債権回収会社(サービサー)の業務状況について(概要)
平成2 1 年4 月
法務省
法務省

第1 サービサーの状況(H20.12.31現在)
1 営業会社数102社【表1−1】
前回調査時(H20.6.30現在)は100社で,2社(2%)の増加
2 取扱債権数7,025万件【表1−2】
前回調査時は6,329万件で,696万件(11.0%)の増加
3 取扱債権額252兆円【表1−3】
前回調査時は238兆円で,14兆円(5.9%)の増加
4 回収額27兆9,032億円【表1−4】
前回調査時は26兆2,001億円で,1兆7,031億円(6.5%)の増加
(注)1 これらの各データを出資母体別に見ると【表2】のとおりです。
2 取扱債権数,取扱債権額及び回収額は,サービサーが,債権の管理回収の委託を受けたもの及び譲り受けたものの合計で,営業開始から(H11.2.1サービサー法施行日以降)の累計です。
前回調査時(H20.6.30現在)は100社で,2社(2%)の増加
2 取扱債権数7,025万件【表1−2】
前回調査時は6,329万件で,696万件(11.0%)の増加
3 取扱債権額252兆円【表1−3】
前回調査時は238兆円で,14兆円(5.9%)の増加
4 回収額27兆9,032億円【表1−4】
前回調査時は26兆2,001億円で,1兆7,031億円(6.5%)の増加
(注)1 これらの各データを出資母体別に見ると【表2】のとおりです。
2 取扱債権数,取扱債権額及び回収額は,サービサーが,債権の管理回収の委託を受けたもの及び譲り受けたものの合計で,営業開始から(H11.2.1サービサー法施行日以降)の累計です。
第2 当期における特定金銭債権の取扱実績(H20.7.1〜H20.12.31)
1 全体
当期における特定金銭債権の取扱債権数及び取扱債権額を,種類別(該当条項別)に見た主な占有率は,次のとおりです。
(1) 取扱債権数に占める種類別割合【表3−1】】
当期における取扱債権のうち,金融機関等が有する又は有していた貸付債権(1,2号)が全体の50.4%を占めており,次いでリース・クレジット債権(4〜7号の2)が42.1%を,求償権その他(3,15,20〜22号)が3.8%を占めています。
(2) 取扱債権額に占める種類別割合【表3−2】
当期における取扱債権額のうち,金融機関等が有する又は有していた貸付債権(1,2号)が全体の83.0%を占めており,次いで求償権その他(3,15,20〜22号)が11.0%を,流動化関連債権(8〜14号)が3.8%を占めています。
2 出資母体等別
当期における特定金銭債権(種類別《該当条項別》)の取扱債権数及び取扱債権額を,出資母体別に見た主な占有率は,次のとおりです。
(1) 取扱債権数に占める種類別割合【表3−3】
ア 金融機関等が有する又は有していた貸付債権(1,2号)
金融機関系50.5%,不動産・独立系・その他37.0%,外資系7.3%
イ リース・クレジット債権(4〜7号の2)
不動産・独立系・その他72.0%,金融機関系14.9%,信販・貸金・リース系13.1%
ウ 流動化関連債権(8〜14号)
外資系97.9%,信販・貸金・リース系0.9%,不動産・独立系・その他0.7%
エ 倒産関連債権(16〜19号)
信販・貸金・リース系46.8%,金融機関系26.8%,不動産・独立系・その他26.3%
オ 求償権その他(3,15,20〜22号)
不動産・独立系・その他54.7%,金融機関系21.8%,信販・貸金・リース系14.0%
(2) 取扱債権額に占める種類別割合【表3−4】
ア 金融機関等が有する又は有していた貸付債権(1,2号)
金融機関系63.5%,不動産・独立系・その他16.4%,信販・貸金・リース系11.9%
イ リース・クレジット債権(4〜7号の2)
不動産・独立系・その他70.3%,信販・貸金・リース系19.2%,金融機関系10.0%
ウ 流動化関連債権(8〜14号)
外資系45.2%,不動産・独立系・その他28.1%,信販・貸金・リース系19.1%
エ 倒産関連債権(16〜19号)
不動産・独立系・その他63.5%,金融機関系28.4%,信販・貸金・リース系8.1%
オ 求償権その他(3,15,20〜22号)
不動産・独立系・その他80.7%,信販・貸金・リース系10.8%,金融機関系7.5%
(注) 種類別(該当条項別)とは,サービサー法第2条第1項各号の特定金銭債権を種類別に区分したものです。
