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トップページ > 広報・報道・大臣会見 > 大臣会見等 > 記者会見要旨 > 平成25年 記者会見要旨 > 法務大臣閣議後記者会見の概要

法務大臣閣議後記者会見の概要

平成25年4月19日(金)

 今朝の閣議では,法務省案件として,団体規制法に関する年次報告を私から報告し,国会提出案件として閣議決定していただきました。
 それから,本月16日,山形市内におきまして,刑事施設職員が受刑者を護送中,受刑者が逃走するという事故が発生しました。刑事施設は,被収容者の身柄の確保を最大の責務としているにもかかわらず,今回,逃走事故が起きたことは誠に遺憾です。この受刑者は,約1時間後に山形県警により発見されて,身柄確保に至りましたが,近隣住民の皆様を始め,国民の皆様に多大な御迷惑をお掛けいたしましたことを改めてお詫び申し上げます。

受刑者の逃走に関する質疑について

【記者】
 凶悪な強盗,強姦の罪で服役していた者ということで,身柄が確保されて良かったのですが,大臣として,省内に指示されたこと等ございましたらお聞かせください。
【大臣】
 今,捜査機関による捜査を受けておりまして,早速,私も矯正局長から報告は聞いたわけですが,全容はまだ判明していません。私どもとしても事態を把握することが第一ではありますが,まずはこうした事故が二度と発生しないよう,直ちに,現時点において執り得るべき再発防止策を講じるよう指示したところです。そこで,今まで執った措置ですが,事故発生当日,矯正局,東京,仙台の矯正管区から6名の職員を現地に派遣し,原因の調査と,逃走者が潜伏していた倉庫の所有者,近隣の学校,幼稚園,地元の自治体等約30か所に謝罪を行わせました。また,矯正局から,矯正管区,矯正施設に対して,護送中の手錠,捕縄の確実な使用・点検と,その点検を確実に実施するための研修を行うように指示しました。それから矯正局長が,東京矯正管区長,川越少年刑務所長に対して,原因の究明と再発防止について厳しく指示したということです。

アウン・サン・スー・チー ミャンマー国民民主連盟議長の法務大臣表敬訪問に関する質疑について

【記者】
 一部報道されている内容もあると思いますが,アウン・サン・スー・チーさんと昨日お会いした印象や感想をお聞かせください。
【大臣】
 アウン・サン・スー・チー議長は,ミャンマーの国会の「法の支配・平和安定委員会」の委員長を務めておられます。そういう意味で,私の法務大臣の仕事と重なる部分が随分あるわけです。そういうお互いの職責から,国を統治する上での法の支配が重要だという点では意見が一致したわけです。それから,私も野党の党首を3年間やりました。もちろんミャンマーにおける野党の状況と,日本の野党の状況は違いますので,同一に論じることはできません。これは私の個人的な関心と申し上げていいと思いますが,アウン・サン・スー・チー議長が野党の党首として,どのように政権と対峙され,あるいは政権と関わっていかれるのかということは,私は個人的には非常に関心を持っているわけです。それからもう一点申し上げますと,アウン・サン・スー・チー議長は1945年,日本の干支でいうと酉年の生まれです。私も同じ年の酉年の生まれでして,私どもが生を受けて67,8年,アジアも大きな変動がありました。同じアジアで全く同一時代を生きてきたアウン・サン・スー・チー議長が,どういう思いで祖国の政治家として対応されていこうとしているのか,同時代を共に生きてきた人間として非常に関心があります。そういう気持ちで私はお会いしたわけです。お話しした具体的な内容は少々申し上げにくいのですが,人材養成ですね,若い人をこれから育てていかなくてはならない。そのためには大学教育の水準,あるいはこれからお互いの共通の責務である司法分野で,きちんとした人材を養成していかなければならないといったことや,それから女性の進出ということにも非常に関心を持っておられました。
【記者】
 人材育成について協力をしてくださいと言われて,それに応じたというようなやりとりがあったと聞いていますが,具体的にどういう形での支援をお考えですか。
【大臣】
 これは今,JICA(独立行政法人国際協力機構)が法整備支援のプロジェクトというものを実行しようとして,ミャンマー側といろいろ調整しているところです。法務省としては,このJICAが行っている法整備支援を全面的にサポートしていこうとしているわけですが,その中に法曹養成というものが含まれています。また,名古屋大学では,今までもそういうことをいろいろ工夫しておられまして,ヤンゴン大学との間で法学教育をどうしていくかというようなことも考えておられるとのことです。そういったことをどのようにミャンマー側と調整しながらやっていくかについて,まだ最終段階ではありませんので確定的な事はお答えしにくいのですが,そういうような事を今検討しております。

