本文へ
文字の大きさを変更する
標準に戻す
拡大する
色変更・音声読み上げ・ルビ振りを行うアクセシビリティツールを利用するかたはこちら
トップページ
サイトマップ
業務支障情報
ENGLISH
トップページ > 広報・報道・大臣会見 > 大臣会見等 > 記者会見要旨 > 平成30年 記者会見要旨 > 法務大臣閣議後記者会見の概要

法務大臣閣議後記者会見の概要

平成30年8月10日(金)

今朝の閣議では,法務省案件はありませんでした。

8月7日~9日における出張の所感等に関する質疑について

【記者】
 大臣の出張についてお尋ねします。7日から9日の間,松山刑務所大井造船作業場や法テラス広島などを視察されましたが,その所感と今後の法務行政にどう生かすかについてお聞かせください。

【大臣】
 8月7日から9日までの3日間,「平成30年7月豪雨」により大きな被害を受けた地域である愛媛県,広島県,島根県及び山口県を訪問し,各県に所在する法務官署等の視察等を行いました。
 具体的には,愛媛県では松山刑務所大井造船作業場,広島県では広島刑務所尾道刑務支所,同支所有井構外泊込作業場,広島法務局及び法テラス広島,島根県では島根あさひ社会復帰促進センター,山口県では美祢社会復帰促進センターの視察や意見交換等を行いました。
 松山刑務所大井造船作業場では,友愛寮と工場内を視察するとともに,協力企業の新来島どっくの方々との意見交換をさせていただきました。
 本年4月に発生した逃走事件により,多大な御不安と御迷惑をお掛けしたにもかかわらず,企業と地域住民の皆様の御理解と御協力の下で,本年6月20日から受刑者の通所での就業を再開させていただいているところ,企業の方々からは,再開後の受刑者による作業も軌道に乗ってきたとのお言葉を頂き,地元企業の皆様と地域住民の皆様の御理解と御支援に支えられた施設であることを改めて実感した次第です。
 工場内では,職員の配置を見直し,受刑者が逃走等を図った場合には,早期に職員が把握できる監視体制が構築されている様子がうかがえました。特に,刑務官だけでなく,企業の従業員の方々も一体となって見守ってくださっているということが実感できました。
 年内のできるだけ早期の友愛寮の再開を目指し,ハード・ソフト両面からの再発防止策の徹底に取り組んでまいりたいという決意を新たにした次第です。
 広島刑務所尾道支所有井構外泊込作業場については,本年1月に続き2回目の視察となりました。寮と作業場を視察するとともに,協力企業である興進産業の方々との意見交換をさせていただきました。松山刑務所大井造船作業場における逃走事件の発生後も,受刑者による作業を継続してくださっていることについて,心からの敬意と謝意を申し上げたところです。
 地元企業や地域住民の皆様の御協力・御理解に支えられた開放的施設については,再犯防止の取組を進める上で,ひとつの良好なモデルとなることを改めて実感したところです。今後の再犯防止策にも反映させていきたいと考えています。
 広島刑務所尾道支所では,「平成30年7月豪雨」に対する被災支援活動として,尾道市からの支援要請を受けて飲料水を提供し,また,尾道市内の給水所に作業応援という形で刑務官を派遣したとの説明を受けました。
 災害時における自治体等との防災協定を締結する矯正施設は増加しており,矯正施設が地域の中で果たす役割は今後ますます重要になるということを実感した次第です。引き続き,地域防災の観点からも,矯正施設と自治体等との連携の強化に努めてまいりたいと考えています。
 広島法務局においては,「平成30年7月豪雨」に関する被災支援の状況について説明を受けました。
 具体的には,被災者への相談対応として,本件災害に伴う不動産登記に関する相談を受け付け,被害者の方々に寄り添い,ニーズに即した対応に努めているとの報告を受け,また,広島県や各市から,復旧・復興事業のために,登記情報及び地図情報の提供依頼があり,各登記所において早期に対応したとの報告も受けたところです。
 今後は,本件災害により倒壊又は流出した建物について,登記官の職権による建物の滅失の登記を行う等,被災者支援として必要な対応を行うとの報告も受けました。
 被災地では一部交通網がいまだ復旧していない地域もあります。広島法務局に対しては,被災者の中には,自発的に支援の申出をすることが困難な方々もおられることから,そのような被災者の方々の所に出向き,その方々が必要な支援を受けることができるよう,丁寧な対応に努めることを指示したところです。
