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トップページ > 広報・報道・大臣会見 > 大臣会見等 > 訓示・挨拶 > 平成27年 訓示・挨拶 > 上川法務大臣年頭挨拶

上川法務大臣年頭挨拶

平成27年1月6日(火)

 皆様,新年明けましておめでとうございます。
 皆様におかれましては,御家族おそろいで良いお正月を迎えられたことと存じます。昨年末の政治の動きによりまして,予算作成など,年末年始も仕事に取り組んでいただいた方々も多くいらっしゃったかと思いますが,つかの間でも,御家族と共に新年をことほぎ,英気を養われることができたなら幸いに存じます。

 私,昨年末の12月24日,第三次安倍内閣の法務大臣に再任されました。改めましてよろしくお願いを申し上げます。
 昨年は,臨時国会途中からの法務大臣登板で,国会審議に空白が生じないよう法案審議などに追われる毎日でございました。政治家として責任ある判断をするため,できる限り現場に足を運び,生の声に耳を澄ますことをこれまで信条にしてまいりましたが,昨年は残念ながらそうした機会を作る余裕がございませんでした。
 このたびの再任を機に,葉梨副大臣,大塚大臣政務官と協力し,職員の皆様一人一人の持てる力を総結集することで,法務行政の諸課題に真摯に向き合い,安倍政権の掲げる『世界一安全で安心な国,日本2020』の実現のため,今年は法務省にとっても「あらゆる改革を大きく前進させる一年」として,スピード感を持って取り組んでまいりたいと存じます。

 年頭に当たりまして,私から皆様に四つのお願いを申し上げたいと思います。
 まず第一は,皆様には,法務省の一員として,「誇りと責任」を持って仕事に励んでいただきたいということです。
 私自身,法務大臣に就任して2か月余りになりました。この間,私なりに法務省の役割,所管業務と実務を理解する努力をしてまいりました。「法の支配」を体現する組織として,民法,あるいは刑法など,長い年月,風雪にも耐え,維持されてきた基本法制を所管し,また,登記や出入国管理など,国民生活に直結する業務を担ってきた法務省は,言ってみれば「法治国家の根幹」を支える役所と言えましょう。職員の皆様の日々の仕事が,国民一人一人の生活を根底から支える基盤となっていることを改めて自覚していただき,誇りと責任を持って,生き生きと,また伸び伸びと,職務に励んでいただきたいと思います。

 二つ目は,『2020年に向けて,開かれた,オープンな法務省』を共に目指していただきたいということであります。内にありましては,かったつな議論が交わされ,それぞれが持てる力を建設的に発揮し得る風通しの良い,生き生きとした職場づくりを心掛けるとともに,外に向かっては,国内・国外への発信力を高め,ともすれば国民の皆様からは遠い存在であると思われがちな法務省のイメージを自ら打ち破り,国民の皆様の信頼をベースに,その力を最大限発揮できるよう御努力をしていただきたいと思っております。
 
 私自身,昨年暮れから,本庁各部局の庁内巡回を開始させていただきましたが,仕事場の様子からも,日頃より職員の皆様が堅実に仕事に励んでいただいているということが見えてきます。さらに,法務行政には,公務員である皆様の力に加えて,保護司や篤志面接委員,協力雇用主,あるいは人権擁護委員の皆様を始めとして,実に多くの国民の皆様の御参加と御協力の長い長い歴史の上に作られ,護られてきた制度が多いということにつきましても,私にとりましては大きな驚きでもございました。

 今後,再犯防止対策の更なる推進や,より円滑な,かつ厳格な出入国管理の推進,あるいは人権擁護などの法務行政の推進に当たりましては,ますます多くの国民の皆様の御理解と御協力を頂戴する必要が出てくることと思います。そのとき,「法務省って何をしているの」,「再犯防止って何のためにするの」,「自動化ゲートって何」などなど,国民の皆様がお持ちのそうした素朴な疑問にしっかりと応え,よく御理解を頂くことによって,国民の皆様一人一人が,今度は安心安全を支える側の一人一人になっていただくことが何よりも肝要だと考えております。

