法務省

文字の大きさを変更する

拡大する

標準に戻す

色変更・音声読み上げ・ルビ振りを行うアクセシビリティツールを利用するかたはこちら

トップページ > 広報・報道・大臣会見 > 大臣会見等 > 訓示・挨拶 > 平成24年 > 大臣就任に当たっての谷垣法務大臣訓示

大臣就任に当たっての谷垣法務大臣訓示

平成24年12月27日(木)

 昨日,法務大臣を拝命いたしました谷垣禎一です。これから皆さんと御一緒に仕事をさせていただくこととなりました。どうぞよろしくお願い申し上げます。
 今回,3年3か月ぶりに自民党に政権が戻りまして,安倍総理から,何か仕事を引き受けてほしいという要請がありましたときに,私は,法務大臣ならお引き受けすることができるというお答えをいたしました。そのように申し上げましたのは,昔,法務大臣をなさった後藤田正晴先生に,あるお話を伺ったことがあったからでございます。そのときに,後藤田先生からは,「谷垣君。結局,国家というのは,四つなんだ。つまり,財政を扱う大蔵。外交を扱う外務。教育を扱う文部。それから法の支配をきちっとする法務。この四つが内閣の要である。」というお話を承りました。これは,後藤田先生の国家観が反映されていて,どなたもがそうおっしゃるかどうか分かりませんし,国の機構の中には,そのときそのときの重要な仕事がいつも発生しますから,そのときどきで大事な仕事があることは言うまでもありませんが,私も後藤田先生がおっしゃるように,この法務行政の分野というのは,国の一番基本的なところを担っている,そういう組織であるという思いを持っておりました。私自身が法律家としてスタートしたという遠い昔の話がございますが,そういう思いで皆さんの仕事を見てきたわけです。そういうことで,今回,国家の一番基礎的な仕事を担っておられる皆さんと御一緒に仕事ができることになったということは,大変うれしいことでして,欣喜雀躍というと少し古い言葉ですが,張り切っているわけです。皆さんに特にお願いしたいことは,3年3か月,私たちは野党でおりまして,野党の目で物事を見てきたということがございます。そのとき一つ感じましたのは,政治主導というのは,なくてはならないことでありますけれども,政治主導というのも,上手にやらないと,なかなか本当の政治主導にはならないなということです。ただ号令を掛ければというほど簡単なことではないなという思いで見てきたわけです。結局のところ,政治が政治としての主体性を持ちながら,きちっと物事を進めていくというのは,これは大事なことですが,国家の組織,行政を動かしていくには,それぞれの省庁の経験の蓄積,ノウハウ,こういったものを十分に活かしていくことができなければ,なかなか国家統治というものはできないと思っております。3年3か月の間,これは各省庁によって,皆一律であったと私は思いません。各省庁いろいろな経験をされ,政権交代を経験したことによって,我々の時代よりも良くなった,改善された部分もいくつもあるのではないかと思っております。しかし,もう一回,政と官の信頼関係を作り直すということを意図的に考えて,進んでいかなければならないときに来ているのではないか,こういう思いを強く持っております。恐らく,法務省においても,同じような問題があるのではないでしょうか。まだ私も十分にそれを認識しているわけではございません。皆さんと一緒になって,そういった問題を考えながら,それこそ検察改革の問題もあり,あるいは出入国管理の問題もあり,司法,民事分野においてもいろいろ立法しなければならない。皆さんは,それこそ山のように仕事を抱えておられるわけですが,私は,今言ったような国家の基本的な問題を考えながら,皆さんと一緒に歩んでいきたいと思っております。今日,恐らく,昼の閣議で,副大臣,政務官も決めていただくことになると思います。どうぞ,そういうことで多様な課題を抱えているわけですが,皆様の御知恵も拝借し,政治と行政の関係を十分意識しながら,こういう言い方は生意気かもしれませんが,皆様にも一歩前に出るつもりで頑張っていただければと思う次第です。どうぞよろしくお願い申し上げまして,至らぬ御挨拶ですが,私の訓示とさせていただきます。
(以上)
ページトップへ