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法務大臣閣議後記者会見の概要

平成22年1月22日(金)

 冒頭に一点,御報告をさせていただきます。
 平成21年6月から開催されていた「児童虐待防止のための親権制度研究会」の報告書が取りまとめられましたので,本日,法務省のホームページで公表することとしました。また,報告書の内容も踏まえて,2月5日の法制審議会において,児童虐待防止のための親権に係る制度の見直しに関する諮問をさせていただこうと考えています。法制審議会においては,児童虐待の防止等の観点から,親権制度の見直しについて充実した審議をしていただくことを期待しているところです。

取調べの可視化に関する質疑

【記者】
 取調べの可視化について,かねてから法務省の中では勉強会が始まっていますが,法務省の動きとは別に,可視化法案を今国会に議員立法で提出することを目指したいというような動きがあるようですけれども,大臣はどのように受け止めていらっしゃいますか。
【大臣】
 そのような御意見があることは,承知していますけれども,まだ,どのような方向になったかということまでは,承知をしていません。私も,取調べの可視化については実現を目指しているものですから,法務省の中でも,早速に勉強会を立ち上げ,そして副大臣の下のワーキングチームで,精力的に議論をいただいているところです。これはあくまでも,実現に向けて,その環境を整え,必要な体制をとっていくための検討ですから,この議論がきちっと整い,環境が整備されたときには,当然,国会に提出をさせていただくことになるかと思いますけれども,まだ今国会に提出というところまでは,なかなか整理がつくかどうかというふうに思っています。ただ,いずれにしても,できるだけ早く議論を積極的に進めて,実現に向けて取り組んでいきたいと思っています。
【記者】
 可視化の法案について,今日,平田参議院国会対策委員長が,今国会で成立を目指すのは当然であるという御趣旨の発言をされていて,おそらくこれは前の国会で参議院に議員立法として提出した法案を念頭に置いて,それをもう一度出し直せばいいじゃないかということだと思うのですけれども,議員立法で出した可視化法案は,中身としては十分なものとお考えになっていますでしょうか。それともさらに修正が必要なものとお考えでしょうか。
【大臣】
 私も取りまとめに関与しており,決して不十分なものだとは思っていません。ただ,現実にそれを運用するとなると,実際にどういう準備が必要かとか,どの範囲でスタートすることが適切かとか,いろいろな課題があると思います。基本的な考え方として,実体的にどのようにしていくかということを今私たちは検討していると御理解いただければと思います。
【記者】
 今まで,政府の考え方に対して批判もなかったのが,今回の事件で,にわかにそういう意見が出てくると,むしろ与党側の検察に対する圧力と受け止められても仕方がないようにも見えるのですけれども,その点について,大臣は今の与党内のそういう動きについて何かお考えになるところはありますでしょうか。
【大臣】
 私の方は,可視化の法案をこれまでの方針どおり着実に進めていくということですので,特段にコメントすることはありません。それを粛々と進めていくということです。
【記者】
 可視化の法案でお聞きしたいのですけれども,政府は来年度予算に調査費というものを付けていらっしゃいます。予算が通ったらそれを執行して,例えば海外調査なんかも予定をされていると思うのですけれども,先ほどの大臣のお答えとして,これまでの方針どおり着々と進めるということは,今までの与党からの早くしろという声とは別に,今まで描いていたスケジュールどおり進めるということですか。それとも,ある程度,与党の声に配慮して前倒しするということもあるのでしょうか。
【大臣】
 今,特段何か要請があるということはありませんので,一生懸命,議論そして勉強を重ねているところです。まずは,それを着実に進めていくということに尽きるかと思います。
【記者】
 予定している調査を省くとかそういうことはないのですか。
【大臣】
 そのようなことは,考えていません。
【記者】
 可視化法案は,議員立法よりも内閣提出法律案で提出するほうが本来,望ましいものとお考えですか。
【大臣】
 これは,やはり,この内閣として取り組もうとお約束をしていることでもありますので,基本的には,私どもが責任を持ってきちっと御提供をさせていただかなければいけないものだと認識しています。