 法テラス広島においては,「平成30年7月豪雨」の被災者の方々を対象とした無料法律相談等の取組について報告を受けました。こうした支援が,様々な法的問題を抱える被災者の方々の生活再建のために大変重要な役割を果たしているということを改めて実感したところです。
 とりわけ,法テラスが法律関係の専門家に加えて,福祉や技術系の専門家を加えた士業連絡会の窓口を担当しており,そのネットワークを被災者支援に生かし,今回の豪雨の発災直後,行政からの要請を受けてから2時間後には,専門家と自治体の職員がペアになって,被災者の方々からの相談に素早く対応したという報告があり,大いに感銘を受けたところです。全国的にも極めて参考になる取組であると考えています。
 島根あさひ社会復帰促進センターにおいては,施設を視察するとともに,浜田市の久保田市長や職員,刑務所の運営に携わっている企業関係者等との意見交換を行いました。
 観光振興や伝統文化の承継など,地元自治体である浜田市が抱える課題に対し,センターの人的・物的資源を活用して支援している様子がうかがわれました。官民協働による矯正施設と地域との「共生・共創」の新しいモデルであるということを実感しました。
 特に,楮(こうぞ)の試験栽培については,ユネスコ無形文化遺産である石州半紙の保護だけでなく,石州半紙を使った石見神楽面の作製を通じて地域の伝統芸能の承継にも貢献できるなど,地域振興に大きな役割を果たすものであると考えています。
 浜田市,地域住民そして民間事業者といった多彩な人々が連携協力しながら,盲導犬パピープログラムや文通プログラムなど多様な改善更生プログラムを開発するなどしてセンターの運営を成功に導いており,今後も,それぞれがアイデアを出し合い,各種プログラムを絶えず見直し,地域の課題にセンターが関わる「共生・共創」の理念で,取組を更に進めてまいりたいと考えています。
 美祢社会復帰促進センターでは,施設を視察するとともに,美祢市の西岡市長や職員,刑務所の運営に携わっている企業関係者等との意見交換を行いました。
 地元自治体である美祢市においては,センターの存在を単なる矯正施設ではなく「地域の強み」と捉え,センターを地域資源として地方創生に取り組むということを施政方針として明確に打ち出しています。矯正施設が地域住民の御理解を頂きながら共生していく上でモデルとなる施設であることを実感した次第です。
 引き続き,地域の人材をセンターで実施する各種プログラムの講師等として積極的に活用できるように,美祢市とも連携し,地元雇用をより一層推進できる関係を構築してまいりたいと考えています。
 今回の出張により,「平成30年7月豪雨」の被害が甚大であったことを再認識しました。改めて,お亡くなりになられた皆様に対し,心から御冥福をお祈り申し上げますとともに,被災された方々に対しまして,心からお見舞いを申し上げたいと思います。
 被災者支援のために,法務省として果たすことのできる役割が多くの分野にまたがるということも実感したところです。今後も,被災された方々のお悩みにしっかりと寄り添い,地域のニーズを的確に汲み取りながら,引き続き,復旧復興支援に全力で取り組んでまいりたいと思っています。
 また,開放的施設やPFI施設においては,企業や地域住民の皆様の御理解・御支援の下で,様々な工夫や改善更生プログラムを開発,実施していただいていることが今回分かりました。今回の出張で得た気付きについては,今後再犯防止策等にも反映させていくとともに,他の矯正施設においても導入可能な作業や改善更生プログラムについては,各地域のニーズにも応えながら,積極的に広めてまいりたいと考えています。
 

東京医科大学女子受験生一律減点問題に関する質疑について

【記者】
 東京医科大学についてお伺いしたいのですが,女子受験生の点数を一律で減点されるなど,男子受験生を優遇しているともとれる措置を行っていたことについて,法務大臣の所感をお聞かせください。

【大臣】
 御指摘の東京医科大学における不正入試の事案について,先頃,女性差別に当たるという趣旨を含む内部調査結果が公表されたと承知しています。いかなる場合においても,女性が不当に差別されることはあってはならないと認識しています。
 なお,法務省の人権擁護機関においては,男女平等の理念に基づき,女性と男性が自らの個性を発揮して,生き生きと充実した生活を送ることができる社会を実現できるように,引き続き様々な人権課題の解消に向けた取組を推進してまいりたいと思います。

靖国神社参拝に関する質疑について

【記者】
 8月15日の終戦の日が近づいてまいりました。靖国参拝や,玉串奉納の御予定についてお聞かせください。

【大臣】
 現在,いずれもその予定は立てていません。
(以上)
ページトップへ