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平成20年 > 大臣就任に当たっての保岡法務大臣訓示

大臣就任に当たっての保岡法務大臣訓示

平成20年8月4日(月)

  みなさん,こんにちは。この度の第2次福田内閣の法務大臣を拝命した保岡でございます。よろしくお願いいたします。私も7年半ぶりで法務省に戻ってまいりました。あの当時と比べると,世の中も大きく変わっていますし,いろいろな課題も広がりを見せています。なかなか難しい問題もたくさんありますけれども,小津次官を始め,皆様の万全な御協力を得て,法務行政を完遂してまいりたいと思います。それにしても,改めてそうそうたる皆さんを目の前に,非常に身の引き締まる思い,職責の重さを強く感じているところです。そういう強い認識を大事に,皆さんと頑張りたいということをまず申し上げて,心からのお願いを申し上げる次第です。総理からは,裁判員制度の導入を円滑にして欲しいと,そして,司法改革を更に推進して定着させて欲しいという趣旨の御指示がございました。「あなたが始めた司法改革だから責任を持ってこれを実施するように。」ということで,総理のお言葉どおり言えば,「あなたが始めた司法改革だから責任を取れ。」と,こういう言い方でございました。皆さんも,裁判員制度は,司法改革の大きな柱の一つですから,一生懸命,広報,PRに努めてこられたと思いますが,なお一層,来年の5月21日の実施まで,全力を挙げて歴史的なこのテーマに,成功裏に進んでいくように,万全の体制をとりたいと思いますので,よろしくお願い申し上げる次第です。また,再犯防止を推進することとなりました。要するに,安心安全な福田内閣という,安心実現内閣でしたでしょうか,この課題に,内閣の一つの名前になったわけですから,その中心をなす法務省ですから,頑張らなければいけないと思いますが,治安の維持というのは,まず基本的な法務行政の責任であります。非常に凶悪な犯罪や重大な犯罪が連続して次々に起こる昨今ですが,一時の危機的な状態は脱してきました。これは,総力を挙げて安心安全な日本の回復という,政府等との一体となった努力というものが功を奏してきていると思いますが,なお,これをもっと効果を上げていくためには,犯罪のうち6割は再犯者ということですから,ここに焦点を当てた的確な対応を更に工夫するということが肝心だという御指示と受け止めています。それから,世界に開かれた適正な入国管理の行政の在り方について総理からの御指示がございました。観光立国日本,あるいは世界に開かれた日本ということからも円滑な入国の,あるいはスムーズな入国ということに,党の方では,20分以内に入国できるように,それが一番最低限の,一番長くかかっても20分だというような方針もあるくらいですから,それに向けて更に工夫ができないかということです。一方で,厳格な入国ということ,審査ということで,これまたテロとかいろいろな問題があり,国内のやはり平穏,平和な社会を維持するためには,出入国管理の厳格な審査というのは,とても重要ですから,不法残留者の半減目標を更に徹底していくためにも,不法入国者を減らしていくためにも,頑張らなければいけないと思っているところです。以上が,総理に指示された関連のことですが,福田内閣は国民の目線に立った政治や行政ということを強調しています。実は,福田内閣の成立のときに,私は,福田内閣の方針というのですか,総裁選挙の公約というのでしょうか,そういうものに深く携わりまして,私としては,従前から私が考えていました,産・行中心で,縦割りで日本に素晴らしい国家の隆盛を築いてきた在り方,官僚が主導してきた在り方から,国民の目線で国民生活ということに着眼した,具体的な成果を総合的に実現するビジョンというものが必要だと思っています。したがって,自民党も与党政府も生活者基点の政党に大変換するということを宣言して,新しい歴史を踏み出すべきだと,明確に国民にメッセージをすべきだということを申し上げました。これは前から私が考えて,小泉内閣のときからそうしたいと思っていましたが,そこまでに至らなかった考えを福田総理に,総裁に期待したところです。福田総理は,それを受け入れていただきまして,私だけの考えではなくて,多くの人の意見の中にそれもあったかもしれませんが,国民の目線で産・行中心の国づくりから国民の生活を基本に,国民の目線で行政や政治を大きく転換するんだというような内閣の方針になっています。ですから,まず,私は,法務省が安心実現の内閣の最も広がりを持つ根幹の基礎を担う役所であれば,これは,法務省が先頭に立って,国民に親しみのある頼りがいのある身近な法務省にならなければいけないと思います。あまり犯罪を捜査したり,摘発する役所が国民の身近にと言うと,国民がノーサンキューと言うかもしれませんけども,しかし,法務省の役人や,また,職員やそれから検察も利害関係者と接してはいけないとか,公正中立を維持しなければいけないとか,国民もあまり身近に忍び寄ってくるのは,敬遠するだろうという思いもあるかもしれませんが,しかし,これからは是非,裁判員制度の普及とか啓蒙とか,やはり法務行政を国民のものにするということで,親しく社会生活の中で,人付き合いを良くして,いろいろなところに積極的に,町内会とかいろいろなところにどんどん貢献してもらいたいと思います。地域の発展,地域の絆を強めるために,法務省の職員が一番素晴らしい活動をしている。組織としてきちっと公正中立な監督をしっかり部内ですると同時に,自信を持って是非国民とは身近に親しく接して,まず福田内閣の安心実現内閣の国民との接し方は,法務省が大転換をしたと,省を挙げてそのことに対して意識改革を始めたという印象を明確に持ってもらう。このことは,内閣の一つの大事なアピールになると,私は,そう信じていますので,是非,これに英知を結集して,省を挙げてあたっていただきたいと,こう思う次第です。そういった意味で,従来,法務省は,PRが非常に上手になってまいりました。福田さんの手法も非常に重大な意義のある重い決定をどんどんしているのですけれども,みんなの意見をよく聞いてから,人を傷つけないようにみんなを収めていって,最後に自分がもう何も小さな存在で決断すれば,事が上手く行くところまで収めてから総理が決断しますから,マスコミも散々前広にどんどん報道しますから,総理が決断したときには小さく扱われる。これがリーダーシップのない総理大臣みたいな誤解を生んでいると,私は思っています。したがって,法務省を挙げて積極的に司法改革にしても,その中でも裁判員制度,法曹人口の拡大にしても,これからどんどん外に出て行って行動する。それを,また大いにマスコミにも取り上げていただいて,我々の心を国民に伝えていただくと,こういうことを頑張ると。それを内閣全体にも,私は総理にも相談します。その広報活動については戦略性を持ったしっかりした内閣に私はしたいと思っていますので,まず,法務省が範を示すという覚悟で臨んでもらいたいと思います。その一番素晴らしい,先頭を行く法務省だということにしていただきたいと思います。そして,時代の荒波を見事に乗り切って司法制度改革の理念を大きく担う法務省の未来の姿を実現していくいろいろな種を,スタートライン,橋頭堡を,この機会に作りたいと考えていますので,どうぞ御協力をお願い申し上げます。しかし,こういうことについては,多くの知恵が必要ですから,私の考えと違ったり,別の角度からの御意見であったり,これは遠慮要りませんから,どんどん言っていただいて,そしてみんなで知恵を集めて,新しい時代を求めてまいりたいと思いますので,よろしく皆さんの今後の御支持,または御理解,そして応援をお願い申し上げる次第です。本当に,皆様方と御一緒にまた仕事ができることを,心から感謝しつつ,その重さを改めて皆さまにお伝えして,私の覚悟の程を御理解賜りたいと思います。どうぞよろしくお願いします。ありがとうございました。

(以 上)
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