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トップページ > 広報・報道・大臣会見 > 大臣会見等 > 訓示・挨拶 > 平成31年・令和元年 訓示・挨拶 > 大臣就任に当たっての河井法務大臣訓示

大臣就任に当たっての河井法務大臣訓示

令和元年9月12日(木)

 おはようございます。お忙しい中,お集まりいだたきありがとうございます。この度,第4次安倍第2次改造内閣において,法務大臣に就任しました河井克行です。何とぞ皆様の御指導・御支援をいただき,しっかりとこの重い職責を果たしてまいる決意ですので,どうぞよろしくお願いいたします。
 私は,平成19年8月からおよそ1年間,鳩山邦夫法務大臣の下で,法務副大臣を経験しました。今回,11年ぶりに,この役所に戻ってきたことになります。この間,例えば,組織としての訟務局が復活をしたり,あるいはこの4月からは出入国在留管理庁が新たに設置されたり,そしてまた,大臣官房に国際課ができたりと,本当に大きく法務行政が発展している姿を拝見して,大変うれしく,心強く思っています。この間,私自身は主に外交安全保障の仕事に携わっていましたが,片時も法務省,そして皆様のことを忘れたことはありません。国民の皆様が気付かないところで,人知れず,黙々とこの国の安全と安定のために汗を流している全国5万4,000人の法務省関係者の皆様のことをいつも頭に入れていました。
 私の目標とする法務大臣は,鳩山邦夫法務大臣です。大変人情味があり,そして,楽しく温かい人柄,皆さんでも覚えている方がおられることと存じます。裁判員制度の宣伝のための「サイバンインコ」の巨大なぬいぐるみは,邦夫大臣のために作ったのではないかと私は思いましたが,あの着ぐるみに入ることもいとわなかった。そして様々な話題を提供する発言にも遭遇いたしました。そして一方では,物事の本質をびしっと,瞬時にしてつかむ。就任間もない会見で,法曹人口3,000人は文明論の観点からおかしいのではないかと指摘され,一昨日,1,502人という司法試験の合格者数が発表されました。そういう方向を作り上げたのは鳩山大臣の時のあの気付きであると考えています。国会においては,卓越した答弁能力を発揮され,本当にそばで拝聴していて,全く素晴らしいの一言に尽きる。副大臣はほとんど登場する場面がありませんでした。私は,昨日の夜遅く,官邸での様々な行事,そして会見を終え,一年ぶりにこの敷地に入り,大臣室に足を踏み入れた瞬間,胸が熱くなる思いがしました。何だかそこに鳩山大臣がたばこをくゆらせながら,座っていらっしゃるような,そんな感じがしました。
 昨日,官邸での会見でも申し上げましたが,私は,国民の皆様の安心と安全を守るために全力で汗を流す,そのためにこそ法務省は存在していると,そう確信しています。そのために必要な法的な基盤を整備していくという,大変重大な使命を法務省が担っています。また,同時に,法務省を英語で言いますと,「Ministry of Justice」ですので,社会正義の実現という崇高な使命も持っています。昨日官邸で申し上げたほかに,私自身の関心を初めに当たり皆様に3点申し上げたいと思います。
 1点目は,「攻めの法務行政」を行っていくということです。私は,法務省の職員の皆様は,霞が関で最も優秀かつ有能であると,12年前,11年前から信じています。そうであるからこそ,様々な関わりの中で,その能力,力の行使につき,ともすれば抑制的な場面があったのではないかと,私はこれから先は,他の府省との関わりの中でも,積極的な法務行政を行っていただきたいと,そう期待しています。
 2点目は,「温かい法務行政」です。今この瞬間も,日本国中に助けを待っている人々の声,その中には声なき声もあります。今最も私が関心を持っているのは,児童虐待です。最近相次いで報じられています。あのニュースを,本当に見る度にたまらなくなります。この児童虐待,あるいはいじめの問題,私は,この解決につき,法務省としてあらゆる資源,能力を発揮し,国民の皆様のお役に立つべきだと,そう確信しています。
 3点目は,「世界に広がる法務行政」です。先ほど申し上げた,法務省においてもこの十数年間の間で,めまぐるしく国際化を進めています。4月からの新しい出入国在留管理庁の制度もしっかりとこれから運用して,定着をさせていかなければなりません。一方で,外国人労働者をめぐる様々な問題が発生しています。先立って総理からもその点についての問題意識を御提示いただきました。多文化共生社会を言葉ではなくて,国民の皆様の意識に至るまでどうやって根付かせていけばいいか。更には,私が副大臣を務めていたときには,G8の法務大臣,司法大臣の国際会議がちょうど東京の恵比寿で行われた記憶があります。聞きますと,今はその会議体そのものが開催されなくなってしまっているということです。G7の法務,そして司法大臣会議の復活に向けて,これまで私自身培ってきた,様々な外交面での経験,微力ですが活用させていただきたいと考えます。
 終わりに,鳩山大臣がその就任の訓示で,当時の法務省の幹部の皆様に話された言葉の最後の部分を引用させていただきます。「細かいことには,私は精通していないかもしれない。しかし,大筋では絶対間違いのない方向を示していきたいと思っておりますから,どうぞその大筋の中で,法務省の皆さんは思う存分自由闊達に努力をしていただきたい。責任は私が取るんです。法務省を代表して,私は戦うこともあるでしょう。法務省を代表して,責任を取らなければならないと,それは覚悟いたしておりますから,皆さんにはどうぞ思い切って頑張ることを心から期待をいたします。」
 11年ぶりということですので,浦島太郎です。能力の面でも,鳩山大臣とは全く比べものにもなりませんが,この役所を,そして国家,国民を思う気持ちにおいては,他の誰にも引けをとらないという自負と覚悟を持っています。皆様と一緒にこれから仕事をさせていただけることを,心から誇りと,そして責任感を今抱き,また,様々な場面で御迷惑をお掛けすることがあろうかと存じますが,どうぞ御指導,御支援賜りますよう,心からお願い申し上げ,就任のお願いの言葉とさせていただきたいと思います。
 どうぞよろしくお願いいたします。
(以上)
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