裁判員制度の見直しに関する質疑について

【記者】
 裁判員裁判の経験者の方が,精神的なストレス障害になったという報道がありました。裁判員制度の見直しについては,法務省内でも検討会が継続していますが,御見解をお願いします。
【大臣】
 裁判員制度の見直しの中で,裁判員になっていただく方の負担軽減をどうするのかというのは,今までいろいろな角度から議論してきたところですが,非常に精神的なストレスが大きいとの報道がありました。私はまだ,具体的な事実は承知しておりませんので,個別の事についてコメントするのは差し控えさせていただきますが,こういう刑事司法に参加していただくに当たって,どのように負担を軽減していくかということの対応では,最高裁では専門知識を有する民間業者に委託して,裁判員メンタルヘルスサポート窓口を整備しておられるわけです。そこでは,電話あるいはEメールで無料の健康相談及びカウンセリングを24時間対応しています。希望又は必要があれば,臨床心理士等による電話又は面接カウンセリングも受けることができると承知しています。その他,裁判所では裁判員の不安や疑問に対する相談窓口の連絡先を伝えるといった配慮も併せて行われているものと承知していますが,いずれにせよ,更に議論は煮詰めなければならないのだろうと思います。
 もう一つ,この刑事裁判の上で,検察としてもいくつか工夫はしてきました。例えば,被害状況の写真等々をお見せする場合でも,事前にかなりショッキングな内容を含むものですよというようなことを注意喚起した上で,その示す証拠写真等も白黒のものにしたり,あるいはイラストを用いて証拠の立証をするというような工夫をしてまいりました。ただ,やはり刑事裁判で事実認定をしていく場合に,どこまでそれができるかといっても,全く証拠を見ないで判断するというわけにもいかないと思うので,なかなか難しいところがあります。事案によって対応の仕方も違うと思いますが,そういったようなことも今まで工夫してはきたのですが,更に何ができるのかということを議論する必要があるものと思います。

一票の格差を是正するための公職選挙法改正案に関する質疑について

【記者】
 衆院選挙区「0増5減」を実現するための法案が成立する見通しとなりましたけれども,その受け止めと,これまでの民主党の対応に対する御所見があればお願いします。
【大臣】
 私は去年の2月当時,自民党総裁,野党総裁をしていまして,その件で党首討論もしましたが,要するに選挙制度改革というのはいろいろな要素があるわけです。「抜本的」と言うと言葉は非常に美しいですが,あれもこれも一挙にやろうとしてもなかなかできません。ですから,差し当たって,まず最高裁判所から指摘を受けていることを解決するには,「0増5減」というものをまずやらなければならない,そういう優先順位をきちんと付けてやりましょうということを申し上げて,当時の野田総理もそれは賛同されたわけです。しかし,この選挙制度をどうするかということは,当時の国会の対立は厳しいものがありましたので,解散時期等を巡った綱引きもあり,当時の与党の中ではこれを通してしまうと解散ということに流れができてくるのではないかという御懸念が相当あったように思います。与党内部でも相当綱引きがあって,当時の野田総理がそれで行こうと党首討論でおっしゃったけれども,それがなかなか実行できなかったわけです。それで解散前の最終局面で,とりあえずこの「0増5減」の法律を通したわけです。ですから,私は今までの流れから見ても,少なくともまずはそれをやっていく必要があると思います。いろいろな御指摘はあります。人口変動等があれば,すぐに1対2というのを超えるではないかといった御批判もありますが,それもやらないで先のことをやれと言われても,今までの経緯から見て,それはすぐ明日できますというものではないと思います。その後の案をどうするのかということについても,なかなか与野党で落とし所と言うと言葉は変ですけれども,そう簡単に落とし所がすぐに見つかるという状況でもないように私は思います。ですから,まずは「0増5減」をきちんとやって,そういう区割り審議会の勧告も出ていることですから,まさにその区割り審議会の勧告をそのまま法律化しようというわけです。そこで特にゲリマンダーのようなことが行われているというわけではありません。まずはこれを通すということが最低限必要なのではないかと私は思います。
(以上)
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