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トップページ > 広報・報道・大臣会見 > 大臣会見等 > 訓示・挨拶 > 平成28年 訓示・挨拶 > 大臣就任に当たっての金田法務大臣訓示

大臣就任に当たっての金田法務大臣訓示

平成28年8月4日(木)

 昨日,法務大臣を拝命いたしました金田勝年と申します。法務省職員の皆さん,これからどうぞよろしくお願いいたします。
 私の自己紹介にもなりますが,法務行政との関わりについて申し上げますと,実は,薄からぬものがあると受け止めております。私は,かつて今の財務省,当時の大蔵省という役所におきまして,21年間,働いておりました。そして平成5年から7年にかけまして,主計官をやっておりまして,法務省の予算全体を見る立場にあったわけであります。その頃から,私は法務行政と関わりをいただいたわけでありまして,その後,政治家となって今20年たちましたが,こうして法務大臣を拝命するに至りました。何かの縁を感じる,そういう非常に感慨深いものがあります。
 主計官当時に,刑務所,拘置所,少年院といった矯正施設,入国管理施設などの法務省の施設に加えて,更生保護施設を視察させていただいたことも思い出深いものがあります。法務省の職員の皆さんと様々な議論を交わす中で,法務行政の本質を知り,そしていわゆる政治家をやっておりますと,関わりが深い事業官庁と呼ばれている役所の仕事とはまた違った意味での大切さというものがあることを,やはり実感をしたことが記憶にあるわけであります。皆さんが日々一生懸命取り組まれておられる仕事というのは,確かに,一見地味だという方がいるかもしれません。でも,紛れもなく国民生活の安全・安心の基盤を支える,そして,明るい社会を作るために頑張る仕事でありまして,非常に大切なものであります。皆さんがしっかりその基盤を支えているからこそ,いろいろな施策を考えて,そして実現していく,その過程で社会に貢献をされているという大事なお仕事だということであります。そういう意味において,法務行政を担う法務省は,大変に重い責任を負って,担っておられるということを,20年前の主計官の時代から,応援団の一人として,いろいろな形で受け止めて,今日に至っているわけであります。
 ところで,昨日,総理から,法務行政の課題を四ついただきました。
 一つには,国民に身近で頼りがいのある司法の実現に向けて,司法制度改革を推進してほしい。
 一つには,差別や虐待のない社会の実現を目指して,個別法によるきめ細やかな人権救済を推進してほしい。
 一つには,関係大臣と協力をして,「世界一安全な国,日本」を創るために,犯罪被害者の支援,刑務所等出所者の再犯防止,社会復帰の支援,そして組織犯罪対策など,社会を明るくするための施策を総合的に推進してほしい。
 もう一つには,我が国の領土・領海・領空の警戒警備については,関係大臣と緊密に連携をし,緊張感をもって情報収集を行うとともに,事態に応じて我が国の法令に基づいて適切に対処していく,そうあってほしいという,この4点の御指示をいただいた次第であります。
 これら課題は,いずれも国民生活の安全・安心の基盤を支える根本的なものでありますから,法務省という役所は,常にこれら課題を克服していくことが求められていくものと思います。しかしながら,それぞれ具体的な課題自体は,その時代時代で当然変化を遂げていくものだと思います。私が主計官をしていた頃から,20年以上の年月が流れたわけでございますから,社会情勢も大きく変化をいたしました。その当時の具体的な課題と現在の課題というのは,大きく様変わりをしているものと思います。2020年に東京オリンピック・パラリンピックを控えているということもございます。観光立国の推進により,訪日外国人の旅行者数が急速に増加しているということもございます。世界各地で凄惨なテロ事件が起こっているということもございます。再犯防止が国一丸となって取り組むべき問題となっていることもございます。ヘイトスピーチを始めとする様々な人権課題が生じていることもございます。我が国にとって大きな影響のある国際紛争に対応していかなければならない状況が生まれていることもございます。私ども法務行政を取り巻く環境というものは,現在の課題として存在するものであります。ですから,私はこの時代環境の下で,法務行政がどのような具体的な課題に直面をしているのか,まずはそれらをしっかりと把握をしなければならないと考えております。その上で,その課題を克服するためにどうするべきかをよく検討してみたいと思っている次第であります。その過程では,法務省の所管する様々な施設などにも赴いて,現場の職員の皆さんや国民の皆様の声にも謙虚に耳を傾けていく必要があると思っている次第であります。
 私は,昨日,初登庁を夜中にいたしました。そのときにお会いできた方は限られてはいますけれども,お会いした皆さんの本当に明るい表情,これが印象的で,とても雰囲気がよい職場だという思いを持ちました。皆さんには,そういうよい雰囲気を大事にしていただいて,のびのびと明るく仕事をしていただきたいと思っている次第であります。そして,皆さんの思うところを,率直におっしゃっていただきたいと思っておりますし,私は,国会議員として,必ず皆さんのお力となるように頑張っていく覚悟であります。そして,活発な議論をすることは,必ずよい考え,そしてよい結果に結びついていくと信じている人間でありますから,その点も御理解いただければありがたい,このように思っております。私には,今も昔と変わらず,法務行政をできる限りよいものにしていきたいという熱い思いが皆さんと同じようにあります。ですから,法務行政がどれだけ重要なものであるかということを一番理解している皆さんと一緒に知恵を出し合って,法務行政が抱える様々な課題をしっかりと克服をしていきたいと思っている次第であります。そして国民生活の安全・安心を守って,その先にあります明るい社会を築いていく,その明るい社会を目指していくために,皆さんと一緒に,全力を尽くしていきたいと思っております。
 どうか皆さんにもそのために引き続き持てる力を存分に発揮していただいて,一緒に頑張らせていただきたいと,重ねて申し上げまして,私の訓示とさせていただきたいと思います。
 一緒に頑張ってまいりましょう。よろしくお願いを申し上げます。ありがとうございます。
(以上)
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