法務大臣閣議後記者会見の概要
平成22年2月9日(火)
よろしくお願いします。
民主党幹事長に関する質疑
【記者】
報道各社の世論調査で,小沢幹事長は辞任すべきだという意見が7割に達しました。参議院議員選挙を取り仕切る幹事長に対し,有権者からこうした声が上がっていることについて,大臣はどのようにお考えでしょうか。
【大臣】
いろいろな世論調査があろうかと思いますけれども,そういう結果が出ているということについては,大変重く受け止めなければならないと思います。それを踏まえて,対処をいろいろとお考えになられるものだと思います。
【記者】
改選期を迎える参議院議員の御一人として,参議院議員選挙に与える影響についてはどのようにお考えでしょうか。
【大臣】
私も良く分かりませんけれども,私自身としては,自らの職責をきちっと果たすとともに,選挙に向けて最大限頑張るということしかないかと思っています。
【記者】
小沢幹事長は,改めて昨日,総理とお会いになって,続投の意向を表明されましたけれども,これに対しての受け止めをお願いできますでしょうか。
【大臣】
私は,どういうお話をなさったのか,分かりませんので,推移を見守らせていただくしかないかなと思っています。
内閣支持率に関する質疑
【記者】
鳩山内閣の支持率についての世論調査で,不支持が支持を上回る調査も出ております。小沢幹事長の問題が影響していると思われますが,こうして,鳩山政権の内閣支持率が低落傾向にあることについて,閣僚の御一人としてどのようにお考えでしょうか。
【大臣】
これは,いろんな要件,要素があろうかと思います。いずれにしても,発足してから4か月,5か月近くということになりますので,やはりマニフェスト,あるいは,今の経済状況を踏まえて,もうちょっと頑張ってくれないかなという気持ちもあるのだろうと思いますが,やはり政権として,あるいは責任を持つものとして,厳しい御意見があるということを十分念頭に置いて国会に対応していく,あるいは政策の実現に向けて着実に歩みを進めていかなければいけないと思います。
時効制度の見直しに関する質疑
【記者】
時効制度の見直し策を検討してきた法制審議会の部会が,昨日,殺人の時効を廃止するということを柱とする要綱骨子案を決定いたしました。民主党は去年の衆院選の政策集で,時効廃止ではなくて,時効の中断をする制度の導入を掲げております。本国会に刑事訴訟法の改正案を提出する予定だと思いますけれども,大臣はどちらの案を重視して法案作成に臨まれるお考えでしょうか。
【大臣】
法制審議会の総会で最終的な御議論をいただくということになりますので,まだ,最終的な結論をいただいたということではありません。その結論あるいは,答申を踏まえて,この国会に法案を提出することができるかどうか,最終的に判断をしなければならないと思っています。
【記者】
大臣は,諮問をする際に,具体的な方向性を示さないで,全く白紙の状態からゼロベースで審議してほしいという検討を求めましたけれども,そういう中で出た結論というものは重いものだとお考えでしょうか。
【大臣】
これまでの検討の成果,あるいは民主党が議論してきた,いろいろな検討の材料,こういうものも含めて,ゼロベースで御検討いただきたいという諮問ですので,その結果,答申をいただくものは重く受け止めていきたいと思います。
死刑制度に関する質疑
【記者】
内閣府の世論調査で,死刑を容認するという人が,85パーセント,過去最高になったのですけれども,これについて,大臣の受けとめをお願いできますか。
【大臣】
世論調査として,この数字というのは,随分な数字かとは思いますけれども,民意の一つだということで,私も重く受け止めさせていただきたいと思っています。
【記者】
内閣府の世論調査に関連して,日本政府はこれまで,国連から死刑廃止の方向での勧告を受けた場合に,世論の支持があることを存置する根拠に挙げているかと思うのですが,大臣御自身は,死刑制度とこの世論について,どのようにお考えでしょうか。
【大臣】
そうですね。これはやはり,国の刑罰権をどうするかということですので,国民の納得あるいは考え方,こういうものも,当然念頭におかなければならないと思います。ただ,一つの世論調査だけで,すべての世論を表しているのかどうかということは,もう少し慎重に考える必要があるかと思いますが,やはり,国民の大きな意思というものは,十分に尊重をしていかなければならないだろうと思っています。
【記者】
死刑の廃止国の中では,世論調査自体の数字は死刑存置というのが多くても廃止した国もあり,あまり世論にこだわるべきではないという考え方も一方にはあるのですけれども,それについて,大臣はどのようにお考えですか。
【大臣】
今申し上げましたように,やはり,世論,国民が納得するということは当然大事なことです。しかし,一方で,こういう制度や問題は,一般的に御質問をしても,条件とか,いろいろな材料とか,そういったことによっても,お答えも多少違ってくるようなところもあるかと思います。そういった意味では,世論調査も国民の意思の一つということで重く受け止め,いろいろな国の刑罰権の在り方など,できる限りいろいろな情報は伝えていかなければいけないとは思います。
【記者】
死刑について大臣は,国民的な議論を起こしたいと就任以来ずっとおっしゃっているのですが,こういった結果を受けて,改めて現時点で何らかのお考えがありましたらお聞かせください。
【大臣】