 こうした法務省の取組をどのように国民の皆様にお知らせをし,御理解を頂くことができるまでしっかりとつなげていくことができるか,新しい視点に立ちまして,これまでの内容や方法につきましても再点検をしていただき,発信力を高めるための皆様の果敢な取組を期待しているところでございます。私といたしましても,葉梨副大臣や大塚大臣政務官と共に,地道に職務に励んでおられる皆様の現場を訪問する,全国キャラバン活動を実践していこうと,やる気満々でおりますので,どうぞよろしくお願い申し上げます。

 三つ目は,法務行政以外の分野にも是非関心を広げていただき,自己研さんに励んでいただきたい。そして,その成果を施策に生かしていただきたいということでございます。
 例えば,ICT,情報通信技術,これを法務行政にどう生かすかというのもこれからの大切な視点です。現代はICTが急速に発達・普及し,新たな情報や技術が広範に共有され,利活用される時代です。多様なデータがボーダレスに蓄積,あるいは共有されて,ビッグデータの利活用によって新たな知見やビジネスが生まれる時代でもあります。

 法務行政におきましては,入国管理における顔認証システムなどの導入に向けた取組が行われています。2020年に向けて,世界最先端のICT立国を実現することを目標に,我が国におきましても取組が精力的に進められている中にありまして,そうした時代にふさわしい法務行政の在り方につきましても,もっと積極的に取り組む必要があると考えております。

 先ほど対外発信力の強化をお願いしたところでございますが,例えば私自身,昨年末に,第34回全国中学生の人権作文コンテストで優秀作品を書かれました中学生の皆さんを表彰し,懇談する機会がございました。そうした優秀作品につきましては,この中学生なりの力強いメッセージ,そして気付きがございます。こうしたメッセージを英語に翻訳し,法務省のホームページで海外に向けて発信することをお願いいたしました。こうした取組がしっかりと積み上がっていけば,将来,「人権大国・日本」の人権外交をアピールする上で大きく寄与することと思います。2020年に向けまして,日本の国の治安の良さや,地域における更生保護,人権擁護などの取組など,等身大の日本の現実を,ありのままに対外発信していくことは日本の強みにもなります。特に若い職員の皆様には,是非発信力強化の知恵を絞っていただきたいと思います。

 四つ目は,職員の皆様一人一人が,御自分の人生に見合ったライフコースを選択し,立場や役職,職務に応じたワークライフバランスが実現できるよう取り組んでいただきたいということです。
 お願いの最初に,責任と誇りを持って職務に取り組んでいただきたいとお話しいたしました。プロとして質の高い仕事をしていただくためには,心身のコンディションはもちろん,家庭生活を含めた私生活も充実したものでなくてはならないと考えております。
安倍政権は,「女性の輝く社会づくり」を目標に掲げております。女性の視点から,これまで男性中心に構築されてきた霞が関の仕事,あるいは仕事ぶり,これを見直すことにより,男性にとりましても働きやすい環境に変えていくこと,その際,ワークライフバランスの実現は欠かすことができません。生活と仕事がそれぞれ充実し,相乗効果によって好循環を生み出す。このことは女性職員にとりましても,男性職員にとりましてもとても大切なことだと考えています。「言うは易く行うは難し」でございますが,そのための様々な工夫につきましては,法務省を挙げて取り組んでいただき,そうしたかったつな議論を通して風通しの良い法務省になることが,開かれた法務省を実現する上で大変大事なことではないかというふうにも思うところでございます。

 以上,四点ということで述べさせていただきましたけれども,今年一年,元気で,そして明るく,そして前に向かって前進する法務省であるよう,私も葉梨副大臣,大塚大臣政務官と力を合わせて頑張ってまいりたいと思っております。職員の皆様一人一人にとりまして,本年が実り多い一年でありますよう心からお祈りを申し上げまして,新年の御挨拶に代えさせていただきます。今年一年頑張りましょう。よろしくお願いいたします。
 

(以上)
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