政治資金規正法違反事件の捜査に関する質疑

【記者】
 逮捕された石川議員のことについて,鳩山首相から,起訴されないことを望むという発言がありまして,批判も集めて,一夜で撤回されていますけれども,大臣としてはどのように受け止めていらっしゃいますか。
【大臣】
 検察とか,捜査に対して,何か特別な介入をするという御気持ちは全く持っていないと明確におっしゃっています。検察の捜査は,公平公正に,中立的に行われていると私は承知をしていますし,そうであるべきことは当然ですので,それによって何か左右されることがあるとは全く思っていません。
【記者】
 明日の23日に,小沢幹事長が東京地検特捜部の任意聴取を受ける予定になっているようですけれども,大臣はどのように見ていらっしゃいますか。
【大臣】
 そのような報道等があることは私も承知をしていますが,個別のことについて,私から特段にコメントをすることは差し控えさせていただきたいと思います。
【記者】
 政治資金規正法違反について,民主党の各議員やあるいは小沢幹事長御自身からも,形式犯だというような意見が出ているのですけれども,大臣は,政治資金規正法違反について,形式犯であるというようにお考えですか。それとも重い犯罪であるというような認識でしょうか。
【大臣】
 個別の事件に関わることを想定した御質問であろうかとも思いますので,コメントを差し控えさせていただきたいと思います。
【記者】
 今回の事件ではなくて,一般的な法律論としてですけれども。
【大臣】
 形式的だと言う方もいれば,そうではなく重い犯罪だと評価をする方もいらっしゃるとは思いますが,今の段階でどうこうということは差し控えさせていただきたいと思います。
【記者】
 鳩山首相の発言について,撤回されたにせよ,行政府の長が起訴されないことを望むという発言は,捜査機関に対して一定の圧力になるのではないかという受け止め方があるのですけれども,発言自体,やはり不適切であったとお考えでしょうか。
【大臣】
 総理大臣が明確に撤回をされているということもあり,検察においては,公平公正そして不偏不党に,そのようなものに左右されることなく,適正な捜査が行われるべきでありますし,行われているものと私は承知をしていますので,特段に問題はないと思っています。
【記者】
 現時点での捜査は適正,公平公正に行われているという御認識だということですね。
【大臣】
 はい。もちろんです。
【記者】
 今回の事件についてもですか。
【大臣】
 はい。
【記者】
 捜査への影響は別としても,総理が発言をして,指摘をされ,一晩で撤回をすると,総理の発言としては言葉が軽いのではないかという指摘が出ていますけれども,総理の言葉の軽さという点についてお考えはありますでしょうか。
【大臣】
 私がコメントをすることではなく,総理大臣が自ら十分に考えて,なさることではないでしょうか。
【記者】
 小沢幹事長の任意聴取なのですけれども,これまで大臣は幹事長が御判断なさって,国民にもっと分かり易く説明するのではないかという話をされていますけれども,そういう意味では,事情聴取に応じるということについて,閣僚としては先ほど個別にコメントできないということだったのですが,国民に説明をするという意味での受け止めはありますか。
【大臣】
 捜査活動にかかわることは,コメントを差し控えさせていただきたいと思います。一般的に,いろいろな形で御説明なり,皆様により一層分かっていただくようなことをなさるのではないでしょうか。

指揮権の発動に関する質疑

【記者】
 指揮権についてですけれども,昨日,自民党の谷垣総裁からも歴代の法務大臣の答弁と違うという質問が出ていて,そこに何らかのニュアンスがあるのかという話がありましたけれども,大臣御自身はどのようにお考えでしょうか。
【大臣】
 別段,そんなに違いはないと思います。私はいつも,一般的に指揮権について存在することを承知して理解をしているという話をさせていただいているわけでして,私が特段に政治的な介入とか,そういうことをしようという意思があるということではありません。それほど歴代と大きく変わるのかどうか,それは言葉の使いようかもしれませんけれども,私は一般的にそういうものがあるということを,常々申し上げているということです。
【記者】
 総理大臣は19日の本会議の答弁で,指揮権発動については考えていないという発言をされていますけれども,行政のトップである総理大臣がそういうことを話されているということについて,大臣はどのように受け止められますか。
【大臣】
 総理大臣も行政府の長として,検察もその一部として,また,法務大臣を命じるなど,いろいろな権限を持っておられる立場であろうと思います。ただ,実際の権限行使は法務大臣ということになっている構造ですので,総理のお考えということで受け止めさせていただいています。
【記者】
 総理の発言というのは重いという受け止めでよいのでしょうか。
【大臣】
 それは,行政府の一番の長ですから,そのような意味では重いものだと受け止めています。
【記者】
 検察の捜査が公平公正に適正に行われているというのは,今回の捜査も含めてという理解でよろしいでしょうか。
【大臣】
 私は,当然適正に行われていると信頼をしています。

(以上)
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