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法務大臣臨時閣議後記者会見の概要

平成24年10月1日(月)

 本日の閣議で,辞職願にサインをしてまいりました。私の行く末については,先日の9月25日の定例記者会見で話したことが,恐らくそのまま野田総理に記事を通じて伝わったであろうということでしたので,私は当然,内閣改造で外に出ると確信をしておりました。そして,そのとおり退任することになりましたので,今日は改めて皆様方の質問を受けさせてもらいたいと思います。

これまでの大臣の職務等に関する質疑について

【記者】
 在任中を振り返って印象に残った出来事をお聞かせください。
【大臣】
 印象に残ったことは,二つあります。一つは,副大臣からの続きでもありますが,検察改革ということで法務省全体が取り組んできており,ずっとその経緯を見ておりました。大変大きな問題でしたが,検事総長を始め,関係者が世間の納得を得られるような形で,よく検察改革を取りまとめてもらいました。その経緯・いきさつ,それが一つ,大きな印象として残っております。法務省にいるものとして,大変大きな問題として見てまいりましたが,大変うまくこの困難を切り抜けてくることができたなと思います。もう一つは,人権委員会設置法をここまでよくまとめてきたなという感じがします。昔の話になりますけれども,小泉内閣の時代に,人権擁護法案という形で国会に提出しましたが,それが衆議院の解散で廃案になった後,自民党時代を通じてこの法案が国会に提出できずに今日まできました。その議論を踏まえて,今回,人権委員会設置法案という格好で,改めて法案の取りまとめをして閣議決定まで至ったということは,この間,大変長い間の議論の積み重ね,苦労の積み重ねが人権擁護局において続いてきたということで,非常に感慨深いものがあります。その2点が主として感慨深い事項ではないかと思います。
【記者】
 検察改革を成果の一つに挙げておられますけれども,大臣のときに虚偽の捜査報告書の作成問題などもあって,まだ,十分に検察改革が進んでいないと指摘される部分もありますけれども,今後の検察に期待されることとはどういうことでしょうか。
【大臣】
 新検事総長の訓示を検察長官会同でお聞きしました。やはり新しい検事総長の下で,検察の在り方検討会で打ち出されたことを着実に末端まで理解してもらうということは,それぞれ,その時代その時代の新しい問題として意識してもらう必要があるのではないかなと思います。この会同に出席された人たちの意見を聞いてみると,検察の理念に取り上げられていることは,いずれもごく普通の,それほど飛び切り新しい問題ではない。しかし,それらを新たに一つの指針として打ち出してきた。その成果,効果というのは大きいのではないか。今まで何となく分かるようなものでいたものを,そういった格好で示されると,理念として挙げられている各項目にしたがって,各々の意識をもう一遍チェックするという意味では,末端の検察官や事務官としては仕事の基準というものが明確になって良かったという意見があります。そういう意味では,検察改革ということを,今,末端まで理解するところまでいっているのではないでしょうか。したがって,新検事総長も恐らくそういう角度から新しい問題を把握していくというふうに思っておいでになると思います。
【記者】
 大臣は,もともと袴田巌死刑囚の支援議連に名を連ねていらっしゃって,死刑執行については慎重派との見方もありましたけれども,在任中2回,死刑を執行されました。執行に踏み切った経緯をお聞かせください。
【大臣】
 袴田死刑囚の問題は,中身を見ると,証拠の整理の仕方,あるいは証拠の扱い方,そこに皆さんが問題意識を持ってきたぐらいですから,いろいろ,捜査段階からの問題があったのではないかということで,議員連盟に所属させてもらいました。別に私も証拠の一つ一つを点検したわけではありませんけれども,今までの議論は,主として証拠をめぐっての議論で,そうことに関心がありましたので,議員連盟に所属させてもらいました。それと死刑の問題とは少し違いがあるように思います。先日の定例会見の時にも申し上げましたけれど,やはり,今と昔とでは捜査の手法・技術は格段に違っているという中で出てきた判決ですから,昔の事例とは,少し違う角度から取り組まなければいけない。これが,大臣として死刑執行に踏み切った理由です。
