法務大臣臨時記者会見の概要(平成21年10月6日(火))
平成21年10月6日(火)
緊急にお集まりをいただいてありがとうございます。先ほど仙谷大臣から今回の補正予算につきましての概略と言いますか,総体の発表があったかと思います。皆さんにいずれかの時期にというお話をさせていただいていましたので,法務省関係につきまして御報告をさせていただきたいと思います。平成21年度第一次補正予算の執行の見直しにつきましては,10月2日に国家戦略担当大臣,官房長官,行政刷新担当大臣及び財務大臣に御報告をさせていただきました。その額ですが,第一次補正予算額は,法務省1104億円です。それの約3割に当たる307億円を執行停止にするということで御報告をした次第です。この補正予算の内容については,総理大臣からの指示に従いまして,副大臣,政務官と現地を視察をするなどをした上で,現場を良く精査をさせていただき,その政策的な必要性等も勘案し,判断をさせていただいたということですので,どうぞ御理解をいただきたいと思います。簡単にその内容を申し上げますと,補正予算の大部分を占めているのが施設費です。これは刑務所等の矯正施設ということになりますので,被収容者の安全,あるいは適正な処遇を確保するということで,大変重要な予算ですが,緊急度を検討した上で,どうしてもこれは執行を続けなければならないというものを選択させていただいたということで,施設関係871億円のうち,129億円を執行停止という形にさせていただきました。また,その他の物件費ですけれども,例えば入管の指紋取得のスキャナの改造,これは不法入国等を防止をするということで,早急に調整をしなければいけないということです。それから一部緊急に実施しなければいけないという案件については,個々項目ごとに執行を続けたいという形で計上をさせていただき,その他を執行停止とすることにいたしました。その結果,施設費以外のその他の物件費では178億円を執行停止にするということで報告をさせていただいたという次第です。御承知のとおりですけれども,いずれにしても補正予算全額が1000億円あまりという,大変ささやかな額です。その中で約3割程度執行停止ということですので,これはかなりぎりぎりの形で精査をさせていただいた結果です。是非,そういう観点で聞いていただければと思います。以上ですので,詳細必要であれば,担当からまた皆さんに御説明させるなり,あるいはお聞きいただくということで,詳細につきましては,また何かあればそのようにしていただければと思っています。以上です。
【補正予算に関する質疑】
Q:28パーセントということですけれども,改めましてこれをどう評価されているのかお聞かせ願えますか,ぎりぎりということですけれども。
A:かなり全体の予算額,当初の予算額を考えても,7000億程度です。この補正予算で1000億あまりですので,その中で300億円ということですので,かなりぎりぎり詰めて詰めて検討させていただいたという認識です。
Q:目標はクリアできたとお考えですか。
A:目標は,私はこれでクリアできたと,たぶんこれで担当大臣にも御理解をいただけるものだとは思っています。
Q:細かい話はあれですか。
A:例えばどこのどういうものがというところは,必要であればまたお問い合わせいただければと思っています。
Q:仙谷大臣から,報告を出した上で,何か指示等というのはあったのでしょうか。
A:ありません。ただ,全体として,また精査をされるとは聞いていますので,そこは十分にこの努力に理解をいただけますようにと願っています。
Q:補正予算の見直しの基本的な考え方ですけれども,緊急性がないので予算を付けるかどうかは後回しにしたというものなのか,中には必要ないということで入れないというものも含まれているのでしょうか。その辺の考え方はどういう考え方で臨まれたのでしょうか。
A:基本的には,法務省予算の場合には,ほとんど必要性がないというものは,私はないと思います。ただ,政府全体としてできるだけ緊急度の低いものは,今やらなくてもということですので,そこをできるだけ精査をさせていただいたということです。この先全然必要ないものだということでは必ずしもありません。
Q:そうしますと,補正予算では入れなかったけれども,今度当初予算には入れていくものも中には含まれるということですか。
A:長期的に,それは検討していかなければならないものばかりだと思います。
Q:施設費についてですけれども,矯正施設等については緊急度や建物構造などによって優先順位を決定するということですが,女子刑務所をこのあいだ御覧になったと思います。過剰収容という状態が続いていまして,今回もいくつかあるのですが,あれは全て計上されているのでしょうか,しない方に入っているのでしょうか。
A:女子刑務所については計上しています。
Q:削ったものはないということですね。
A:女子刑務所についてはないはずです。
Q:それ以外の耐震工事の部分では,削った矯正施設もあるということですか。
A:基本的には耐震,こういう本庁とか,そういう施設については,計上していませんけれども,どうしてもこれは緊急に危ないというものは,矯正施設などは計上しています。
Q:いわゆる官舎,宿舎だけではなくて,それは被収容者が入る矯正施設であっても停止したものの中には含まれているということですか。
A:一部含まれています。
Q:刑務所の耐震工事で,耐震工事の削った額というのは分かりますか。
A:耐震だけで削ったものについて,ちょっと詳細な額については後ほど事務方から御説明をさせていただくようにします。
Q:仙谷大臣から更に積み増しを求められた場合はどのように対応されるお考えですか。
A:ここまで法務省の予算の中でこれだけかなりぎりぎりにしていますので,御理解をいただけるものだと思っています。
Q:削ったものの中に環境対応,太陽光発電というのがあるのですけれども,これは法務省だけの話ではないのですが,この間鳩山総理が温室効果ガス25パーセント削減を国際的に公約されました。それとの兼ね合いというのは,環境の部分を減らして目標達成にどう繋げるかというその影響みたいなものはどうでしょうか。
A:例えばこういうことではないでしょうか。今回のこの補正予算で緊急にやるべきかどうか,長期的に考えればこういうものを推進していくということは私は大切なことだと思っています。ただ,今回はぎりぎりこの緊急度ということを踏まえて落とさせていただいたということです。
Q:ぎりぎりのところまでやったということで,でも仙谷大臣は副大臣も含めて,更に積み増しを図るというような方針を示しておられるのですけれども,仮にもっと出せと言われた場合にはもうぎりぎりということで,法務省としてはもう出せないというような回答をするのか,更に検討をする余地があるのか,それについてはどうお考えでしょう。
A:基本的にはかなり限界だということは申し上げたいと思っています。やはり,予算の性格,そこをやはり事業執行等々ということではありませんので,そういう意味ではなかなかぎりぎりだなという私の認識です。決して政府全体の考え方に背いてという趣旨では決してありません。もちろんこういうところをきちっと見ていくということは大事なことだろうと思っています。
Q:307億円という数字は法務省として出したそのままの数字ですか。
A:そのままの数字です。
【光市母子殺人事件に関する質疑】
Q:山口県の光市の母子殺人事件がありまして,元少年の実名を記載したような本が今度出版されることになりました。それに対して,少年側から少年法の趣旨に反して人権を侵害するのではないかということで差し止めの仮処分申請が出たというのが今日ありまして,それに対して大臣としてどのようにお考えかということと,法務省として今後対応のお考えはありますでしょうか。
A:それは今,状況を私も把握をしたところですので,裁判というそういうことにも関わっていますので,その推移も見つつ必要であれば対処をしていくということです。
(以 上)