法務大臣閣議後記者会見の概要(平成21年12月22日(火))
平成21年12月22日(火)
おはようございます。
【税制改正に関する質疑】
Q:昨日の税制改正に関しての首相の発言について伺います。ガソリン税については,暫定税率は結局,形を変えて存続するというとらえ方ができるかと思っているのですが,マニフェストに掲げた内容からすると,修正ということで,マニフェスト違反ではないかという声もあるのですが,大臣はどのように受け止めていらっしゃいますか。
A:基本的には,マニフェストをできるだけ尊重し,それを実現をしていくことが私は基本であろうと思いますが,状況を踏まえながら,それをどれくらいのスパンで実現していくか,いろいろなことも考えなければいけないと思います。その意味では,総理は一つの判断をしたと思いますので,できるだけ皆様に,今の実情や,マニフェストを全く無視してこれからも行くのでは決してないということなどを分かりやすく十分説明することが大事なのではないかと思っています。
Q:マニフェストの内容から変わったこと自体については,大臣もやむなしというお考えでしょうか。
A:基本的には,念頭におく必要はありますが,そのときのいろいろな社会,経済状況もあろうと思います。ただやはり,約束をある意味では大きく修正する形になるわけですので,そこは十分に御説明をして,納得をいただくということが大事だと思います。
Q:暫定税率は,ある意味民主党の要望によって修正を余儀なくされているような形になっていますが,マニフェストを守れなくなったということについて,どのように受け止めていらっしゃるのかということが一点と,あともう一点,逆に子ども手当については所得制限が付きませんでしたが,その点についての受け止めの,二点をお願いします。
A:民主党の方から,いろいろな皆様からの御意見をまとめて届けていただいたことは承知をしていますし,そう受け止めています。今回はいろいろな状況判断をして,総理が最終的な判断をしたということですので,民主党からの要望によって何か決断が左右されたということではないと思います。ただ,多くの皆様から意見が寄せられて,それを大事な御提起,意見として受け止めながら,最終的な判断を総理がしたということであろうと受け止めています。子ども手当につきましては,基本的にはやはり子供は社会でみんなで育てていこうという考え方,大きな理念がありますし,そこをできるだけ大事にという判断であると受け止めています。
Q:所得制限をつけなかったということは,大臣としては評価をされているのでしょうか。
A:そうですね。やはりそこが基本だと思いますので,評価といいますか,それをきちっと実現をしていくということで私は良かったと思います。
【内閣支持率に関する質疑】
Q:先週末各社が世論調査の結果を出しているところによると,大方10ポイントくらいの低下という形で,かなり続落しているような傾向がありますが,この間,首相の指導力が不足しているのではないかという声も出始めています。これについて,支持率が低下していることの評価と,首相の指導力についての大臣の御認識はいかがでしょうか。
A:支持率については,当初の大変大きな期待,それからマニフェストでの政策,あるいは予算編成等,実現がすぐにできるのではないかという皆様の御期待などもあったのではないかと思います。その意味では,簡単に数か月ですべてが実現できるということでもありませんので,少し実現のスピードが遅くなっているとか,あるいは道筋が今一つ見えてきにくいということもあり,多少苛立ちといいますか,そういうことも国民の皆様が持っておられるのではないかとは思います。もっとも,やはり多少の時間的なスパンが必要だと思いますので,そこはこれからまた着実に前に進んでいけばと思います。総理については,この間のいろいろなプロセス,初めてのいろいろな取り組みでもありますし,多様な意見があるということをできるだけオープンに,それからそれを押し込めるのではなくて,いろいろな議論を闊達にしながら,そこから結論を見出していこうということですので,リーダーシップがないとかでは決してなく,むしろ議論の過程等を皆さんに十分に見ていただくということを踏まえつつ,進めているのではないかと思っています。
Q:内閣支持率に関連してですが,なかなかまだ国民の皆様方に伝わりきっていない面があるという趣旨のお話だったと思いますが,大臣として,法務省の業務として,これまでの3か月間で,ここは国民の皆様方に分かってもらったのではないかという実績と,あるいは,逆に,この点はまだ伝わりきってないと思う点があれば教えていただきたいのですが。
A:私が担当するこの分野というのは,日常の生活に直結をすることがなかなか少ないですので,どれだけお伝えできているのかということは,私もいろいろと考えるところがありますが,一歩一歩着実に取り組みをスタートし,進めているということについては御理解をいただけているのではないかと思います。ただ,数か月で最後までの結論,取りまとめが簡単にできるわけではありませんので,そこは是非十分に皆様に御説明をして,前に一歩一歩進んでいることを申し上げて御理解を得ていきたいと思っています。
【西松事件に関する質疑】