【記者】
 先ほど,成果として検察改革や人権委員会設置法案の点を上げられましたが,逆に心残りになっている点や,次の大臣に期待したい点があれば教えてください。
【大臣】
 次の田中慶秋新大臣も,労働運動を通じて実際の社会と法律制度との隙間の中で苦労をされてきた経歴をお持ちでしょうから,そういう意味では,法務行政に非常にフレッシュな感覚で取り組んでいただけると思っております。そういう中で,法務大臣として次の田中新大臣に引継ぎたいことは,法律問題というのは,何といっても法務省の事務当局が最大の有権解釈のグループとして研鑽を積んでいるわけですから,そういう専門家の意見として聞いていただきながら,社会の中でそれをどういうふうに受け止めていくかという角度から大臣としての職責を果たしていただけるのではないかという感じがしますので,そういう話をお伝えしたいと思っております。田中新大臣は,もともと浪江町の出身です。昨日,二本松市の旧自治センターで行われた法テラスの災害対策のための出張所の開所式に行きましたけれども,二本松市というのは浪江町からの避難民が多いところであり,なおかつ,今日から浪江町役場の仮庁舎がオープンする日でもあります。また,法務大臣室に浪江町の花瓶を,私が大臣になったときに,田中新大臣からもらったものをそのままずっと飾ってあるのです。どうやら,花瓶に引かれて田中慶秋新大臣が誕生したのかなと,先ほど,秘書官とも笑い話をしていましたが,そういう意味では,田中新大臣は私にとっては御縁のある政治家の一人です。そういう人に大臣になってもらったというのは,いろいろな意味で縁があるのかなと思います。法務部門会議を通じての縁ではなくて,そういう個人的に接点があるという意味での縁がある政治家ですから,引き続き,快く私の話を聞いていただけると思います。
【記者】
 改めて退任が正式に決まった御心境,率直なお気持ちをお聞かせください。
【大臣】
 おかげさまで大臣になってから4か月ですけれども,その前に去年の9月5日の副大臣就任から数えると,ずっと同じジャンルの仕事をさせてもらったという意味では,この一年間にそれなりにけじめの付いた,一つ一つ区切りの付いた仕事に出会ってきたと思います。例えば検察改革の問題でも,我々は当初,笠間検事総長を新しく迎えて,新しい検事総長の下で検察改革に取り組むということをやってきました。今,その笠間検事総長も次の小津検事総長にバトンタッチするという一応の段落が着いていたところを見届けてまいりました。そういう意味では,短い期間ではありましたけれども,この一年というスパンを取ってみると,それなりに成果を自分の目で見ることができた一年間ではなかったかなと思います。大臣の仕事と副大臣の仕事と全く同じというわけではありませんけれども,その経緯を見ていると,それなりに少しずつ物事の整理が付いてきた一年ではなかったかなと,そういう自己満足を実はいたしております。

その他の質疑について

【記者】
 次に大臣が交代しますと,民主党政権になってから8人目の大臣です。野田内閣でも4人目の大臣でして,数か月おきに大臣が変わるような状況で法務行政に影響がないのか,その辺は大臣としてどのようにお考えになるかということと,先日,大臣は73歳で御就任なされて74歳で高齢で解任をというお話をされていましたけれども,今回,就任の段階で,既に新しい大臣は74歳なのですが,その点はどう御覧になっているのかという2点について教えてください。
【大臣】
 大臣が短期間で変わるということは,良い面と悪い面があると思います。事務当局としては大変だろうと思います。しかし,大臣の変わる都度,いろいろな制度の見直しを新大臣として取り組むということも,それなりの意義がないわけではありません。その良さを生かして大臣が新しい観点で物事を事務当局に伝えてもらうということは,大きな意味があると思います。年齢の問題については,個人の受け取り方の問題ですから。私から申しますと,田中新大臣は柔道黒帯ですからね。普段から武道で鍛えていますから,年齢のことも本人はあまり意識はされていないのではないかという感じはいたします。歩き方そのものは柔道家が歩いているという風貌,まさにそのまま現れていますからね。そういう意味では鍛錬ができていると思います。
(以上)
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