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トップページ > 広報・報道・大臣会見 > 大臣会見等 > 記者会見要旨 > 平成28年 > 法務大臣閣議後記者会見の概要

法務大臣閣議後記者会見の概要

平成28年1月26日(火)

 今朝の閣議ですが,法務省案件については,政令を1件決定しました。

更生保護サポートセンターに関する質疑について

【記者】
 昨日,大田区の更生保護サポートセンターを視察されましたけれども,まずはその御所感をお願いします。また,今年6月には刑の一部執行猶予制度が始まり,社会で更生を目指す保護観察対象者が一段と増えるということになります。こうした課題を踏まえ,今後の更生保護への取組について教えてください。

【大臣】
 更生保護サポートセンターを視察したのは,実は,昨日が初めてです。保護司活動が近年困難化して,保護司の確保が難しくなってきており,それが保護司の負担感につながっています。その理由としては,保護観察対象者の抱える問題の複雑・多様化や地域社会・家族間の人間関係の希薄化に伴う犯罪抑止力の低下などが挙げられています。
 そこで,法務省では,それぞれの保護司の活動を支援するとともに,地域との連携を図り,保護司の安定的確保やその負担を軽減するため,平成20年から,「更生保護サポートセンター」を整備することとしました。昨日,視察した大田区のサポートセンターは,その平成20年度に最初に設置された全国6箇所のサポートセンターの一つです。設置以来,保護司と保護観察対象者との面接の場所,保護司同士の処遇相談の場,あるいは,地域の関係機関との協議の場などとして,極めて有効に活用されてきたことが改めて実感できました。
 保護司の皆様が,このサポートセンターを活用して,地域の安全・安心のため,熱意を持って取り組んでいらっしゃることに感謝の気持ちでいっぱいです。同時に,大田区の多大な御協力を得てサポートセンターが設置・運営されていることもよく理解できました。大田区に感謝を申し上げますとともに,地方自治体との連携の重要性を再認識したところです。
 これからも,サポートセンターの充実強化等を通じて,保護司活動の支援に尽力してまいりたいと考えています。
 それから,刑の一部執行猶予制度を踏まえてということですが,お尋ねのとおり,刑の一部執行猶予制度が始まると,特に薬物依存のある保護観察対象者が増加するとともに,その保護観察期間が相当長期化することが見込まれます。
 そのため,保護観察処遇実施体制と薬物依存症者に対する地域の治療・回復支援体制の整備がいずれも重要であると認識をしています。保護司の皆様はもとより,民間協力者の方々の一層の御協力を頂く必要があり,法務省として,こうした民間協力者の方々のサポートを強化していかなければならないと考えています。
 また,法務省においては,昨年11月,厚生労働省と共同して,「薬物依存のある刑務所出所者等の支援に関する地域連携ガイドライン」を策定しました。地域の医療・保健・福祉機関や保護観察所において,このガイドラインに沿った支援が円滑かつ効果的になされるよう,引き続き,関係省庁と緊密に連携しながら,薬物事犯者の再犯防止及び社会復帰支援のための取組を着実に進めてまいりたいと考えています。

難民認定に関する質疑について

【記者】
 先週末に,昨年の難民申請の認定数の速報値が発表されました。申請数は,一昨年よりも大幅に増えました。認定数は,わずかですが増えています。まずこの件に関しての御所感をお願いします。

【大臣】
 難民認定については,申請者が,国際的な取決めである難民条約等に規定されている難民の定義に該当するか否かによって判断されるものです。
 難民認定の申請が急増しているわけですが,その申請者の中には難民認定申請によって庇護を求めることが主眼ではなく,我が国での就労機会を得ることや退去強制による送還を回避することが本来の目的と思われるものも少なからず見受けられます。
 また,ここ数年間の我が国の難民認定数が少ないことの背景としては,近隣諸国において相当規模の難民を生じさせるほどの顕著な国内状況が見受けられないなどの地理的事情が挙げられます。
 他方,諸外国において,難民を生じさせる要因が近年多様化している中,我が国の難民認定の制度運用がこれに十分対応していないのではないかとの指摘がなされているところです。
 そこで,真の難民の迅速かつ確実な庇護の推進を図るために,難民認定の保護対象等の明確化を図るとともに,制度の濫用・誤用的な申請に適切に対応することなど,現在,その制度運用見直しのための取組を進めています。

【記者】
 武力紛争による難民がシリアなどでは多く発生しています。日本政府ではこの紛争による難民は認定理由としないという方針ですが,これは今後も変わらないということでしょうか。

【大臣】
 基本的には変わらないものと考えています。
(以上)
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