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平成21年 > 法務大臣閣議後記者会見の概要(平成21年8月4日(火))

法務大臣閣議後記者会見の概要(平成21年8月4日(火))

平成21年8月4日(火)

 

おはようございます。

【裁判員裁判に関する質疑】

Q:昨日,初めての裁判員裁判が始まりましたけれども,これについての受け止めと,今後法務省として取り組むべきことについてお伺いします。

A:東京地方裁判所において,昨日,国民の皆様から裁判員が選任され,全国で最初の裁判員裁判事件の審理が開始されました。また,審理に先立って行われた裁判員等の選任手続においては,予定された49名の候補者のうち,そのほとんどである47名の方においでをいただきまして,6名の裁判員と3名の補充裁判員が選任されたと聞いています。私としても,昨年9月24日の着任以来,最大の課題であった裁判員制度の円滑な導入という意味において,こうして裁判員裁判が現実に始まったということは,誠に感慨深いものがあります。また今回,高い割合で候補者の方々にお越しいただいたことからしますと,国民の皆様の裁判員制度への理解も大変進んでいるものと考えています。裁判員制度は,広く国民の視点や感覚が裁判に反映され,裁判が迅速で分かりやすいものになると期待されているところです。法曹三者においては,これまで裁判員裁判の実施に向けて様々な取組・試行をしてきていまして,今後も検察当局において立証活動を分かりやすくするなど,適切に対応されるものと思っています。法務省としても,今後とも,裁判員制度が円滑に実施されて社会に定着するよう,関係機関等と連携しつつ,国民の皆様に一層不安なく参加していただけますように,引き続き,必要な広報を行うとともに,分かりやすく迅速で適正な裁判を実現するための取組等に努めてまいりたいと考えているところです。国民の皆様には,裁判員制度の意義を御理解いただき,御協力をお願いしたいと思います。

Q:昨日の法廷を見ていますと,裁判員の方もまだ緊張しておられるのか,質問が切れた場面でも証人に質問が出なかったりですとか,まだ発言の機会がないわけですが,裁判員に選ばれた人,第1号ということですけれども,この残り2日,3日を通して,どういうようなアクションをしてもらえたら良いなと期待されることはありますでしょうか。

A:なにせ第1号だということで,これだけマスコミあるいは世間の注目を集めている中で,裁判員として役目を務められるわけですので,それはもちろん本当に緊張なさっていると思いますけれども,それぞれ当初の趣旨が活かされて,それぞれの方が立派に役目を果たしていただけるものと信じています。

Q:昨日の選任手続で漏れた,選ばれなかった人たちが取材に応じて,その声の中で,やはり選ばれなくてほっとしたという感想をもらした方が多いのですが,それについては,どういうふうに受け止められますか。

A:すごくほっとしたというのは率直な感想だと思うのですけれども,やはりそれはそれぞれの方にとって初めての体験ですし,そういう感想を持たれるのもある意味当然ではないかと思います。ただ,であるにもかかわらず,きちんと義務を果たそうとして来ていただいているわけですから,そういう意味では十分,この制度を御理解いただいているということの証左にほかならないと私は思います。

【法制審議会民法成年年齢部会に関する質疑】

Q:先週,法制審議会の民法成年年齢部会が,18歳を成人とすることが適当として,一方時期は国会が判断すべきだとする報告書を出しました。これについて受け止めをお願いします。

A:御指摘のとおり,7月29日に開催されました法制審議会の民法成年年齢部会において,一定の環境整備を図った上で,民法の成年年齢を18歳に引き下げるのが適当との内容の最終報告書の取りまとめが行われたところです。民法成年年齢部会においては,有識者等のヒアリングや高校生・大学生などとの意見交換会を実施するなど幅広い国民の意見を踏まえながら,約1年半にわたって,合計15回に及ぶ調査審議を行いまして,最終報告書の取りまとめに至ったと聞いています。今後,法制審議会においては,部会の審議結果を総会に報告し,総会において更に議論が行われる予定であると聞いています。民法の成年年齢の引き下げは,国民生活に重大な影響を及ぼす問題でありますので,最終報告書の内容を踏まえ,総会においても活発な議論が行われることを期待いたしたいと思います。

Q:部会の結論は18歳引き下げが相当というかたちでまとまったのですが,大臣御自身は,今現在の日本社会のあるいは若者の状況を見て,大人の年齢というのは果たして何歳くらいが適当だとお考えでしょうか。

A:私はかねがね,全く個人的な意見としては,今回の部会の結論と同じような思いでありました。あくまでも個人的にです。

Q:それは差し支えなければどのような理由からですか。

A:18歳から既に十分,一人前に社会的な活動をしている青年もいるわけですし,今の様々な成長具合からして,私は18歳になれば,十分成年としての判断ですとか行動ができると思っています。別に今になってということではないですけれども,18歳くらいで十分資格要件が整っていると個人的には思っています。足らざる点については,別に18歳だからということではなくて,もっと年がいっても,若気の至りみたいなこともあるわけですから,年で計れるものではないけれども,私自身18歳でもってそのような時期に達しているのではないかとかねがね思っています。

(以 上)

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