出入国管理。出入国管理とは何かというと,成長戦略の一つとして少し技術レベルの高い人たちを優先的に国外から日本に迎え入れる。そのためには,永住許可というか,滞在期間も優遇するとか,こういうようなポイント制,それぞれいろいろな項目の点数を合わせて,一定のレベルの点数を持った人たちはできるだけ国内に優先的に迎え入れる方策を入国管理の面でやっていこうと。こういうことも打ち出しているわけで,まさに今までの法務行政ではなかなか気が付かなかった点を今やろうとしているわけでございます。そのようなことも考慮に入れながら,今,法務省としては,やはり時代の転換期というか発想の転換期ということを踏まえて,取り組んで行きたいと思っております。どうぞよろしくお願い申し上げたいと思います。
死刑に関する質疑について
【記者】
大臣の死刑についての考えと執行についてどのように臨むかということについてお願いします。
【大臣】
死刑制度について,法務省はずっと検討してまいりました。基本的には,賛否両論,議論としては出尽くしたというふうに考えております。勉強会も一つの区切りを打ったところでございますけれども,私自身は,というよりも法務省全体としては,基本的には,死刑制度,やはり司法部門でいろいろな考慮をした結果が死刑判決という格好で出されてきているものですから,こういった点を無視するということは,なかなか今の日本の刑事制度の中では取り難いのではなかろうかなということがあると思います。ただ,一般論と,具体的に個々の死刑判決についてそれをどう法務大臣として執行していくかということとは別問題でございますので,一つ一つ具体的なケースに沿って,法秩序維持あるいは人権をどうやって守るか,というよりも,これまではえん罪をどうやって防ぐかということに目を光らせてきたと思いますけれども,一つ一つの場を取り上げて具体的な判断をしてまいりたいと思っております。
大臣の死刑についての考えと執行についてどのように臨むかということについてお願いします。
【大臣】
死刑制度について,法務省はずっと検討してまいりました。基本的には,賛否両論,議論としては出尽くしたというふうに考えております。勉強会も一つの区切りを打ったところでございますけれども,私自身は,というよりも法務省全体としては,基本的には,死刑制度,やはり司法部門でいろいろな考慮をした結果が死刑判決という格好で出されてきているものですから,こういった点を無視するということは,なかなか今の日本の刑事制度の中では取り難いのではなかろうかなということがあると思います。ただ,一般論と,具体的に個々の死刑判決についてそれをどう法務大臣として執行していくかということとは別問題でございますので,一つ一つ具体的なケースに沿って,法秩序維持あるいは人権をどうやって守るか,というよりも,これまではえん罪をどうやって防ぐかということに目を光らせてきたと思いますけれども,一つ一つの場を取り上げて具体的な判断をしてまいりたいと思っております。
検察庁の信頼回復に関する質疑について
【記者】
本日,総理が会見で大臣に期待されることとしまして,検察の信頼回復を図ることが大事な役割を担うと発言されました。検察の信頼回復のための具体的な方策として,現時点でありましたらお聞かせください。
【大臣】
法務省の中で検察の在り方検討会議というものを通じて,検察の理念という格好で,検察の部門の中で心すべき点を列挙して,それを具体的な場面で実施していくということを昨年来やってまいったわけでございます。したがって,その理念をどこまで徹底させるかというのが今の検察の採るべき方策だろうと思います。これまで村木さんの事件でありますとか,それから今般の陸山会事件の判決に絡むいろいろな問題が出てまいりました。やはりその原点は検察の理念というものを,やはり一人一人の検察官が徹底すると,これが基本だと思っておりますし,検察全体としては,去年徹底した理念というものをもう一遍噛み締めていくということだろうと思っております。ただ,それを裏付けるためには,例えば可視化の問題とか,今検察部門では,かなり可視化を積極的に取り入れてやっておりますけれども,もう少しテストケースを増やしていくということだろうと思っております。
本日,総理が会見で大臣に期待されることとしまして,検察の信頼回復を図ることが大事な役割を担うと発言されました。検察の信頼回復のための具体的な方策として,現時点でありましたらお聞かせください。
【大臣】
