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研究部資料47(2000年)

 研究部資料47は「イギリスにおける無期刑処遇-再犯防止と社会防衛のための効果的処遇を目指して-」です。
 本資料は,死刑廃止後のイギリスの刑事政策において最も重要な課題の一つとなっている無期刑を取り上げ,無期刑受刑者の施設内処遇及び社会内処遇を中心に解説したものです。イギリスの無期刑処遇には,それが死刑廃止後の最高刑であるがゆえに,処遇の困難性だけでなく,社会防衛や被害者支援の必要性など様々な問題が集約的に現れています。同資料は,応報と更生のはざ間で揺れ動く犯罪者処遇の中で,計画的・段階的処遇等による再犯防止(社会防衛)を目指し,努力を続けるイギリス矯正・更生保護の取組を,無期受刑者の処遇の根幹ともいえる,「リスク・アセスメント(再犯要因の分析)」と,「ライフ・センテンス・プラン(個別的処遇計画)」に焦点を当てて理解しようとするもので,法務総合研究所研究官が,現地の関係機関を訪問し,無期刑処遇の実態について調査した結果を取りまとめたものです。