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平成21年 > 法務大臣閣議後記者会見の概要(平成21年5月19日(火))

法務大臣閣議後記者会見の概要(平成21年5月19日(火))

平成21年5月19日(火)

 

おはようございます。

【民主党代表選に関する質疑】

Q:先日,民主党の代表選が行われまして,鳩山由紀夫前幹事長が選出されて代表に就任しました。今後数か月以内に行われる次期衆院選では麻生自民党と鳩山民主党の対決になるわけですけれども,大臣はこのことについてどのように見ていますか。

A:まず立派な党首が誕生されたことを御祝い申し上げたいと思います。ただ,かねてから申し上げているとおり,私どもとしては現下のなすべきことをきちんとなすことが肝心であって,選挙がどうとかそういうことでもって,今やるべきことを左右されるべきでないと私は思っています。そういうことで今やるべきこと,具体的には経済対策ですけれども,これをきちんとすることによって国民の皆様方の理解が得られると思っています。

Q:新執行部も決まりまして,前の代表だった小沢代表が選挙担当の筆頭の代表代行として新執行部に入ることになったのですけれども,このことについてはどのように見ていますか。

A:他党の執行部の顔ぶれについて私が申し上げるのは適当ではないと思いますので特にコメントは差し控えます。

【広島少年院における職員による暴行事案に関する質疑】

Q:広島少年院で教官による少年への暴行があったということで,法務省と矯正管区の調査でも現時点で100件くらい出てきているというお話があり,ベテランの職員もいたということなのですけれども,なぜこのような事態が起こったのか,どうして起こったのかと大臣はお考えですか。

A:今御指摘のような不適切な処遇があったということは,誠に遺憾な事態であると考えています。本件のような事態,事案が発生した原因,背景について,矯正局からは事案も多数に上るため,現在も調査,分析を進めており,まだ確定的な認定には至っていないとの報告を受けています。私としては,矯正局に対しては,速やかに調査を遂げ,厳正に対処すると共に,その要因や事情背景についてもしっかりと分析した上で再発防止策を検討するように指示をしているところです。

Q:以前も名古屋刑務所等の職員による暴行事件等が問題になりまして,再発防止策をとられてきたかと思うのですが,改めてまたこういう同じような問題が出たということで,何か構造的な,あるいは体質的な問題があるというような受け止め方を大臣はされておりますでしょうか。その辺についてどうお考えですか。

A:私は,矯正のこういった問題については,それに当たっている職員というのは極めて難しい職務に携わっていると思うのです。そういう中で様々な問題が起こってきているわけであって,ある意味でそういう職務になかなか峻別しにくいところがあって,極めて微妙なところで仕事をしているわけでありまして,どちらに偏ることなく,ちゃんとした適正な処遇ができるような環境ですとか,取り組み方をたゆまなく考えていかないといけないのではないかなと思っています。だから仕組みなりルールなりをつくれば万事がうまくいくといった単純なことではないような気がしています。

【新型インフルエンザに関する質疑】

Q:政府のインフルエンザ対策について確認したいのですけれども,政府内で,強毒性ではなく現在弱毒性であるので,これまでの政府の対応について,自治体の方からもちょっと過剰反応ではないかというような受け止め方がある一方で,この問題が政府の危機管理能力全般を試すような問題であるので,弱毒であってもある程度の対策をきちんととるべきだというような考え方と,政府の中でもまた専門家の中でもいろいろな受け止め方があるかと思うのですけれども,法務省所管のこれまでのインフルエンザ対策に関しまして,大臣としては,どのように評価というか,お考えをお持ちかを改めて御確認させていただければと思うのですが。法務省の管轄で限定していただいても結構ですし,政府全体のこれまでのインフルエンザ対策についての大臣の御所見でもどちらでも結構です。