法務省の中で検察の在り方検討会議というものを通じて,検察の理念という格好で,検察の部門の中で心すべき点を列挙して,それを具体的な場面で実施していくということを昨年来やってまいったわけでございます。したがって,その理念をどこまで徹底させるかというのが今の検察の採るべき方策だろうと思います。これまで村木さんの事件でありますとか,それから今般の陸山会事件の判決に絡むいろいろな問題が出てまいりました。やはりその原点は検察の理念というものを,やはり一人一人の検察官が徹底すると,これが基本だと思っておりますし,検察全体としては,去年徹底した理念というものをもう一遍噛み締めていくということだろうと思っております。ただ,それを裏付けるためには,例えば可視化の問題とか,今検察部門では,かなり可視化を積極的に取り入れてやっておりますけれども,もう少しテストケースを増やしていくということだろうと思っております。
指揮権の発動に関する質疑について
【記者】
実は,前任の小川前法務大臣が,総理に田代検事の問題で指揮権の発動について進言したという話がありますが,その進言したということと総理の判断に関して,当時の副大臣としてどのように関わったかということについて伺います。
【大臣】
今,そのような話を聞きましたけれども,私ども副大臣,政務官を交えて指揮権発動というような具体的な手続といいますか,そういう議論はまともにやっていたという記憶はございません。ただ,検察はやはり処分するにしろ不起訴にするにしろ,国民が納得するような説明ができるような結果を出さなければいけませんよねというような話はしていましたけれども。しかし,それが指揮権発動というような,大きな政治問題をはらむような意識というか議論を法務省部内でまともにしていたという記憶はないです。小川前大臣としてはそういうお気持ちで物事をおっしゃっていたのかもしれませんけれども,我々としては,小川前大臣がそこまで思い詰めた格好で話を中でしたというふうにはあまり受け取っていないのです。ただ,今の段階では,具体的に検察当局がどういうところまで問題点を洗い出し,それについて一つ一つどういうふうに法務大臣を含めてその辺のところの報告をしてくるかという,まだそういう問題はこれからのことですから。だから小川前大臣としても,まだこれからだという認識は十分お持ちだったと思うのですけれども。具体的なものが上がってこない段階で,それからどうするかというような切羽詰ったというか,そういうようなところまでは感じ取ってはいなかったと私は思っているのです。だからこれから,検察当局は,いろいろな立場から起訴するにしてもしないにしても,少なくとも国民に説明できるようにしなければ。検察内部の話ですから,中だけで閉じてしまうようなことはできませんので。そういうことはこれからと私は理解しております。
実は,前任の小川前法務大臣が,総理に田代検事の問題で指揮権の発動について進言したという話がありますが,その進言したということと総理の判断に関して,当時の副大臣としてどのように関わったかということについて伺います。
【大臣】
今,そのような話を聞きましたけれども,私ども副大臣,政務官を交えて指揮権発動というような具体的な手続といいますか,そういう議論はまともにやっていたという記憶はございません。ただ,検察はやはり処分するにしろ不起訴にするにしろ,国民が納得するような説明ができるような結果を出さなければいけませんよねというような話はしていましたけれども。しかし,それが指揮権発動というような,大きな政治問題をはらむような意識というか議論を法務省部内でまともにしていたという記憶はないです。小川前大臣としてはそういうお気持ちで物事をおっしゃっていたのかもしれませんけれども,我々としては,小川前大臣がそこまで思い詰めた格好で話を中でしたというふうにはあまり受け取っていないのです。ただ,今の段階では,具体的に検察当局がどういうところまで問題点を洗い出し,それについて一つ一つどういうふうに法務大臣を含めてその辺のところの報告をしてくるかという,まだそういう問題はこれからのことですから。だから小川前大臣としても,まだこれからだという認識は十分お持ちだったと思うのですけれども。具体的なものが上がってこない段階で,それからどうするかというような切羽詰ったというか,そういうようなところまでは感じ取ってはいなかったと私は思っているのです。だからこれから,検察当局は,いろいろな立場から起訴するにしてもしないにしても,少なくとも国民に説明できるようにしなければ。検察内部の話ですから,中だけで閉じてしまうようなことはできませんので。そういうことはこれからと私は理解しております。
(以上)