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トップページ > 広報・報道・大臣会見 > 大臣会見等 > 訓示・挨拶 > 平成30年 訓示・挨拶 > 大臣就任に当たっての山下法務大臣訓示

大臣就任に当たっての山下法務大臣訓示

平成30年10月3日(水)

 この度,第101代目の法務大臣を拝命いたしました山下貴司です。皆様と再びお会いできることを心から喜んでいます。どうぞよろしくお願いいたします。
 法務省は,言うまでもなく,国民に最も身近な民法や刑法を始め,各法令の基礎となる基本法制の維持及び整備,法秩序の維持,国民の権利擁護などを任務としていますが,これらは,いずれも,国民生活の安全・安心を守るための基盤となるものであり,我が国にとって極めて大切な任務です。
 私は,平成4年に検事に任官し,以後,平成22年に退官するまでの間,検事,刑事局付・国際刑事企画官,また,法務アタッシェなどとして,現場である検察庁や法務本省,在米日本大使館などに勤務し,司法や法務行政などの職務に携わってまいりました。
 また,平成24年の初当選後は,国会議員として,例えば,「ストーカー行為等の規制等に関する法律の一部を改正する法律」や「再犯の防止等の推進に関する法律」など,法務省の皆様にも助けていただきながら,多くの議員立法に携わってまいりました。
 そして,平成29年8月からは,法務大臣政務官として,上川陽子大臣という素晴らしい法務大臣の御指導の下,法務省職員の皆様と一丸となって,法務行政の諸課題に取り組んでまいりましたが,この度,法務大臣という大変身に余る重責を担うことになり,とても身の引き締まる思いです。
 今般,安倍総理からは,一つ,国民に身近で頼りがいのある司法の実現に向けて,司法制度改革を推進する。二つ,差別や虐待のない社会の実現を目指し,個別法によるきめ細かな人権救済を推進する。三つ,関係大臣と協力し,「世界一安全な国,日本」をつくるため,犯罪被害者の支援,刑務所等出所者の再犯防止や社会復帰支援,組織犯罪対策など,社会を明るくするための施策を総合的に推進する。四つ,我が国の領土・領海・領空の警戒警備について,関係大臣と緊密に連携し,緊張感を持って,情報収集を行うとともに,事態に応じて我が国の法令に基づき適切に対処する。五つ,一定の専門性,技能を有する外国人材を幅広く受け入れるための新たな在留資格を創設する。関係大臣と協力して,在留外国人の増加に的確に対応するため,組織体制を強化し,在留管理を徹底する。六つ,厚生労働大臣と協力して,外国人による医療保険の利用について,加入要件の確認を厳格に行うなど,正当に加入する資格のない外国人の利用が安易に認められることがないよう,適正な運用を確保する。 以上六点について,しっかりと取り組むよう,特に御指示を頂きました。
 これらは,いずれも,国民生活の安全・安心を確保する上で重要な課題であり,私としても,これらの課題に着実に取り組んでまいりたいと考えています。
 これらの課題については,当然のことながら,私一人では対処することができず,全国約5万3,000人の法務省職員の皆様と一致団結して取り組む必要があります。
 そこで,私の考えについて,三点申し上げます。
 一点目は,上川陽子前大臣を始めとする先人がこれまで築き上げられ,国民に信頼されてきた法務行政をしっかりと引き継いでいくということです。
 特に,上川前大臣は,国連で採択された持続可能な開発目標,いわゆるSDGsにおいて謳われている「誰一人取り残さない」社会の実現に向け,1つ1つの課題に正面から向き合い,国民に寄り添った法務行政の実現,国民に分かりやすい説明,国内外を問わない積極的な広報等に努めてこられました。
 その成果として,法務行政への信頼が築き上げられてきたのであり,引き続き,国民の信頼を得られるよう,私も,職員の皆様と議論しながら,国民に寄り添うとともに,国民目線で分かりやすく,国民の胸に落ちる法務行政の実現に取り組んでまいりたいと考えています。
 二点目は,法務省は,霞が関の各省庁の中でも,特に「人」と向き合う省庁であるということです。
 例えば,犯罪やいじめ,虐待,ヘイトスピーチ等の被害者や加害者,そしてそれらの家族などの傷付いた方々や,社会的弱者に寄り添い,手を差し延べていくことが,法務省に期待されている役割です。
 そのためにも,そうした方々の声に真摯に耳を傾け,どのようなことができるかを自ら考え,寄り添い,手を差し延べていく,そうした法務行政を心掛けていきたいと考えています。
 最後に申し上げたいのは,私が法務大臣政務官就任時の訓示において皆様にお伝えしたとおり,法務省,すなわちMinistry of Justiceという正義の官庁で皆様と一緒に仕事ができることに,この上ない喜びと誇りと感激を感じているということです。
 法務省は,国民の生命,自由,財産をしっかりと守る基盤をなす官庁であり,また,こうしたものが失われたときに,その正義,公正を取り戻す官庁でもあります。
 その思いは,今も,更に言えば,検事任官以来,法務省において,在職していた最中も,私の中では変わっておらず,そしてそれを教えてくださった数々の先輩や同僚,そして後輩の皆さんに感謝しながらその思いを新たにしているところです。
 今後も,私は法務省において,Justice,すなわち正義の実現に向け,皆様と一緒に邁進してまいりたいと考えています。
 時代の変化の中で,法務行政を取り巻く困難な課題は,日々生起します。
 私は,全国約5万3,000人の法務省職員の皆様に支えていただきながら,様々な課題にしっかりと取り組み,皆様と一緒に,この重い任務を果たしてまいりたいと考えています。
 皆様,是非,一緒に頑張ってまいりましょう。
 以上をもって,私の訓示といたします。
(以上)
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