当期における特定金銭債権の取扱債権数及び取扱債権額を,種類別(該当条項別)に見た主な占有率は,次のとおりです。
(1) 取扱債権数に占める種類別割合【表3−1】】
当期における取扱債権のうち,金融機関等が有する又は有していた貸付債権(1,2号)が全体の50.4%を占めており,次いでリース・クレジット債権(4〜7号の2)が42.1%を,求償権その他(3,15,20〜22号)が3.8%を占めています。
(2) 取扱債権額に占める種類別割合【表3−2】
当期における取扱債権額のうち,金融機関等が有する又は有していた貸付債権(1,2号)が全体の83.0%を占めており,次いで求償権その他(3,15,20〜22号)が11.0%を,流動化関連債権(8〜14号)が3.8%を占めています。
2 出資母体等別
当期における特定金銭債権(種類別《該当条項別》)の取扱債権数及び取扱債権額を,出資母体別に見た主な占有率は,次のとおりです。
(1) 取扱債権数に占める種類別割合【表3−3】
ア 金融機関等が有する又は有していた貸付債権(1,2号)
金融機関系50.5%,不動産・独立系・その他37.0%,外資系7.3%
イ リース・クレジット債権(4〜7号の2)
不動産・独立系・その他72.0%,金融機関系14.9%,信販・貸金・リース系13.1%
ウ 流動化関連債権(8〜14号)
外資系97.9%,信販・貸金・リース系0.9%,不動産・独立系・その他0.7%
エ 倒産関連債権(16〜19号)
信販・貸金・リース系46.8%,金融機関系26.8%,不動産・独立系・その他26.3%
オ 求償権その他(3,15,20〜22号)
不動産・独立系・その他54.7%,金融機関系21.8%,信販・貸金・リース系14.0%
(2) 取扱債権額に占める種類別割合【表3−4】
ア 金融機関等が有する又は有していた貸付債権(1,2号)
金融機関系63.5%,不動産・独立系・その他16.4%,信販・貸金・リース系11.9%
イ リース・クレジット債権(4〜7号の2)
不動産・独立系・その他70.3%,信販・貸金・リース系19.2%,金融機関系10.0%
ウ 流動化関連債権(8〜14号)
外資系45.2%,不動産・独立系・その他28.1%,信販・貸金・リース系19.1%
エ 倒産関連債権(16〜19号)
不動産・独立系・その他63.5%,金融機関系28.4%,信販・貸金・リース系8.1%
オ 求償権その他(3,15,20〜22号)
不動産・独立系・その他80.7%,信販・貸金・リース系10.8%,金融機関系7.5%
(注) 種類別(該当条項別)とは,サービサー法第2条第1項各号の特定金銭債権を種類別に区分したものです。
第3 当期における特定金銭債権の回収実績(H20.7.1〜H20.12.31)
1 物的担保付き債権の手法別回収状況【表4−1】
債務者弁済によるものが65.3%,任意売却によるものが14.3%,競売によるものが10.1%を占めており,その他の回収手法によるものが5.3%(債権譲渡4.8%,破産等配当0.2%,その他0.3%)となっています。
2 物的担保なし債権の手法別回収状況【表4−2】
債務者弁済によるものが81.6%,保証人弁済によるものが11.5%を占めており,その他の回収手法によるものが5.6%(債権譲渡2.4%,破産等配当1.2%,その他2.0%)となっています。
債務者弁済によるものが65.3%,任意売却によるものが14.3%,競売によるものが10.1%を占めており,その他の回収手法によるものが5.3%(債権譲渡4.8%,破産等配当0.2%,その他0.3%)となっています。
2 物的担保なし債権の手法別回収状況【表4−2】
債務者弁済によるものが81.6%,保証人弁済によるものが11.5%を占めており,その他の回収手法によるものが5.6%(債権譲渡2.4%,破産等配当1.2%,その他2.0%)となっています。
第4 各サービサーからの業績等に関する主なコメント
1 取扱債権額の増減の原因に関するコメント
(1) 正常債権については,金融環境の急速な悪化により,証券化を前提とした不動産担保ローンの組成自体が難しい状況となっています。特に外資系金融機関の貸し出し姿勢の変化が大きく,新規ローンの組成が大きく落ち込んだため,新規受託額も減少しています。