Q:西松事件に関連して,先週,小沢幹事長の元秘書の初公判があり,それを受けて昨日,小沢幹事長が,同じようなことをしている人がいるのに,なぜ自分だけがという思いがあると,検察の捜査は不公平・不公正ではないかというような趣旨の発言をされていますが,法務大臣として,こういった批判についてどう受け止められますでしょうか。
A:これは,個々の検察の捜査活動ということですので,コメントは差し控えさせていただきたいと思います。
Q:小沢幹事長のこれまでの説明について,まだまだ不十分ではないかという声もあるのですが,これは政治家としての見解で結構なのですが,これまでの小沢幹事長の国民への説明は適切なものであるか,十分なものであるかについて御認識いかがでしょうか。
A:この間もかなり丁寧に説明をしていると私は思いますが,できる限りいろいろな事態も踏まえながら,より一層的確に説明していかれるのではないか,そこは十分に小沢幹事長が考えていることではないかと思っています。
Q:小沢幹事長が,なぜ自分だけだと発言したことに対して,先ほど大臣は,個々のケースについてはコメントを避けるというふうにおっしゃいましたが,これは個々のケースの問題というよりは,むしろ検察の姿勢自体に対して不公平な捜査の姿勢があるというような,一般的な批判かと思うのですが,それについても大臣は特に反論なりコメントはありませんでしょうか。
A:私は,そのようには受け止めてはいません。自身の立場を説明されたということではないでしょうか。特に批判とかそういう趣旨ではないと私は受け止めています。
Q:少なくとも,受け止め方として検察の捜査が不公平であるという批判がなされたと思うのですが,一連の西松事件の全体に関して不公平な捜査をしていないと大臣はお考えになっているのでしょうか。
A:これは検察の捜査の活動ですから,当然のことながら公平,公正に行っていると私は承知しています。
【企業団体献金の在り方に関する質疑】
Q:当初,マニフェストでも,企業団体献金の禁止を打ち出していたかと思うのですが,最近なかなかその話題が出てこないと思っています。これについて,改めて企業団体献金の在り方について,大臣御自身はどのようにお考えになっているか教えてください。
A:もともと民主党の考え方として,企業団体献金を廃止をするという方向性に向けて取り組みをしていますので,私も,廃止の方向に是非前進をしていくことが必要だと思っています。今も,いろいろな検討は党内でも続いていると承知していますので,いずれきちっとした大きなまとめができるのではないかと思います。
【犯罪対策閣僚会議に関する質疑】
Q:今日の犯罪対策閣僚会議において,人身取引に関する新しい行動計画が決定になりましたが,内容について,あるいは今後児童ポルノ法案の改正等を含めて,どのように御覧になっているのか伺いたいのですけれども。
A:今日,決定をされたことは,より一層取り組みを強化していかなければいけない課題であろうと思います。人身取引などは,性的な搾取ということだけではなく,雇用の関係でも,労働力に関する人身取引にも目を向けているということで,これは当然あってはならない,そして厳しく対処をしていかなければならないことだと思いますので,法務省としても,各省と連携をしながらきちっと取り組んでいきたいと思います。児童ポルノについても,目に余るものもありますので,現行の制度の中でも,より一層取締りを厳しくするなど,これを防止をしていこうとすることは,当然のことだと思います。今日決まりました体制の下で,是非積極的に児童ポルノをなくするために取り組んでいきたいと思います。
【民主党の要望に関する質疑】
Q:陳情と要望についての意見交換会の18項目の中に,法務行政のことは含まれていませんが,おそらく今までこの間,幹事長室に法務行政に関する要望がたくさん寄せられていたと思います。それについて何か重点的に取り組んでいきたいと,18項目に入ってはいなかったものの,取り組んでいきたいと思われる内容は何かございましたでしょうか。
A:これは取り組まねばと,新たに思ったということは特にありませんが,従来から申し上げているような課題についてのいろいろな御意見をいただいていますので,これまでどおり,あるいはそれ以上力を入れて前に進めていきたいということです。
【政策の検討に関する質疑】
Q:今まで,政務三役会議と政策会議という二つの議論する場があったと思いますが,通常国会に向けて,個々の政策についていろいろ検討のチームを作ったり,政務三役会議や政策会議という二つの枠以外で,与党の議員の中で検討チームを作ったりする御予定はおありでしょうか。
A:それは,国会の側でいろいろと考えることだと思います。質問研究会などは行われていると聞いていますが,何かの課題でチームを作ることについては,特に報告は受けていません。
【法務大臣訪韓に関する質疑】
Q:大臣は近く韓国を訪問されて,取調べ可視化の視察をされると聞いていますが,その際に,辛光洙の助命嘆願書に署名した時の経緯を現地で調べるというようなことはお考えになっていないでしょうか。
A:まだそのことは正式に決まっていることではありませんので,まだ行くとも行かないとも申し上げる段階ではありません。今,御指摘の問題はまたちょっと別なことだと思います。
(以 上)