法務大臣閣議後記者会見の概要(平成21年2月17日(火))
平成21年2月17日(火)
おはようございます。
今日は,私のほうから,「不法滞在者5年半減計画」について,申し上げますけれども,すでにお手元にお配りしていますので,それを読んでいただきたいと思います。
(配付したコメント)
平成16年から5年にわたり入国管理局が全力を挙げて取り組んでまいりました「不法滞在者5年半減計画」の結果がまとまりましたので御報告します。
この5年間,入国管理局においては,厳格な上陸審査を実施するとともに警察機関とも緊密に協力して摘発を強力に推進し,不法滞在者の削減に取り組んでまいりました。その結果,半減計画の開始当初である平成16年1月には21万9,418人でありました不法残留者は本年1月には11万3,072人にまで減少し,5年間で10万6,346人,48.5パーセントの削減を実現することができました。
5年で不法滞在者を半減するという目標には残念ながら僅かに及びませんでしたが,国民が安心して暮らせる社会の実現という政府の目標に貢献することができたのではないかと考えております。
不法残留者は依然として11万人おりますので,今後とも摘発を強力に推進する等,引き続きその削減を図って参る所存であります。また,近時,摘発活動を逃れるため正規滞在を装う偽装滞在者が増加していることが推測されており,今後は,これらの者に対する厳格な対応を行うことで,世界に開かれた安全な日本にふさわしい出入国管理行政を推進してまいりたいと考えております。
半減計画の結果に関連して,入管法違反事件について及び上陸拒否についても発表させていただきます。昨年,退去強制手続を執った者は3万9,382人,上陸拒否者数は7,188人であり,両方とも一昨年よりも減少しています。その理由としては,退去強制手続については先程も申しましたとおり,正規滞在を装う手口が増加していること,また,上陸拒否についても個人識別情報を活用した入国審査の実施が不法入国を目論む者に対する抑止力として働いたことなどが挙げられると考えております。
【「不法滞在者5年半減計画」に関する質疑】
Q:「不法滞在者5年半減計画」ですけれども,不法残留者が48.5パーセント減少したということですが,改めてこういった結果をどのようにご覧になっていますか。
A:22万人いた不法残留者が11万人まで減少したということで,非常によく頑張ったなと思います。特に,個人識別情報なども随分寄与したと思いますし,この結果を踏まえて,また更に一層治安対策の一貫として,きちんとした出入国管理をしたいと考えています。
Q:依然として11万人余りは,不法残留者が残っているということですけれども,今後の対策について,どういった点に重点を置かれるとか,改めて何かございますか。
A:今度は,法案も提出しますし,管理が一元化されて,そういう意味では,今までより随分,管理がきちんとされるようになると思いますけれども,いずれにしても,日本の治安を守るために,不正な滞在者というのは,やはり減少させることが肝要ですので,きちんとした対応をするように努力をしたいと思っています。
【G7における中川財務・金融大臣の記者会見に関する質疑】
Q:中川財務・金融大臣を巡る問題なのですけれども,G7の記者会見のやり取りがちょっとちぐはぐになっていることなどを指摘されましたが,大臣はどのように御覧になられましたか。
A:これは,官房長官からすでに昨日お話があったところですので,私から申し上げることは差し控えたいと思いますけれども,ただ,ちょっと前から体調があまり良くなく,ずっと風邪気味であったとお見受けしていまして,そのために,おそらく随分薬を服用されたと聞いていまして,いずれにしても,一番要職にあられる方ですから,これからの体調管理に是非気をつけていただきたいと思います。
Q:中川財務・金融大臣は,引き続き続投されるということですけれども,今回の問題を巡っては,やはり説明不足ではないかと与党からも罷免を求めるような声も一部では上がっていますが,どのようにお考えでしょうか。
A:私は,昨日の官房長官の説明は非常に事実を踏まえて,きちんと説明されたと受け止めました。
Q:今後,問責決議案が出されて,国会審議がストップするとか,辞めないことの方が,影響が大きいかと思うのですがいかがですか。
A:それは,総理が御判断されることですので,私から意見は申し上げません。
Q:大臣は,中川財務・金融大臣のあの映像は御覧になりましたか。
A:見ました。
Q:普通,ちょっと風邪薬だけではあそこまでにはならないというふうな話もあるのですけれども。その前にちょっとお酒をたしなんだという本人の発言もありますが,いかがですか。
A:因果関係は分かりませんけれど,持病のヘルニアもあるようですし,私は,多分,説明されているとおりだと思っています。
【内閣支持率に関する質疑】
Q:このところ,麻生政権にとっては,郵政を巡る問題も含め,今回の中川財務・金融大臣のことも含め,あまり前向きといいますか,プラスになる要素というのが出てこなくて,先週末に報道何社かで行った調査でも,一部では支持率が10パーセントを割るなど,支持率も下げ止まらないわけですが,こういった状況について,どのように思いますか。
A:これは,この間も申し上げましたけれど,いずれにしても,今はきちんと,なすべきことをなす,つまり予算を一日でも早く成立させていただいて,かつ関連法案を成立させることが私どもの務めでありますので,そのために全力で邁進したいと思っています。
(以 上)