(2) サブプライムローン問題以降,金融機関は世界的な景気減速と急激な株安の影響で体力が低下し,不良債権処理にブレーキがかかりました。金融機関からのバルクセールのボリュームは大幅に縮小し,取扱高は減少しました。証券化マーケットも同様に冷え込み,投資家向けの販売に目処が立たず,新規案件の組成が落ち込み,受託額は減少しました。
(3) 金融機関からの入札案件減少及び競合他社の増加等によって,買取競争が激化しており,新規譲受及び受託件数は減少しています。また,急激な景気の後退により,既存案件が一層不良化し始め,回収期間が長期化し,回収可能額が減少しています。
2 向こう半期の業績見通しに関するコメント
(1) 正常債権については,証券化市場の回復は当面見込めそうもなく,新規受託は,引き続き大変厳しい状況が続くものと考えています。また,スペシャルサービシングについては,調達環境の悪化から,ローン満期の元本償還が行えず,債務不履行に陥る債務者が出始めており,不良債権の市場放出が見込まれます。
(2) サブプライムローン問題の影響による景気の後退もあり,新たな不良債権が発生しており,今後も一定規模の不良債権処理が続くものと思われますが,中小金融機関については,収益悪化に伴い,不良債権処理の規模が小さくなることも予想されます。
(3) 債権買取価格については,有担保債権は不動産価格の下落によって,過剰な価格競争は収まるものと思われますが,それに比べて,無担保債権は,入札競争の激化により,買取価格が上昇することが予想されます。
3 中・長期的な展望に関するコメント
(1) 急激な経済環境の変化への対応が完了するまで,不良債権市場も一時的には停滞すると思われます。しかしながら,金融機関等には不良債権が積み上がっており,時間はかかるものの金融機関等の収益好転に伴う市場への放出が期待できると考えます。
(2) あらゆる金融機関が行う与信業務に伴い恒常的に発生する不良債権や二次譲渡市場により,債権市場は一定の規模で推移すると予想しておりますが,処理ニーズ・手法は,証券化による債権流動化案件や再生型案件の増加などにより,今後ますます多様化していくものと考えています。
(1) 正常債権については,金融環境の急速な悪化により,証券化を前提とした不動産担保ローンの組成自体が難しい状況となっています。特に外資系金融機関の貸し出し姿勢の変化が大きく,新規ローンの組成が大きく落ち込んだため,新規受託額も減少しています。
(2) サブプライムローン問題以降,金融機関は世界的な景気減速と急激な株安の影響で体力が低下し,不良債権処理にブレーキがかかりました。金融機関からのバルクセールのボリュームは大幅に縮小し,取扱高は減少しました。証券化マーケットも同様に冷え込み,投資家向けの販売に目処が立たず,新規案件の組成が落ち込み,受託額は減少しました。
(3) 金融機関からの入札案件減少及び競合他社の増加等によって,買取競争が激化しており,新規譲受及び受託件数は減少しています。また,急激な景気の後退により,既存案件が一層不良化し始め,回収期間が長期化し,回収可能額が減少しています。
2 向こう半期の業績見通しに関するコメント
(1) 正常債権については,証券化市場の回復は当面見込めそうもなく,新規受託は,引き続き大変厳しい状況が続くものと考えています。また,スペシャルサービシングについては,調達環境の悪化から,ローン満期の元本償還が行えず,債務不履行に陥る債務者が出始めており,不良債権の市場放出が見込まれます。
(2) サブプライムローン問題の影響による景気の後退もあり,新たな不良債権が発生しており,今後も一定規模の不良債権処理が続くものと思われますが,中小金融機関については,収益悪化に伴い,不良債権処理の規模が小さくなることも予想されます。
(3) 債権買取価格については,有担保債権は不動産価格の下落によって,過剰な価格競争は収まるものと思われますが,それに比べて,無担保債権は,入札競争の激化により,買取価格が上昇することが予想されます。
3 中・長期的な展望に関するコメント
(1) 急激な経済環境の変化への対応が完了するまで,不良債権市場も一時的には停滞すると思われます。しかしながら,金融機関等には不良債権が積み上がっており,時間はかかるものの金融機関等の収益好転に伴う市場への放出が期待できると考えます。
(2) あらゆる金融機関が行う与信業務に伴い恒常的に発生する不良債権や二次譲渡市場により,債権市場は一定の規模で推移すると予想しておりますが,処理ニーズ・手法は,証券化による債権流動化案件や再生型案件の増加などにより,今後ますます多様化していくものと考えています。