これも,国民的な御意見の一つだと思いますし,また国会等でも,いろいろな御議論があるかもしれません。私も,できるだけ,皆さんに考えを巡らせていただける,条件とか場を作ることができたらと,この間ずっと頭に置いているところです。
【記者】
国民的な議論を起こすために,大臣から何かアクションを起こすという考えはないのでしょうか。
【大臣】
それは,ずっと,頭に置きながら,この間,推移をしています。
【記者】
85パーセントという高い数字が出た理由は,大臣はどのようにお考えになりますか。
【大臣】
なかなか,こういう理由だと確たることはないかと思いますが,やはり,非常に注目を集める,非常に震撼をさせるような事件などもありますし,あるいは,できるだけ被害者の皆さんの意識を,感情を大事にしようという世論も高まっておりますし,そればかりではないと思いますが,いろいろな要素が合わさって,こういう意識として現れるのではないかと思います。
【記者】
先ほどの発言の中に,世論調査の数字について,随分な数字かなと思いますとおっしゃいましたけれども,具体的にいうと,これは思ったより高いとか,あるいはこの数字そのものについて信憑性が疑われるところがあるとか,どういった意味でおっしゃったのでしょうか。
【大臣】
信憑性ということではなくて,世論調査で80パーセント以上というと,非常に高いというか,ほとんどの皆さんが賛成という結果にも見えますので,世論調査としては非常に高い結果だと思っています。
取調べの可視化に関する質疑
【記者】
5日に取調べの可視化に関する,警察庁の有識者研究会の第1回の会合があって,その中で取調べの可視化と同時に,おとり捜査や通信傍受など,捜査権限の拡大についても同時に議論を進めるという話になったかと思うのですが,大臣は2日の記者会見で,取調べの可視化と捜査活動の権限の拡大はセットで考えるべきではないとおっしゃっていたのですが,研究会という同じような場で議論をされてしまうと,取調べの可視化と捜査権限の拡大が同じ議論の俎上にのってしまうかと思うのですが,改めて大臣としては,取調べの可視化の法案を先行させるお考えがはっきりおありなのかどうかという点をお聞かせいただきたいのですが。
【大臣】
私は,取調べの可視化について,着実に整理,あるいは検討を進め,きちっと法案にまとめて御提起ができるようにしたいと思っています。
【記者】
可視化の法案の成立が先行するということですか。
【大臣】
私は,そういった捜査手法とかは一緒に考えていませんので,取調べの可視化についての法案をきちっとまとめていくということが,私の任務だと思っています。
政治資金規正法違反事件等に関する質疑
【記者】
小沢幹事長は,昨日の記者会見の中で,検察の二度の事情聴取に応じ,これ以上の説明はないということで,自らの説明責任を十分果たしたという認識を示されています。改めてにはなりますが,大臣は小沢幹事長の説明というのは十分足り得るものだとお考えになっておられるのでしょうか。
【大臣】
これは,今後,いろいろな国民の皆さんからのいろいろな御意見を含めて,御本人なりが御判断をなさることではないだろうかと思います。
【記者】
保釈された石川議員ですけれども,先ほどの記者会見の中で,議員辞職あるいは離党については特に言及をされていないようなのですけれども,このことについて受け止めがあればお願いします。
【大臣】
私からコメントするものではないと思います。これも,御本人がいろいろと御判断することであろうと思います。
【記者】
石川議員の出処進退について,大臣は本人の御判断によるものと思うとおっしゃいましたけれども,一方で先般の記者会見では,刑事訴追されることについて非常に重い意味があるということもおっしゃっていたかと思います。石川議員については起訴されているわけですが,必ずしも本人の判断によっては,離党や辞職をしないという選択肢もあるというふうにお考えでしょうか。
【大臣】
やはり刑事訴追,起訴されたということについては,これは重く受け止める必要があるだろうということですので,その重みも含めて判断をすべきものだと思います。
衆議院議員の資産公開に関する質疑
【記者】
先日,衆議院議員の資産公開があって,小沢幹事長の沖縄の土地ですとか,青山のマンションだとか,たくさん不動産をお持ちだということが出ていたのですけれども,大臣はそれについてはどのように考えていらっしゃるのでしょうか。
【大臣】
私も直接にそれを見ておりませんけれども,報道等によるとそういうことだということです。いろいろな資産を持っておられる方もいれば,持っておられない方もいるなと思います。
夫婦別姓に関する質疑
【記者】
夫婦別姓の関係で,先だって亀井大臣が,夫婦別姓の法案を外国人参政権と共に法案提出することを認めないという発言を地元でされたようです。これから,亀井大臣とも調整していくことになろうかと思いますが,どのような形で説明なり,納得なりを得ていくお考えでしょうか。
【大臣】
亀井大臣の御真意もまだ十分よくわかりませんけれども,御理解をいただけるように,この間も,少しお話をさせていただいたりはしています。きちんと,また納得いただけるようにしていきたいと思っています。
【記者】
亀井大臣と話をされた時に,亀井大臣からはどのような意向が大臣に対して示されましたでしょうか。
【大臣】
いろいろな折々の場面のことですから,そんなに確たるという話合いをしたということではありませんけれども,反対だなあというような感じです。