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法務大臣閣議後記者会見の概要

令和6年3月26日(火)

 今朝の閣議では、法務省案件としては、主意書に対する答弁書が2件、閣議決定されました。
 続いて、補完的保護対象者の認定者数等について、申し上げたいと思います。
 本日、入管庁において、令和5年1月から12月、昨年1年間における難民及び補完的保護対象者の申請者数、認定者数などを公表いたします。
 この公表値のうち、補完的保護対象者認定制度の申請者数及び認定者数については、制度を開始した令和5年12月1日から1か月間の数値にはなりますが、国民の皆様の御関心も高いことから、今般の統計の公表に合わせて特別に集計し、制度開始から令和6年2月末までの3か月間の認定者数等について、速報値として公表することといたしました。
 補完的保護対象者認定制度の開始から3か月間の速報値として、申請者数は1,110人、認定者数は647人となっております。このうちウクライナ避難民の方々についてですが、申請者は1,052人、認定者は644人となっております。
 法務省としては、今後とも補完的保護対象者の認定制度も活用しながら、保護すべき方々を一層確実、また迅速、安定的に保護できるよう、しっかり取り組んでまいりたいと思います。

難民認定者数等に関する質疑について

【記者】
 大臣からお話もありましたが、昨年1年間の難民認定者数のデータが出まして、認定者数は前年に引き続き過去最多を更新しました。一方で、難民の申請も急増しています。大臣は、日本に保護を求める人が増えている状況をどのように分析されていますでしょうか。

【大臣】
 昨年1年、令和5年の難民認定申請者数は1万3,823人であり、前年に比べて1万51人の増加になっています。大変大きな増加です。
 これはやはり新型コロナウイルス感染症に対する水際対策で大幅に新規入国者数が減少していましたので、それの呼び戻しもあろうかと思います。令和4年3月以降、外国人の新規入国制限の見直しを始めとする水際対策の段階的な緩和、コロナの収束とダブる形で水際対策の緩和などが行われ、それによって新規入国者数が増加した。したがって、その結果として申請者数も増加した。これが主な原因ではないかと考えております。
 今おっしゃったように、令和5年の難民認定者数が303人。前年の202人から増加し、これは過去最多の数字になっています。この人数が多いのか少ないのか、なかなかそれは一概に判断できないところもありまして、過去の申請者の積み重ね、累積値が関わっていると思いますので、一概に多い・少ないという評価を述べることは、今の時点では差し控えたいと思います。ただ、アフガニスタン情勢を踏まえて、アフガニスタン人の方の237人が難民として認定されたと。こういう各国の事情、情勢変化、こういったものが反映されているというのも事実だというふうに思います。いずれにしても、我々は目の前にいる保護すべき方々を一層確実、迅速、安定的に保護できるよう、しっかり努力していきたいと思います。
(以上)