A:これはいまさら申し上げるまでもないことですけれども,確かに現時点においては弱毒性であって,特に日本においてはまだ死者も出ていないわけですけれども,これは転々と感染しているうちにいつ強毒性に変異するかもわからないことです。また現に昨日,WHOからもそういう可能性が指摘されたところです。昨日の官邸における新型インフルエンザ対策本部の会合においても,総理大臣からも確かにいささか過剰ではないかという懸念を持つ人もあるかもしれないけれども,やはりそういった可能性を視野に入れて,準備を万端怠らないために,一種の訓練という意味からも,やはりやるべきことをきちんとやっておくことが必要だという御指示があったところです。一方,法務省については,水際対策というか入管での対応がまず第一に求められたわけですけれども,これについてはなすべきことはちゃんとなしたと思っています。この会見でも申し上げましたとおり,検疫といくら連帯しても,科学は万能ではないですから,それをくぐって入ってきてしまう可能性というのは当然考えておかなければいけないということでしたけれども,実態的にはすでに国内で感染が始まっているわけです。こういう事態になって,法務省としては事務次官をヘッドとした対策本部をすでに立ち上げていますけれども,例えば法務省の職員とか,そういったことについてもちゃんとウォッチするために,秘書課長をヘッドとするタスクフォースを,事務次官の対策本部の中に設けまして,法務省の窓口での一般の方々並びに法務省の中の職員についてのこれからのケアを十分にしていきたいと思っているところでして,現時点において特に手抜かりはないと思っています。

【裁判員制度に関する質疑】

Q:今週21日からいよいよ裁判員制度がスタートするわけですけれども,改めて意義というか制度について,例えば民主主義の成熟に繋がるであるとか,国民の社会への参加意識が高まるのではないかとか,いわゆる司法制度の改革の枠にとどまらない影響について指摘されることが多いと思うのですけれども,そういった点について大臣としてどういうお考えをお持ちでしょうか。

A:裁判員制度の意義というのは,今まで司法というのは,ごく一部の専門家に委ねられてきて,一般国民の方々からするとあまり縁のない世界だったと思います。それを一般国民の方々に参加していただくことによって,司法がより身近になる,つまり他人事ではなくなってくるわけです。そういうことになってくれば国民の皆様方の中に,例えば今行われている死刑制度についても違った観点からの見方も出てきましょうし,いずれにしてもそういった司法がよりいっそう国民の皆様方に身近に感じられることになってくることが第一の意義としてあげられると思います。逆に司法の側からいいますと国民の一般の人々の感覚とか常識とか様々な経験とかが司法に反映されて,より国民的な基盤を持った司法が行われるようになると思います。そういった意味で,私は極めて歴史的に価値のある改革だと思っています。ただ,いよいよ明後日からスタートされるわけですけれども,実際に裁判が行われるのはまだ2か月くらい先でしょうけれども,だんだん近づいてくるとやはり現実のものとして感じられるようになって,いろいろな不安や心配事が裁判員になっていただく方の中にもあると思いますので,そういうことについては引き続いていろいろな意味での御説明というか普及啓発活動を続けていかなければならないと思っているところです。皆様方報道各社においても,これまでにないくらいいろいろな司法に係る問題を報道されていることも大いにそういった認識を深めていただくことに寄与していただいていると思っていまして,その点については感謝を申し上げたいと思っています。

Q:今の啓発活動に関連してなのですが,なかなか周知が進んでいないという声もあったのですけれども,直前になって,どれくらい国民の間に理解が深まったかと理解の度合いについてはどのように受け止めていますか。

A:裁判員制度が導入されるということは,私が地元に帰って集会などで話しても,まず国民の皆様方ほとんどが認識していただいていると思うのです。内容については必ずしも十分な御理解をいただいていない方もいますが,理解をしていただければいただくほど,積極的に参加するという割合が増えてくるように思いますので,その点の内容の理解を更に深めていただくように努力しなければいけないと思っています。ただ,ざっと見て,各世論調査の設問にもよるし,整理にもよりますけれども,もし裁判員になったら参加したい,参加しなければいけないと思っている方が既に6,7割になっていると私は受け止めています。

(以 上)

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