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トップページ > 政策・施策 > 刑事政策 > 第67回“社会を明るくする運動”~犯罪や非行を防止し,立ち直りを支える地域のチカラ~ > 「子どもは誰でも、かけがえのない、大切な宝物なのよ」

「子どもは誰でも、かけがえのない、大切な宝物なのよ」

岩瀬 絹代さん/保護司


岩瀬 絹代さん/保護司
(インタビュー内容は平成21年当時のものです。)


「保護司がどんなものなのか、正直言って、最初は知らなかったんです。調べもしないで引き受けちゃった。ひどいでしょ?ただね、子どもたちの役に立てることならと思っただけなのよ」と照れくさそうに語る岩瀬さん。保護司になる前から「あいさつ運動」や「花いっぱい運動」など、地域の子どもたちのためのさまざまなボランティア活動に取り組んでいたというのだから、それも自然の流れだったのかもしれない。地元の街を歩いていると「おばちゃん、こんにちは!」「おばちゃん、どこ行くの?」「おばちゃん、元気?」と実に多くの子どもたちから声がかかる。岩瀬さんにとっては、担当する少年たちも、近所の子どもたちも、自分の子どもたちもみんな一緒。一人ひとりが、かけがえのない大切な宝物なのだ。

そんな岩瀬さんが以前担当した中に、ひどく反抗的な少年がいた。「生きていてもしょうがない!」「家族なんかいらない!」と捨て鉢な言葉を吐いた上、こちらを脅かすような悪口雑言。「でも、不思議に怖いとは思わなかった。ただただ可哀想で、涙が出ました」と語る岩瀬さんの目が思わず潤む。彼らの鋭い感性は、口先だけではない、本気の愛情に対してだけ確かな反応を示す。「ある日、保護観察所での面接が終わって、一緒に美味しいと評判のカレー屋さんに入ったの。その帰り道、それまでろくに返事もしてくれなかった子が、小さな声ではっきりと『ありがとう』って言ってくれました」。保護司は彼らをよりよい方向へと導く手伝いをしているが、むしろ彼らの存在が自分自身を成長させてくれているのだという。「『情けは人の為ならず』って言葉があるでしょ?あれ、ホントよ」。保護司の仕事を通じて得られる大きな喜びが、立ち直りの未来を支える大きな力になっている。


保護司:犯罪や非行をした人の立ち直りを地域で支えるボランティアです。保護観察対象者の指導や生活環境の調整,犯罪予防活動などに取り組んでいます。

この記事に関する問い合わせ先

法務省保護局更生保護振興課(03-3580-4111)
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